goo blog サービス終了のお知らせ 

テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:捕食者がいなくなると「害獣」になってしまうという自然の摂理、地球はたった一つの生態系

2025年05月22日 | 世の中

現在の日本で最も多い害獣は「鹿」かな?

というのが、今日の記事の出発点です、

鹿、カワイイ~~

というステレオタイプな感情、本能的な愛情が、

この100年ほどでヒトに刷り込まれたようです、

ディズニーのバンビ、奈良公園の鹿、

日本人はとくに鹿が好きなような気がしますが、
(ワタシも好きな方です)

でも、現在の日本で最も多い害獣がシカです、
(次いでイノシシ、グンと減って3位がカラス)


(農林水産省のHPから転載)

シカはとにかく食欲旺盛で、草という草を食べまくります

もちろん、畑の作物も、果樹林の葉っぱもお構いなしに食べてしまいます、

日本百名山の滋賀県伊吹山で崩落が相次ぎ、

2024年には土石流災害も発生、登山規制がかかったのも、

シカが斜面の草木を食べつくしたことが原因と推察されています、

シカが滋賀の山をも崩す時代になったわけです、

でも、シカの捕食者がいた時は、

シカもそれほどの害獣ではなかったのかもしれません、

シカの捕食者(天敵)「二ホンオオカミ」でした、


(写真はニホンオオカミではありません、大陸のオオカミ)

「二ホンオオカミ」は1905年に奈良県吉野村で最後の1頭が捕獲され、

絶滅したとされています、

「二ホンオオカミ」絶滅の主因はヒトです、

人口増加による生息域の減少と、

「二ホンオオカミ」もまた害獣だったため、

ヒトが徹底的な駆除を行った結果、絶滅しました、

そして、シカの天下が来たわけです、

それから120年、今やシカによる被害は年間50億円以上、

被害面積に至っては、全体の73%がシカによる被害となっているようです、

捕食者がいなくなると生態系はくずれ、不都合なことがたくさん起きる

『カワイイ鹿を食べるなんて、、、』

『可哀そうで食べられない』

という声も聞きますが、シカによる食害を少しでも減らすために、

狩猟者の増加、

狩猟~鹿肉の活用=ジビエ料理への提供、などという動きもあります、

これはひとつの方向性を示しています、

『ヒトが捕食者になる』ということです、

が、これまたヒトのやる事、高がしれています、

おそらく自然の摂理には勝てそうにないと思います、
(ヒトの知恵は賢そうに見えて、生態系全体から見れば微力であることを知る)

話は変わりますが、

「ウミショウブ」という植物に危機が訪れている、という番組を観ました、
(2025年5月18日NHK総合「ダーウィンが来た!」)

水面に綺麗な花を浮かべる「ウミショウブ」が激減している原因の1つが、

捕食者「ウミガメ」の増加だそうです、


この写真、

フェンスの外の「ウミショウブ」が「アオウミガメ」に食べつくされています、

「ウミガメ」類もまた個体数が減少、
(ヒトによる乱獲・繁殖地の開発などが原因)

2006年頃から保護の方針が打ち出されました、

繁殖地も整備され、毎度ニュースで孵化した子亀が海に戻る様子が放映されます、

ここでも『海亀はカワイイ!』という、

ヒトの独善的な感情がより保護政策を強力に進めたと思われます、

が、その結果、

「ウミガメ」の個体数は増加しました、

捕食者の「サメ」をヒトが捕獲駆除したのも一因で、

さらに、以前は「ウミガメ」を食べる習慣があったヒトが、

保護対象の「ウミガメ」を食べなくなった、という影響もあるそうです、

で、今度は「ウミガメ」が「ウミショウブ」を食い荒らす害獣となってしまった、

という事態になっています、

「ウミショウブ」は魚類の産卵場所としての『命のゆりかご』的な役目を果たしています、

その産卵場所が無くなることで、

今度は魚類の生態系にも影響が出るかもしれません、

とまあ、果てしなき連鎖が起こるのが自然界の生態系なのです、

ひょっとすると“神の手”によって創り上げられたこの地球の生態系が、

ヒトが浅知恵を持ったがために、どんどん崩れていく事になるかもしれないのです

ヒトは良心を以ってその生態系を守ろうとしているのですが、

それがまた、新たな生態系の乱れを生み出すという、

なんとも複雑怪奇な事態に陥っているようです、

自然界は、足し算や引き算、掛け算割り算、微分積分では解明できない、

摩訶不思議な起源と摂理と、

ヒトから見たらとっても残酷な生存競争で出来上がっています、

ヒトの思い付きや浅知恵でそれをコントロールしようなど言うのは、土台無理がある、

トランプが足し算と引き算と掛け算(関税)だけで、

世界をコントロールしようとしても出来ないのと同じです、

自然の摂理を、生態系を壊さずに『ヒトとしての幸せ』をまだ追求できるのか

追求すべきなのか?

開催中の大阪・関西万博のテーマは・・・

『いのち輝く未来社会のデザイン』

綺麗な言葉ですが、はたして、ヒトは自然界でどんなデザインが出来るのか

ちょっと視点を変えて観ると、

地球誕生からの長い歴史スパンで考えると、“絶滅しない種はない”、と言えそうです、

ヒトも例外ではない、いつかは絶滅する、かな、

それとも、ヒトは自然をもコントロールし、

神の領域に達することができるのか

アカンアカン、これは宇宙・宗教・哲学の問題になってしまいます、

とりあえず、カワイイ「シカ」を食べるのか?

カワイイ「ウミガメ」も食べるのか?食べないのか?

その辺りから考えてみては如何でしょうか?

この一歩を考えるだけでも、結構ストレスがかかります、


独酌酔言:言葉は遷ろうものと分かっていながら、気になる!!『疑似自動詞』用法の『OO映画が公開します!』

2025年05月02日 | 世の中

なんか、訳の分からないタイトルになってしまいましたが、

今回の記事、ホント訳分からないまま書いています
(おいおい、そんなんでエエんか~い!!^^)

ちょっとそんな仕事をしているので、なるべく正しい日本語を使いたい

そういう気持ちがわりと強いのです、

でも、『書き言葉』に比べると『話し言葉』は変化のスピードが速いです、

過去記事 ⇒ こちらの記事でも書いていますが、

たとえば、150年ほど前の日本人の『話し言葉』と『21世紀の話し言葉』には、

相当の開きというか、差がありますよね、

文法は同じでも、話す言葉は別物です、

いまどき、『左様でござるか』と言う人はいませんからね、

21世紀は『りょ』です^^)
(これももう古いか?今はなんて言うんだろう)

そんなことは分かっていても、

歳を取ってくると、どうしても“気になる言葉づかい”が出て来ます
(老化現象か、言葉の遷ろいに着いていけていない証拠)

で、恒例『今月の気になる言葉づかい』は、、、
(そんなんが出来たんかい!!^^)

『アクション大作映画「独酌酔言の恐怖」が5月9日金曜日に公開します』

 

上の例文を読んで、違和感を感じなければ、、、若いです^^)

あれ?この文章もWordがチェックしてます、何処が間違ってるんだろう?

あれ、上記文章もチェックされています、

なにが間違っているか?分かりますか?

正しく書くと、

あれ?この文章もWordがチェックしています、何処が間違っているのだろう

と書け、という事のようです、

変化の速い『話し言葉』が『書き言葉』に影響を与えているのが良く分かりました、

閑話休題

さて、本題、

『アクション大作映画「独酌酔言の恐怖」が5月9日金曜日に公開します』

 

ワタシが違和感じるのは、

『映画が公開します』という言い回しです、

俳優さんが出演している映画の予告編の決め文句で最近頻出しています、

『OO映画がO日に公開します』、、、これは絶対におかしい、

ワタシの中では『映画がO日に公開されます』が正しい日本語です、

でも先日、なんとNHKのニュースでもアナウンサー

『この映画は今週金曜日に公開します』と言ったのです、これには心底ビックリ!!

あ~~、こういう言い回し、

すでに多くの日本人が使っているのだな、と実感した次第です、

ちなみに、アナウンス用原稿を書いている人が若いのだと思います、

でも、それをそのまま読んでいたアナウンサーも、

そんなに違和感はなかったと思います、

さて、この『映画が公開します』問題、

言語学的にはどういう現象なのか?

ちょっと検索してみたら、どうも「他動詞」の「自動詞」化みたいなことのようです、

「疑似自動詞」という言葉も出て来ます、

どういうことかと言うと・・・

難しすぎて良く分かりませんでした、
(おいおい^^汗)

「他動詞」と「自動詞」問題、

こちらのサイト「日本教育ナビ」が詳しいですが、

難しすぎます!!

以下のような話題がネット上で多く書かれています、

Q:日本語 に関する質問
「売る」は他動詞ですね?まさか自動詞としても使えますか?
「ガムが売ってる場所はどこですか?」って自然でしょうか?
「ガムを売ってる場所はどこですか?」こそが自然だと思っていたんですが、

A:その通りです。この 売っている 使い方は疑似自動詞としていろいろなところに解説が出ています。「いま、面白い映画がやってるよ」のやってるも同じ仲間です。

お、『公開します』も出て来ましたね、

別のアンサーは、

A:「売る」は他動詞
自動詞は「売れる」です。
「ガムが売ってる場所はどこですか?」
「ガムを売ってる場所はどこですか?」
両方とも自然な言いかたです。

この方はどちらも自然な言いかたという答えです、
こちらのサイトから抜粋引用しました

これは、、、なんとなくの解釈ですが、、、
(よく理解できていないので^^汗)

自動詞も他動詞も用法としては存在するので、

若い人の間では、

まあ、だいたいどちらでも意味は通じるんじゃねえ^^)

みたいな感じで『他動詞』が『自動詞』的な使い方をされるようになって来ている、

という事のようです、、、これが「疑似自動詞」

「あそこでイチゴが売っている」
「今、万博がやっている」

こういうのが『疑似自動詞』の用法です、

分かりますか?これでは分かりにくいか、
(まあ、ワタシが分かってないのだから致し方なし)

『疑似自動詞』、油断ならない奴ですが、

もうすでにワタシたちの周りで続々と繁殖しているようです、

恐ろしいことです、

知らぬ間に疑似自動詞に侵されていく日本人たち、

 

まあ、このブログも怖いですね、怖いですね、

それではさよなら、さよなら、さよなら、
(古いギャグ!!^^)

『疑似自動詞』の恐怖を描いたブログ「独酌酔言」が今日公開します!^^)


独酌酔言:高止まりの米価格、米(コメ)も投資対象になることに気付いた会社が群がっている?

2025年04月17日 | 世の中

おりしも、ワシントンではトランプも出席して関税交渉が始まった模様です、

世界各国に先駆けての貿易・関税交渉、結果は予断を許しませんが、

まずは予想外の早さでスタートを切れたことは評価すべきかと、

で、その交渉の中でもおそらく出て来るのが、お米の問題

トランプは『日本は米国産米に700%の関税を掛けている』とまくしたてています、

700%!?ホンマかいな、

農林水産相は『論理的に計算してもそういう数字は出てこない。理解不能だ』と発言していますが、

事はそう単純ではないようです、

こちらのページに答えがありそうだったのですが ⇒ どうも要領を得ない、
(Yahoo!ニュース:「日本は米に700%関税」トランプ氏はデタラメだと反発する日本人が知らない事実)

そこには『日本の米政策の基本的な欠陥(歴史的失敗)』とか、

『米価格決定プロセスの柔軟性の無さ(国が関与して中途半端に硬直)』みたいなことがあるようです、

でも、ここに入り込むと相当難解な議論になるので・・・やめます、

で、独酌酔言流にシンプルに今回の『令和の米騒動』をまとめてみましょう

まず『令和の米騒動』の発端から、


NHKのHPから転載)

米の価格、2024年7月(5kg2300円くらい)と比べて、

2025年3月(同4200円くらい)価格は2倍近くに高騰しています、

高騰の発端は新米が出回る前の夏の終わり頃、

一時的にスーパーなどで販売するコメが不足したことから起こったようです、

当初は“新米が出回れば価格は落ち着く”と政府も楽観視していましたが、高騰は続きます、

米不足は続き、新米が流通するようになっても価格高騰は続きます、

こちらのページ(EARTH ISM)に米価格高騰の理由として、4つの要因が挙げられています、

  1. 猛暑の影響で品質低下
  2. 生産調整と作付面積の減少
  3. インバウンド需要の増加
  4. 備蓄米の放出制限

『1.猛暑の影響で品質低下』は他でも書かれています、

米の生産量自体は2024年は対前年比で18万トンほど増えています、


NHKのHPから転載)

全体量は増加しましたが、1等米が減少したようです、

これは?発端になったことは確かかもしれませんが、

現状の米価格高騰の説明関数としては、ちょっと弱いような気がします、

『2.生産調整と作付面積の減少』

日本政府の歴史的コメ政策の流れ=コメ離れ~減反政策・他作物への転換補助、

という大きな流れが令和の変動に対応しきれなかった、という事です、

減反政策(米の作付面積を計画的に減らす)は2018年に終了しましたが、

米以外の他作物への転換補助は今もあるそうです、

つまり、国は“あまり食べられなくなった米を、必要以上に作らない”

という路線で営々と歩み続けてきたのです、が、

いつの間にか必要なコメの量ギリギリしか生産できない状態になってしまった、

ということです、

『3.インバウンド需要の増加』

これが要因になるとはね、凄い世の中になったものです、

2024年のインバウンド=外国人旅行者数は3687万人

みんなお寿司大好き、バクバク食べたら米が無くなった!!??

ま、ある程度の影響は確実に出ていると思いますが、ホントにそうなの?

疑心暗鬼、

『4.備蓄米の放出制限』

これについてはみなさまご存じの通り、

さすがにこの状態で備蓄米を放出しなかったら

“1918年の米騒動”のような大きな社会問題に発展したかもしれません、

すでに2度にわたる入札で21万トンの備蓄米が市場に出回った(はず)

3回目も10万トンの放出が予定されていますが・・・

市場価格が一気に下がることはありませんでした、

さて、ここまで書いてきて、『なぜ米の価格は下がらないのか?』

どうも良く分からない、

なので、ここは独酌酔言流にばっさり書いてしまいましょう、

米価高騰が収まらない理由は・・・

みんなが『米も投資の対象になる』と気付いたからだと思います、

今まで、なんとなく国が生産管理をして減反もして、備蓄米もあり、

米の価格が上がるなんてことは考えられなかった(ような気がします)

なので、ビジネスの対象になりにくかった、

ところが昨秋からの高騰でみんなが気付いちゃった、

『米も儲かりまっせ!!』

もう一度この表をご覧下さい、

2024年度、米の総生産量は増加していますが、

主な集荷業者=代表選手は各地のJAなど、

が買い付けたコメの量は▲21万トン減少しています、

つまり、JA以外の会社や、

これまでコメを扱って来なかった会社が『米の買い付け』に参入してきたのです、

『儲かる市場に参入する』

これは自由経済の鉄則、21世紀はスピード勝負です、

おそらく我も我もと米を買い付け始めたこの半年、

農家に直接交渉してJAよりも高値で米を買い取る

買い取り価格が高ければ、そりゃ農家もなびきます、

『令和の米で一儲け』

これが今回の騒動の本質だと思います、

では、その米はどこへ行っているのか?

もちろん、美味しいお米は高い価格でそれなりの飲食店などに流れている、という事もあるでしょうが、

おおかたは、米の価格推移を観ながら、

どこかに保管されているのだと思います、

少しでも高く売って利益を出したい、そりゃそうです、

少し価格が下がる兆候もあるようですが、

もうしばらくは『令和の米で一儲け』組が頑張るのではないでしょうか?

でも、米にも賞味期限はありますからね、

いつまでも持っている訳にはいかない、

どこでどう売り抜けるのか?

『令和の米で一儲け』組もソロソロ正念場です、

さて、ワシントンで行われている貿易・関税交渉、

アメリカでもジャポニカ米、作っているんじゃないかな?
(作ってないようです)

この際、アメリカからの米自主輸入関税撤廃とか、

ミニマムアクセス米の増量とか、
(主食への利用は少ないようですが)

上手に交渉材料に使ったらどうでしょうかね、

そのニュースが流れるだけで米価格は相当下がるような気がしています、

米国で米問題解決!?

そんなうまくはいかないか^^)


独酌酔言:『足し算と引き算しかできない』トランプのお陰で株暴落!その行方は?そして、その先にあるのは“世界大戦”!?

2025年04月08日 | 世の中

関税さえ掛ければ偉大な米国が再来する、

こんな『足し算と引き算しかできない』トランプのお陰で世界同時株安の様相です、

2025年4月4日のNY株式市場は2,231ドル安!これは市場3番目の1日での下落幅、

続いて週明けの7日も続落、一時1700ドルほど下げました、

4日の東京の日経平均株価は、前日から1200円以上下げ、

約8カ月ぶりに節目となる3万4000円を割りました、

週明けの7日は2644円下げて、3万1136円で終わりました、

もちろん、株安の原因はトランプが発動した「相互関税」

市場の見方は概ね、世界経済は保護主義的な「相互関税」により、

今後停滞、もしくは縮小し『世界的な不況』に陥るとの見方が広がっているからです、

トランプやその陣営は、株価は短期的に下落してもいずれ回復する、と強弁していますが・・・

この経済動向の行方予測は、市場と投資家にお任せするとして・・・

心配なのは、世界不況が始まった時、

その先にあるかもしれない『第3次世界大戦』です、

いやいや、この話、そんなバカな!と笑い飛ばすことが出来ない怖い話なんです、

かなり荒っぽく書くと、こんなストーリーになります、
(こちらのサイトが参考になります ⇒)

1939年9月、ヒトラーによるポーランド侵攻で始まった第2次世界大戦

その大きな要因になったのが、保護主義政策による世界大恐慌だったのです、

1929年の米国株式大暴落に端を発した大恐慌

1930年には米国で2万品以上に40~50%の関税を掛ける『スムート・ホーリー法』が成立、

ここから互いに関税を掛け合う『関税戦争』が始まり、

世界経済は負のスパイラル=縮小のスパイラルに陥ります、

この表が分かりやすいです、

世界の貿易額は急激に減少

5年で米国は42%まで、日本も52%まで減少しました、

もちろんこれにより各国の経済状況は悪化、

国民の生活は困窮、苦しい時代へと突入します、

とくに、第1次世界大戦で負けたドイツは戦争賠償金の支払いもあり、

貿易額は32%にまで落ち込み、

国民の生活はどん底まで落ち込みます、

そこで10年後の1939年、ドイツ国会で台頭したのがヒトラー率いるナチスです、

米国や西側諸国が第1次世界大戦処理で結んだ『ベルサイユ条約』が原因でこうなった!

と主張するナチスが選挙で圧勝、ヒトラー独裁が始まり、戦争への道を歩みます、

独裁者が自らの支持率を維持する最も効果的な方法、

残念ながらそれは戦争です、

国内の支持派・不支持派とも戦争となれば、おおむね愛国心が高まる

これを利用するのが独裁者の常とう手段

国内に不協和音が出始めたプーチンが戦争を継続する理由はこれです、

もし、今戦争を止め平和なロシアが訪れたら、

プーチンに対する不満が一気に噴出するのは明らかです、

つまり、関税戦争 ⇒ 世界的不況の到来 ⇒ 独裁者の台頭 ⇒ 戦争の危機

という方程式が成立する可能性がある訳です、

この反省を踏まえて、第2次世界大戦後に『自由貿易』の枠組みが整えられ、

いろいろ問題があるにせよ、戦後80年間、

基本的には『自由貿易』の枠組みの中で、諸々の調整局面があった訳ですが、

今回の『足し算と引き算しかできない』タリフマンの『相互関税』政策により、

一気に『保護主義』世界に逆戻りする可能性が出て来ました、

もちろん、100年近く前の世界と、現在の世界では成熟度が違うので、

そんなに簡単に『第3次世界大戦』が始まることはないと思いますが、

もし、今後トランプの支持率が急落するようなことがあれば、

『足し算と引き算しかできない』トランプが戦争に踏み切る可能性が無いわけではありません、

相手はどこか?どんな規模の戦争なのか?どの地域での戦争なのか?

ウクライナ?パレスチナ?

中国による台湾有事だって可能性があります、

トランプの愚策で少しだけ戦争へのリスクが高まったのはたしかです、

そのリスクを回避するためにも、世界同時不況は絶対に避けなければなりません、

先週から今週の株暴落に対してトランプはどう動くのか?

自由貿易各国はどう対応するのか?

この数か月はどう展開するのか?

この数年単位での行く末は?注視していきたいです、

トランプの任期があと3年と9か月ほど、

う~ん、映画『シビルウォー』の最悪シナリオの現実化のリスクも少し上がりました、


独酌酔言:また書いてしまった、足し算と引き算のタリフマン=トランプ

2025年04月02日 | 世の中

トランプ大統領の事はもう書かない

と決めたのですが、、、

やはり書いてしまいます、アカンなあ、意志が弱い^^)

米国への輸入車に25%の関税を掛けたトランプ、

もちろん日本車も例外ではありません、

足し算と引き算しかできないトランプ理屈はこういうことです、

輸入車に関税を掛けるとその分高額になる ⇒

米国民は輸入車を買わなくなる ⇒

米国産車が売れる ⇒ 

だから米国労働者が潤う、

という、足し算引き算さえできれば、誰もが思いつく理屈です、

さて、この関税で米国の自動車販売動向がどう変わるのか?

本当に輸入車は売れなくなるのか?

本当に米国車が売れるのか?

米国労働者は潤うのか? 今後の動向が楽しみです、

トランプはすぐに結果が目に見えない様々な国際支援や科学者支援を一旦凍結しています、

それに対して一部科学者が反発、こんな主張をしています、

「米国の科学の優位性を失う」ノーベル賞受賞者ら、トランプ政権の研究資金削減に警告、

また、こんな動きも、

仏大学などが米研究者を受け入れへ トランプ政権の予算削減で

NASAの気候変動研究チームの廃止などで、

仕事にあぶれた科学者をフランスが引き取る、というような構図です、

一見無駄に見えたり、結果が出るのに時間が掛かる科学研究

昔、民主党が事業仕分けで科学研究への補助を打ち切ろうと躍起になったりしたのを思い出します、

とにかく、歳出を減らせば国民が幸福になるというトランプの『足し算と引き算』ですが、

果たしてどうでしょうか?

米国からの人材流出は『足し算引き算』レベルではない、

将来を見越した『微分積分』レベルでの広い視点が必要ですが、

なんせ、トランプは『足し算と引き算』しかできません、

科学者流出がもたらす未来をイメージすることは出来ないのかもしれません、

さて、トランプは今日2日(米国現地時間)“相互関税”に関する重大な発表をするそうです、

掛けられた関税には関税で対抗する、という『足し算引き算』です、

だいたい想像はつきますが、

世の中が『足し算引き算』だけで良くなるのなら、それに越したことはありません、

これでメイク・アメリカ・グレート・アゲイン(MAGA)が達成されれば、

世界経済も回って行くかもしれませんが・・・

でも、そうでないなら・・・

やはり、しばらくは米国経済の状況から目が離せません、

ちなみに、米国自動車メーカの株価は、おおむね昨秋から比べると低迷しています、

あのイーロンのテスラ社も含めてね、

タリフマン=関税男の行く末は?
(関 悦男さんかと思いました^^)


独酌酔言:トランプの時代はすでに2か月/48か月が終了した、あと46か月だけだ、と思う事にしています

2025年03月20日 | 世の中

だんだんとトランプの発言にも驚かなくなってきているなあ、と思います、

とにかく、言う事やる事は滅茶苦茶なんだけど、

だんだんそれにも慣れてきているような気がします、

目下の最大の関心事はウクライナ戦争の和平工作でしょう、

まあ、ゼレンスキーと大げんかしたと思ったら、手のひら返して巧妙な和平提案、

ま、嘘は平気でつくし、前言は撤回どころか、なかったことにする人ですから、

いちいち目くじらを立てていても仕方ないわけで、

でも、このまま和平が成立すれば、たしかにそれはトランプの功績な訳で、

どんな汚い方法でも、休戦が実現すれば、それはそれで価値がある、

ひょっとしたらノーベル平和賞も夢じゃない

でもね、やっぱり、なんか腑に落ちないだろうな・・・

以前に書きましたが、トランプは『足し算と引き算しかできない』

もしくは『足し算と引き算しかしない』という説にますます自信が出て来ました

そう考えると、彼の言動もある程度は理解でします、、、あくまである程度、

腹も立たない、

DEI(多様性、公正性、包括性)を完全否定して、純粋能力主義に傾倒するようです、

女性沿岸警備隊長や制服組トップの黒人参謀本部議長も、それを理由に解任

役所はもちろん、マクドナルドなど私企業までがDEIを放棄しています、

アップルやコストコはこれに反対、DEI維持を表明しています、がんばれ、

WHOや国際援助からの撤退、教育省の廃止などなど、

たしかに『足し算と引き算』だけなら、

米国政府の支出が減って、国民の負担が減ることになるのかもしれませんが、

複雑化したこの世界、『足し算と引き算』だけで解が出るのか

案外、出たりして^^)・・・何が起こるかわからないこの世界です、

でね、最近はこう思う事にしています、

米国大統領の任期は最大8年、

トランプはすでに前に4年勤めているので、残りは4年=48か月です、

そのうちの2か月はもう終わりました、長くてあと46か月です、

耳を塞いで通り過ぎるのを待つ訳ではありませんが、

あと46か月のガマンだと思えばなんとかなるかもしれません、

ま、その後にヴァンスという、これまた『足し算と引き算だけ』系が控えてはいますが、

トランプ傀儡政権にならなければ良いのですが、

そこで、トランプがらみで観て欲しい映画が2本、

映画「シビルウォー」(2024年米国)

文字通り、21世紀にアメリカ内戦が起こるという映画です、

劇中の大統領の所業=8年を超えて大統領に君臨・FBIを廃止記者会見を2年以上行わず

これにカリフォルニアとテキサスが反発、衆国から離脱

WF(west force)としてワシントンへ攻め込む、というシリアスな映画です、

ワタシの映画評はこちらから ⇒

もう1本は「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」(2024年米国)

こちらは若き日のトランプの悪行を赤裸々に描いたドラマ、

よくもまあ、こんな人物を大統領に選んだなと、びっくり仰天の内容が満載です、

トランプ陣営は上映禁止を訴えましたが、さすがにアメリカ、それはならず、

ワタシの映画評はこちら ⇒

さあ、あと46か月、

もうトランプのことは出来るだけ書かないようにしたいもんです、

次回はもっと楽しい話題にしますわ、はい、、、


独酌酔言:80年前に亡くなった詩人に名誉博士号を贈った同志社大学の英断

2025年02月27日 | 世の中

同支社大学が名誉博士号を贈ったのは、

1945年(昭和20年)に獄死した韓国人の詩人、尹東柱(ユンドンジュ)さん、

同志社大学は過去の過ちを認めた上で、

歴史の暗部に光を当てるための名誉博士号授与だそうです。

そう、日本では歴史の暗部に触れることをためらう傾向があります、

過去の過ちを素直に、謙虚に認めることが、

次の時代を切り拓いていく前提だと思うのですが、、、

過去の日本国の過ちを認めようとすると、

一部保守層からの『自虐的歴史観』という陰湿な言葉の刃が飛んできます、

政治や教育の現場でも、直截的な反省行為を避ける傾向があると考えています、

この記事も『自虐的歴史観』と非難を受けるのかな??

本題に入りましょう、

詩人の尹東柱さんとは?

ソウルの大学を卒業後、立教大学(キリスト教系)を経て、

1942年(昭和17年)同志社大学(キリスト教系)に入学

ハングルで詩を書いていました、

第2次世界大戦下の時代、国は尹東柱さんを抗日運動に参加したとして逮捕、投獄、

1945年2月に獄中で亡くなりました、27歳、

素直に、27歳の青年がなぜ獄中で亡くなったのか?疑念が湧きます、

そこで何が起こったのか?想像に難くありません、

2025年、この尹東柱さんに同志社大学が名誉学士号を贈りました、

その理由は・・・

同志社大学が戦時中に犯した過ちに光を当てるため、

素直に過去の過ちを直視し、過ちを繰り返さないための礎を築くため、

というようなことのようです、

では、同志社大学が戦時中に犯した過ちとは・・・

毎日新聞2025年2月14日(金)夕刊1面詳しく掲載されていますが、

残念ながら本記事は有料記事 ⇒ こちらで会員になれば読めます

ので、ざっくり要約します、

同志社大学が戦時中に犯した過ちとは・・・

以下は毎日新聞記事から要約抜粋、
(「同志社百年史」から、同志社大学神学部教授 小原克博教授が語った内容)

・神棚事件(1935年) 同志社高等商業学校(当時)の柔剣道場の創設者:新島襄の肖像画に代えて学生が無断で神棚を設置

・チャペル籠城事件(1937年) 配属将校に扇動された学生が礼拝堂に立てこもりキリスト教儀式の廃止、マルクス主義教授の処分を求めた

・定款の改訂(1940年) キリスト教主義を残しつつ、定款で教育勅語の理念に配慮

記事によると、この定款の改定で、

“同志社は戦時体制への最後の曲がり角をまがった”そうです、

軍国主義に迎合した同志社大学はこの後、外国人教師を次々に追放

学徒出陣を後押しし、多くの学生を戦場へ送り込みました、

国民の自由と権利を奪った戦時下の日本国、

それに抗しきれなかった同志社大学

この歴史の暗部を素直に直視し、その過ちの本質を明らかにすることで、

次の時代に同じ過ちをしないよう警笛を鳴らす

これがまさに同志社大学が目指している未来の姿だと思いました、

実はワタシも同志社大学OBです、

が、戦時中の同志社の暗部について考えたことはないし、

触れたこともなかったです、はい、

今まさに世界でいくつもの戦争が進行している2025年、

尹東柱さんへの名誉博士号授与は、

同志社大学の平和への祈りを体現した英断と歓迎します、

1995年、キャンパス内に在日コリアンの同志社OBらにより詩碑がたてられました、

そこに刻まれている尹東柱さんの詩です、

 

死ぬ日まで空を仰ぎ 一点の恥辱なきことを、
葉あいにそよぐ風にも わたしは心痛んだ。
星を歌う心で 生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を 歩みいかねば。
今宵も星が風に吹き晒される。


独酌酔言:大丈夫か!?大阪万博まであと54日だそうです

2025年02月18日 | 世の中

2025年4月13日(日)開幕の「大阪万博2025」開幕まで、今日であと54日みたいです、

が、正直“万博ムード”は一向に盛り上がっていません

2月5日発表の大阪府・市の調査結果、


読売新聞オンラインから転載)

「行きたい」と答えた人34.9%、

万博協会の目標値にはほど遠い数値となっています、

ま、ワタシも今のところはあまり興味が湧いて来ない“界隈”の一人です、

じゃ、なんで興味が湧きおこって来ないのかと考えたら、、、原因は、、、

なにが面白いのか?

ワクワクドキドキする何かがあるのか

それがまったく分からないから、という事のようです、ワタシの場合はね、

先週、2月14日に放送されたNHK大阪制作「かんさい熱視線」が関西万博を取り上げていました、

その中で、過去の万博の共通事例が紹介されています、

① パビリオン建設がギリギリになり、内容の情報発信が追い付かなかった
チケットの販売方法が複雑でよく分からない

みたいなことが紹介されていました、

これって、「大阪万博2025」でも指摘されていることと、まるっきり同じですやん!

ま。パビリオン建設がギリギリになるのは、毎度の恒例らしいので、

どうしようもない事のようですが、

「チケット販売方法が分かりにくい!」は、

事前にしっかりリサーチすれば、回避できたかもしれません、

今回のチケット販売方法のウリは、

『並ばずに観られる万博』だそうです、

が、日時やパビリオン毎の抽選予約が煩雑、

通し券の入場時間制限がある、

仲間と同時に入場できないなどなど、

とにかく入場券を買う段階ですでに並んでいる感じ^^)

こちら、協会公式のチケット購入ページ ⇒

はい、途中でワタシも心折れました

こちら、『チケット購入安心ガイド』 ⇒

ストローク長すぎて、最後まで読めませんでした

ま、それでも慣れれば買えるんでしょうが、、、

一番の問題は、先に書いた『ワクワクドキドキするモノが観られるのか?』

これが万博へ行きたくなり一番のモチベーション

現状では、ワクワクドキドキ感がまったく伝わってこないという事です、

同じくNHK「かんさい熱視線」で今回の万博のプロデューサーと紹介された方々が、

『万博の成功とはなにか?』という問いに答えられているのを観て愕然としました、

こりゃ、アカンわ!こりゃ失敗やな!というのが正直な感想です、

先に大阪万博のプロデューサーシステムについて紹介しておきます、

今回の大阪万博には8人のプロデューサーが参加されているそうです、

8人それぞれが“シグネチャーパビリオン”を制作運営されます、

“シグネチャーパビリオン”とは?

大阪・関西万博ではテーマである、一人ひとりが互いの多様性を認め、「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するための「シグネチャープロジェクト」として、8つのテーマ事業が設定されました。
(EXPO2025 TOPPANのHPから転載)

各界の著名クリエイターが8つのパビリオンで、今回のテーマ『命輝く未来社会のデザイン』を具現化しておられるという事です、

ちなみにこの8名、
福岡伸一(生物学者)・河森正治(アニメ監督)・河瀬直美(映画監督)・小山薫堂(放送作家)・石黒浩(工学博士)・中島さち子(音楽家・数学者)・落合陽一(メディアアーティスト)・宮田裕章(大学教授)

みなさん、それぞれの分野で突出した才能の持ち主だと思います、

この他に会場建設プロデューサーと、会場運営プロデューサーもおられます、

昔の言葉で言うなら『トロイカ体制』
(古すぎます!!^^爆)

多様性が重視されている現在、ひとりのプロデューサーの個性で引っ張るより、

さまざまな視点から今回のテーマ「命輝く未来社会のデザイン」を具現化しよう!

というコンセプトなんかな、そこは良く分かるのですが、、、

問題は・・・

この8人の中で連携は取れているのか

この8人の作品(パビリオン)統合した情報発信は出来ているのか

8人の作品の集合体が、その名の通り万博の“シグネチャー”=署名だとしたら、

それは明確に統合されて、

誰にでも分かるシンプルなカタチで世界の人々に伝えなければならないはずです、

ところが、今回の万博、

テーマはもちろんある、8人のプロデューサーもいる、

でも、この万博がどういうものなのか?どんなワクワクドキドキがあるのか?を、

統合的に説明してくれる人がいない、ような気がしています、
(今日現在)

これが「大阪万博2025」の失敗の根源的理由のような気がしています、
(あ、もう“失敗”と書いてしもた^^)

ちょっと回り道をしましたが、NHK「かんさい熱視線」での、

『関西万博の成功とは?』という問いに対してのプロデューサー3人のお答えです、
(番組内でのコメントを聞き取り、ワタシなりに要約、真意は曲げていないつもりです)


石黒さん:
展示を通して未来を考えるのがわれわれの責任だし、万博を開催する意味。未来への考えを引き継いでいく事がレガシーで、長期的に意味がある。

河森さん
生きてること自体がとてつもない事、奇跡であると実感できれば、生きていることを大事に出来る。

河瀬さん
一人ひとりの心の在りように影響を与えられたら、万博の成功と言えるんじゃないか。

あ~~、やっぱりね、

みなさん、とてもハイレベルでのテーマの具現化をそれぞれのパビリオンで発表されんだと思いますが、、、

今、54日前に聞きたかったのは個々の想いじゃなかったんです、ワタシ的には、

この万博に来たら、こんなワクワクドキドキがあるよ~、という平たい話が聞きたかった、

おそらく、この8人にその役割は与えられていない

自らのパビリオンの話しかできないんだと思います、致し方なし、

と、もう1人、インタビューがありました、

役職は事務総長とのこと、あ、この人が“ワクワクドキドキ”担当か!と期待したら、

事務総長:
万博の成功とは、事故を起こさないとか、収支が赤字にならないとか、そういう事が必要条件。命に対する考え方の考動変容があれば成功。

なるほど、この方は事務方トップということですな、

ある意味、万博の事務的本質は分かっていても、ワクワクドキドキとは無縁でした、

ということで、今回の大阪万博2025総体としてのワクワクドキドキについては誰も語ってくれませんでした、

逆に言うと、そういう役回りの人がいない、作らなかった今回の大阪万博

「7人の侍」には志村喬がいました^^)「8人のプロデューサー」には?

旗振り役不在、構造的欠陥とも言うべきトロイカ体制、

これが大阪万博の現状かな・・・

冒頭の写真、

これは2025年2月18日の万博公式HPトップの写真です、

よく見ると、下のボードに54の数字が、

開幕まであと54日、という意味です、

日替わりで写真が変わるカウントダウンですね、

ロケ地は福井県東尋坊、

なんで東尋坊?という感じもしますが、面白い、

豪勢な企画、お金もかかっていそう、

コミュニケーションの企画としては面白い、

知事へのプレゼンでは受けそう

パーツパーツでは面白い事やっているのですが、、、

総体としての「大阪万博2025」の魅力発信に失敗した、というのが正直な感想です、

さて、観に行くかな、行かないかな、

アナタならどうする!?
(いしだあゆみかあ!古^^)

P.S. ちなみに1970年の大阪万博にはワクワクとドキドキがいっぱいありました、時代ですね、


独酌酔言:ホンダと破談!『やっちゃえNISSAN』はどこへ行く!?

2025年02月13日 | 世の中

久しぶりに日本企業の大きな動きがありそうだ!

と、期待したのですが、、、

やはり今までの殻を破れなかったのね、な感じの日産

自動車業界はEV化の流れ、中国メーカーの台頭という市場環境に加え、

今後は自動運転・AI化、さらにはドローン化などもあり得る、

さらにトランプが大統領になったことで、

EV一辺倒から化石燃料やハイブリッド車への回帰も起こり得る、

とまあ、100年に一度の激動期を迎える自動車業界、

それを乗り越えるための巨額投資を1社で賄うのはまあ無理

そこで、世界の自動車メーカーはグループ化・統合への道を探っています、

2024年9月期の日産の経営不振が引き金となり、

これまで緩やかな関係を保っていた日産・ホンダ・三菱自動車の3社が、

より効率的に結び付くための新しいカタチを模索、
 

が、三菱自動車は早々にこのスキームから離脱

これも分かるなあ、

三菱グループとしての面子みたいなものが働いたような気がします、

『自動車を他資本参加に入れるのは、三菱グループのプライドが許さん!』

みたいな発言があったような気がします、
(根拠なし、ワタシの思い込み^^)

経営的に正しい判断なのか?疑問は残りますが、分かりやすいグループ発想

で、産とホンダの2社で持ち株会社を作り、

その傘下で世界と戦う、はずが、、、

肝心の日産の『経営再建策』が一向にまとまらない、

この辺りから“重厚長大”企業の弱点が露わになってきます、

経営判断に時間が掛かり過ぎ、スピード感が違う、

創業者のチャレンジ精神が色濃く残るホンダ、

「課題やテーマを共有しながら、自由にざっくばらんに話し合い、深いところにある答えを探り出していく」
(こちらのサイトからコピペしました ⇒)

『ホンダ流ワイガヤ会議』という方法論を持つホンダの自由な社風とスピード感、
(いや、実際に触れたことないですけど^^なんか分かる)

かたや、重厚長大・縦割り組織の日産、

そりゃ馴染みませんよね、

ちなみに、日産の取締役、常務執行役員以上で50人以上いらっしゃるそうです、
(笑えます)

これはトヨタよりも多い人数、

役員報酬も半端なく高いそうです、
(社長で6億円以上とか、庶民は笑うしかない^^汗)

は~~!?!?という感じ、

億単位の報酬をもらっている、50人で会社の行く末を議論して、

結論なんて出るのでしょうか?

日産の動きの遅さに業を煮やしたホンダは、

持ち株会社方式に変わり、日産の100%子会社化を提案、

これに対して日産の役員会で大反対の声が上がったそうです、
(この画も目に浮かびますよね)

プライドだけはありますからね、そりゃ反対の声も多かったでしょう、
(マジ目に浮かぶ)

そんな中、冷静に経営統合の必要性を説いたり、

統合の合理性を主張した役員さんはおられたのでしょうか?

縦割り重厚長大、おそらく年功序列もまだ残っているでしょうし、

50人もいれば派閥なんていう遺物もあるでしょう、
(組織の常)

というか、そもそも50人の会議って、

具体的にどんなところでやっているのでしょうか?

警察ドラマに出て来るような、威厳のある、

だっだ広い大きなテーブルのある会議室
(あ~~、鳥肌が立ちます)
(そういう場所には、もう出入りしたくない)

う~ん、まったく非生産的なイメージしか湧いてきません、

『やっちゃえNISSAN』は掛け声だけだったか、

ということで、破談になったホンダと日産の経営統合、

でも、世界市場は待ったなしで動いています、

50人が頭を寄せ合って相談しているうちに、1歩も2歩も世界から後れを取る日産

ホンダも大きなチャンスを逃して、先行きに不安が、

キーは“日産の経営再建策”です、

これが30日とか60日以内に出ないようであれば、

日産の未来は無い、ような気がします、
(個人の感想です)

ホンダも三菱自動車も、これからどうするんでしょうね、

もう一度、しっかり世界市場を観察分析して、

生き残るための冷静な判断が求められます、


独酌酔言:トランプ大統領関税発動!?も、、、映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」鑑賞所感

2025年02月04日 | 世の中

トランプが大統領に就任して2週間ちょっと、

宣言通り、次々と「米国第一主義:トランプ2.0」を発動しています、

1月20日の就任演説でぶち上げた、

メキシコとカナダへの関税25%を課し、

中国へは10%の追加関税を課す件、

2月1日にこの大統領令に署名、4日から発動する!というニュースが世界を駆け巡ると、

3日の世界の株式市場は一様に大幅下落

メキシコもカナダも中国も報復措置を宣言、

こりゃ本格的な関税戦争に発展するのかと思いきや、

本日2月4日早朝(日本時間)には一転、

米国とメキシコ・カナダ間での関税発動は1か月先送りされる!?とのニュースが、

メキシコが国境に兵1万人を常駐させ、不法移民や密輸対策をする、

という条件を引き出しての先送りのようです、

これがトランプ流、

勝利を得るためには手段を選ばない、『トランプの3つのルール』の1つ目
(詳細後述)

カナダからどういう条件を引き出したのか?まだ分かりませんが、

おそらくメキシコ同様、米国にとって利益になる条件を引きだしたのでしょう、

なるほど、トランプ大統領、足し算も引き算もやはり出来るようです^^)

これで、今日の株式市場はまた回復しそうですね、ド~~ンと上がったりして、

さすがトランプ!!となるかな、

しかし、その手法に不快感を持つ人もいる、、、いない??

ワタシは不快感を覚えますが、、、

その感情だけでトランプ大統領を評価してはいけないか、

さて、そのドナルド・トランプの若き日を描いた、

映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」を観て来ました、

いやはや、物凄い映画でした、

映画ですから、基本はフィクションな訳ですが、

描かれているドナルドがえげつなすぎます、

よくもまあ、ここまで辛辣な物語を作ったものだと感服しました

ある意味、これが“自由のアメリカ”です、

現職大統領の人間的欠陥や、不正行為、犯罪行為、個人的性癖、DVなど、

日本なら絶対に制作不可能な凄まじい内容です、

トランプ側も上映中止を訴えたようですが、上映されています、

ワタシの別ブログで簡単な鑑賞記を書いていますので、

良ければ、こちらをご一読を ⇒ 、

トランプの言動や行動を理解するために、

もっとも分かりやすいスペックが映画の最後に登場します、

悪名高い元検事・弁護士ロイから伝授された、

“勝つための3つのルール”

「攻撃 攻撃 攻撃」
「非を絶対認めるな」
「勝利を主張し続けろ」

これがトランプ大統領の原理原則です、

ルール1:「攻撃 攻撃 攻撃」

とにかくまずは攻撃、相手と話し合う必要などない

まずは攻撃を仕掛けて、有利な環境下で条件を引き出す

関税攻撃もこの“ルール1”なのです、

『勝つためには何をやっても構わない』とロイは言います、

それが不正でも不法でも構わない、やれることは全部やれ、と、

それ以前の人の道理とか倫理感などというものは、

ドナルドの頭の中には元々無いのです、

ルール2:「非を絶対に認めるな」

たとえ、うまく行かなくても自らの非は絶対に認めません

明白な失敗でも、ルール1の“やれることはなんでやる”精神で、

失敗は無かったと言い張る、

競争相手のせいする、

挽回できるまで無視する、

などなど、とにかく後悔とか反省とか良心の呵責みたいな、

柔な心持ちは持たないのです、

ルール3:「勝利を出張し続けろ」

4年前の2020年大統領選で敗北したトランプは、

選挙に不正があったと出張、支持者たちを国会議事堂へ行こう!と扇動、

米国政治の歴史上、最悪の汚点となった国会議事堂襲撃事件を起こしました、

トランプ大統領は負けないのです、

たとえ負けても負けないのです、

この時の罪や起訴もことごとくすり抜けようと、あらゆる策を弄しています、

勝つためには何をやっても構わないのです、

不正でも不法でも、倫理に反しても、

こんな金言?をドナルドに与えた悪徳弁護士ロイも、

最後にはドナルドに切り捨てられ哀れな末路を歩みます

映画の原題「The Apprentice」は「見習い」の意、

さて、これからの4年間、民主党支持者にとっては悪夢の4年間になるでしょう、

不正・不法はなんでもあり、倫理や世界との協調などは無い世界、

それでも、トランプ大統領が『米国第一主義』を完遂して、

米国民が潤う可能性もあります、もちろん失敗する可能性もあります、

極東の島国からは、米国民の安寧を祈るしかない、

世界の平和が維持されるのを祈るしかありません、