◆陽性率は先々々週32.8%⇒先々週34.4%⇒先週35.5%と横ばい、感染継続期に入る
先週のコロナ125ではこう書きました、
『減少局面は終わり、感染継続局面へ入りました、この状態が数週間~数カ月続くかもしれません』、
はい、そのような状態と考えます、
高い陽性率の継続は『継続的に市中感染の連鎖が続いている』ことを示しています、
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今後の動向予測は、、、先週同様です、
このまま反転急拡大する可能性もありますが(フランスタイプ)、
同程度の感染が上下しながら続く可能性の方が高いと考えます(広島・山口タイプ)、
なので、東京・大阪は下げ止まりましたが、即急激な反転感染再拡大はないと思います、、、が、これだけは未知の領域です、
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◆4月10日現在の状況、感染継続期から先行組は反転増加へ
全国の感染者数、
(NHKニューサイトから転載)
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東京、
(NHKニュースサイトから転載)
大阪、
東京・大阪とも減少が底を打ち、感染継続期に入りました、今後は細かな上下を繰り返していくと予測します、
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広島、
山口、
先行組の広島・山口は細かな上下動の感染継続期を経て感染再拡大に転じるかもしれません、要注意、
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長野県では4月9日に過去最多の740人が感染、
下に示す人口10万人あたり感染者数では長野県は全国で24番目、「これまでが少なかった」ので、ここに来て感染が拡大(今が第6波のピーク)しているということです、
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沖縄は、
先々週から反転局面に入り、人口10万人あたり感染者数も578人と断トツに、
これが第6波=オミクロン株の典型的な感染推移の傾向と考えます、
現状は第7波ではなく、第6波の感染が継続して続いていると観た方が妥当と考えます、
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世界で観るとフランスでは反転増加傾向が顕著です、
3回目ワクチン接種率が日本より高いフランスでもこの傾向です、ワクチンが絶対ではないようです、
(NHKニュースサイトから転載)
アメリカは先週同様なんとか9週間ほど低位で推移(それでも1日@4万人!)してきましたが、4月8日は約9万4000人と上昇、そろそろ反転上昇の時期かもしれません、
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◆直近の都道府県別10万人当りの感染者数はこちら、
(NHKニュースサイトから転載)
反転上昇期の沖縄県が引き続きトップ、
大都市圏先行から、地方都市でも感染拡大が始まっているのが分ります、
宮崎、佐賀、鹿児島などの九州エリアでの感染拡大が顕著です、
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◆陽性者数~3月27日までの1週間
依然として高い陽性率、感染は止まっていません、
陽性利率 検査数 陽性者数
2022年
1月2日 1.1% 251123 2777人 ※第6波の入口か?
1月9日 5.4% 429162 2万3168人 ※第6波に突入 沖縄/広島/山口にまん延防止等重点措置が適用
1月16日 13.6% 702929 9万5498人 ※大感染爆発状態、1都10県にまん延防止等措置検討
1月23日 21.8% 1228371 26万8284人 ※第6波ピークに
1月30日 30.4% 1522311 46万3354人 ※検疫体制崩壊の兆し
2月6日 39.6% 1575315 62万3128人 ※第6波5週目、ここが最高点かも?
2月13日 45.1% 1383896 62万4240人 ※第6波のピーク
2月20日 44.8% 1294194 57万9928人 ※ピークで高止まり 北京五輪閉幕
2月27日 39.5% 1197543 47万3461人 ※ごくゆるやかな減少局面へ
3月6日 39.1% 1155304 45万2763人 ※高止まり、沖縄では反転増加、BA.2拡大
3月13日 35.2% 1086325 38万2278人 ※減少局面、共存戦略への入口
3月20日 34.1% 999063 34万1545人
3月27日 32.8% 830541 27万2215人 ※減少局面も感染は続く、21日でまん延防止等重点措置すべて解除
4月3日 34.4% 928712 31万9687人 ※減少局面から横ばい感染継続期へ
4月10日 35.5% 952279 33万7846人 ※感染継続期、市中感染が継続的連鎖的に起こっています
(厚労省HP日報から算出)
陽性率は横ばい、感染者は増加、高い陽性率は市中感染が継続的に連鎖していることを示しています、
一定の割合で感染は続く「感染継続期」はあと2~4週間ほど続くと考えます、その後は反転上昇期かも、、、
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◆死者数も減少傾向続く
(NHKニュースサイトから転載)
先週同様、感染拡大の中心が重症化しにくい若年層なので死者数は減少傾向、
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◆この1週間のワクチン追加接種(3回目)状況
(首相官邸HPから転載)
8日(金)現在のワクチン接種状況、7日間で400万回にペースダウン、
若年層への3回目接種の遅れが明確になってきました、
全接種回数 / 3回目接種
3月
(~4日) 730.1万回/709.0万回 ※7日間の数字
(~11日) 692.8万回/672.5万回 ※7日間の数字
(~18日) 666.2万回/639.2万回 ※7日間の数字
(~25日) 547.6万回/520.5万回 ※7日間の数字
4月
(~1日) 553.2万回/513.9万回 ※7日間の数字
(~8日) 401.4万回/363.4万回 ※7日間の数字
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◆日本の3回目接種率
日本の3回目接種率は44.34%(先週は41.47%)、
3回目接種率54%のフランスでも再拡大傾向が見られるので、結局オミクロン株、それも「BA.2」の感染拡大抑制には即効性は無いのかもしれません、
(日経+英フィナンシャルタイムズHPから転載)
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◆感染者の半数が20代以下の若年層
4月10日までの東京都の年代別感染者数比率、
(NHKニュースサイトから転載)
4月上旬の年代別比率、10代以下は少し減りましたが、30代までで観るとほぼこれまでと同じ、
原因はワクチン接種が進まないだけでは無く、生活習慣的にも人との接触が多い世代(休校などでの抑制策もない)なので、致し方無しの状態、
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◆東京都の重症者病床使用率は引き続き改善傾向
東京都の4月10日の状況、
(東京都HPから転載)
重症者用病床使用率は安全水域を継続、
(重症者病床使用率)
(3月6日) 12.9%(都基準)66人/510床 42.6%(国基準)626人/1468床
(3月13日) 11.4%(都基準)58人/510床 37.6%(国基準)552人/1468床
(3月20日) 8.2%(都基準)42人/510床 30.8%(国基準)452人/1468床
(3月27日) 6.5%(都基準)33人/510床 25.7%(国基準)378人/1468床
(4月3日) 5.7%(都基準)29人/510床 24.2%(国基準)355人/1468床
(4月10日) 5.5%(都基準)28人/510床 22.8%(国基準)334人/1468床
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◆やはり減らないオミクロン株感染者数
減少局面から感染継続期に移行、今後2~4週間はこの状態が続くと考えます、
どうして?こんなに長く感染状態が続くのか?ということになりますが、
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先週同様、「コロナ121」で書いていた独酌酔言的3つの原因、ほぼこれで説明出来ると考えます、
(詳しくはコロナ121参照 ⇒)
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【再掲+追記:オミクロン株の感染拡大がなかなか止まらない原因(推測)】
① 『オミクロン株 一定感染量必要』説
ある意味「集団感染」の考え方と同じ、感染力が強いオミクロン株は一定量(率)の感染者まで拡がらないと減少に転じない、という仮説です、
もし、一定量の感染が終息の条件だとすると、感染ピークが低い日本では急激な減少は難しいかもしれない、という考え方です、
アメリカのように感染ピークが異常に高かった(1日@138万人以上が感染)エリアでは減少スピードも速いのかもしれません、
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② 感染予防のコアターゲット(若年層)に有効な施策がない
「まん延防止等重点措置」ですが、具体的な施策は“飲食店への規制”がメインでした、
年代別感染状況を観ても分るように、現在の感染予防の焦点(コアターゲット)は10代~30代の若年層、
ワクチン接種(それも進んでいない)以外には学校や家庭で有効な感染予防策が無い以上、致し方ないか、、、
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若年層への3回目ワクチン接種が進まない原因は制度態勢ではなく、心の動きにある様です、
主な心の動きは2つ、
感染しても若年層では症状が軽いオミクロン株、ワクチンでは強い副反応が出る人も多い若年層、
ぶっちゃけた話、副反応で苦しむよりはオミクロンに感染した方が楽!?という考え方が1つ目、
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2つ目は『ワクチンの効果に対する疑問』、
効かないかもしれないのに副反応が来る!?という心の動きがある様です、
たしかに3回目接種率が高いフランスでも再拡大の兆候が観られます、
オミクロン株、それも最新流行の「BA.2」に対してワクチン効果はどうなのか?という猜疑心です、
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結論を書くと、コロナに感染することは社会に対するダメージが大きいこと、周辺への感染を引き起こすことから考えて総体的にはマイナス効果が大きいので『コロナに掛かっても良い』という考えは持たないで欲しい、
ワクチンの効果も絶対的では無りませんが、一定の効果があると考えているので、やはり接種して欲しい、と考えています、
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③ 「BA.2」への置き換わり
3つ目はオミクロン株の「BA.2」型への置き換わりです、
当初メインだった「BA.1」に比べると、さらに感染力が高いのではないかと云われている「BA.2」、
YAHOO!ニュースによると、、、
BA.2系統は現在流行しているBA.1系統に比べ、感染者が別の人に移すまでの時間が15%短いほか、1人の感染者が何人に移すかを示す実効再生産数は26%高い、とか、、、
(元記事はすでに削除されています)
すでに相当の率で置き換わっているようで、『5月第1週には93%が「BA.2」系統に置き換わるか』というニュースも流れました、
(4月10日NHK)
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以上、3つの原因候補の合わせ技で日本は感染継続期を経て、数週間後に再び感染拡大局面に入る可能性があります、
① オミクロン株の感染減少には『一定の感染量が必要』である可能性
② 感染拡大のコアである若年層への有効な施策が打てていない
③ 「BA.2」への置き換わりによる再感染拡大
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これに対抗するヒトの叡智は『ワクチンの接種推進』と『感染拡大防止の基本動作』(マスク着用、手指の消毒・3密の回避)だけ、
第6波はどこまで続くのか、まだ出口が見えない闘いが続きます、
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