テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

京都と似てる札幌の条坊制、でも、根本的にルールが違うんです、これは知りませんでした^^)~今日のお店:札幌南1条東2丁目の「第三モッキリセンター」。

2017年03月22日 | 世の中

今日はね、サッポロの話をしましょか、

そう、サッポロ、云うてもビールのSAPPOROやなしに札幌の街の話です、はい、

で、サッポロと云うと、この店が思い浮かびます、

他にもエエ酒場がぎょうさんある札幌ですけど、



ここはなんというか、店の構えがエエ、設えがエエ、

店名も、メニューもブレがない、

なんか懐かしい酒飲みスタイルが残っているのが気に入ってます、



はい、ほなまあビールでも、

え?札幌やのにアサヒしか置いてないの?

あは!まあ、そんな感じの店ですわ、エエ、

ところでね、札幌と云うと歴史的には新しい街ですからね、

街中は綺麗な区画で統一されてるんですわ、ご存知ですよね、



そう、京都みたいにね、中心部は碁盤の目になってます、条坊制ですね、

通りの名前もいたって合理的、



大通公園のテレビ塔がある辺りがこのなんというか、札幌の条坊制の中心でね、

ここより北側が北O条、南側が南O条となって拡がっていきます、

東西は東O丁目、西O丁目と拡がっていきます

味気ないと云えば味気ないですが、憶えやすい、間違いがないですな、

京都も東西の通りは中心部は一条から十条まであって、まだ分かりやすいです、

その間の小さな通りも有名な歌のおかげでワタシもだいたい分かります、

♪丸竹夷二押御池姉三六角蛸錦四綾仏松万五条♪ちゅうやつですな、

ところが南北の通りとなると、これが分かりにくい、

河原町と烏丸通りの間でも分からん、

え~っと、寺御幸麩屋富柳堺くらいまでは憶えてますけど、

高間東車屋町となるともうアカン、

それに比べると札幌の通り名は確かに合理的、北海道の合理的な風土の合ってます、

というか、

こういう街のつくり方が北海道民の合理性を生み出して、育てたのかもしれませんな、

そんなんでね、酒場探訪するにしても、

住所が分かれば結構フラフラ歩いていても、ちゃんとたどり着ける、

酔っぱらいにはホン便利な街なんですわ、いやホンマに、

ところがね、一つだけ慣れへんことがあるんですわ、札幌、

同じ条坊制でもね、京都は通り名、つまり通りの名前なんです、

え?そらそうですやろって!?か、

それが札幌は違うんです、知りませんでした?

京都はね、通り名ですから、四条河原町と云えば、それはもう1点を指し示す訳です、

四条通りと河原町通りの交差点、そこが四条河原町ですわ、

町名はちゃんと別にあるので、

上ル下ル、東入ル西入ルOOO町みたいな使い方になるんです、

これはこれでまたややこしい、

え??あ、上ルは現在は北へ行く、という意味です、はい、

ま、この話もしだすと長いので、今日はちょっとはしょっときますけどね、

でね、札幌の地名表示、たとえば南三条西2丁目とかありますやん、

これがね、なんと1点を指し示していないのですわ、

そうなんです、京都みたいに交差点の事やないんです、

つまりですね、札幌の表記は通りの名前ではなく、ブロックの表示なんです、

分かります?南三条西2丁目は四角い一つのブロック全体を差し示してるんです、住所なんです、

これに気付かんと初めのうちは戸惑いましたわ、

せやからね、交差点にはなんと、角々に四つの表記が並んでるんです、

南三条西2、南四条西2、南三条西1、南四条西1、てな具合ですわ、

分かります?交差点は四つのブロックの境目!ということです、

これがなんか変な感じでね、それに住所だけでは酒場が見つけにくい時もあります、

ブロックをぐるりと一周したこともあります、

そのブロックのどっち側にあるかもちゃんと確認した方がエエです、



ま、でもね慣れれば楽なもんです、

酔っぱらいでも知らない酒場に辿り着ける、便利な地名ですわ、

さ、次の店へ飲みに行きましょか~

【今日のお店:札幌「第三モッキリセンター」】

“モッキリ”という響きが酒の風情をそそります、



“モッキリ”は“(酒を)盛り切る”というところから来ているそうで、酒場を示す言葉みたいですな、

場所は札幌市中央区南1条東2丁目2、はい、南1の東2です、

これで、だいたい辿り着けます、

ここも元々は角打ちが発祥のようですが、



現在はデコラテーブルの大きなコの字カウンターのある座り飲みの酒場です、

とにかく酒を飲むのが好きな人が集まる、そんなイメージ、

特段安い訳でもなく(もちろん高い訳でもないですが)、

ビールはアサヒ、ウイスキーはサントリー、酒は灘の「白鹿」という、

至って札幌ぽくないスタイル、

でも、なんかここ好きなんです、

焼酎を頼めばコップに並々と出てきます、

あとは水、氷り、お湯、なんか頼んで割るも良し、

そのままいただく!、、、という兵はもう少ないか、



料理メニューは多いです、でも、とくにこれがというお奨めもないかも、、、



さんまは頭が切り落とされてます、

訊くと、頭は食べられないから、残ると汚いので先に落とす、そうです、

“尾頭付き”にこだわらない北海道合理主義です

でも、この雰囲気で飲むと落ち着きます、

もう3回行きましたね、札幌最多登板です、

機会があればぜひ一度、寄ってみてください、

 

 



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