コロナウイルスの事39~国内の陽性率は横ばい、やはりそう簡単ではない、そしてコロナの問題はヒトのココロの問題に。
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コロナ禍に加えての猛暑、
熱中症での死者は軽くコロナを上回る状況、
猛暑でマスク、不思議な感覚になる時もありますが、これが自然の摂理、
ヒトの我儘には必ずツケが回ってくる、、、ということかな、
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コロナ禍の状況が停滞しています、ずっと感染が続く状況で閉塞感が生まれてきた、
あまり良くない状況で停滞しているので、感染拡大以外のいろんな課題について、いろんな反応意見が出始めています、
ヒトとは本当にややこしい生き物です、
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うがいクスリ会見、感染者・スポーツクラスターへのヘイト発言、ルール破りのワクチン開発競争、コロナパニックへの反動としての反コロナムーヴメント、
この辺りを今考えています、もはや統計的科学的課題ではなく、ヒトの行動・ココロの動きという社会学的課題です、
この記事は次回かな、、、
そんな中、まずはしっかりと感染の現状を見ておきましょう、
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◆全国の陽性率は横ばい、そう簡単には行かないようです
7月末から3週続いた6%前後の高いPCR検査陽性率、
先週は予想通り少し下がって4.5%、このまま下降傾向になるかな~、と期待を込めて1週間待っていましたが、、、
先週の陽性率は、、、4.9%と横ばい、というかやや上昇に転じています、
(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数
6月21日 0.5% 73911
6月28日 1.3% 39103
7月5日 2.6% 43392
7月12日 3.4% 57911
7月19日 3.8% 81922
7月26日 5.9% 80286
8月2日 6.0% 121121
8月9日 6.1% 164877
8月16日 4.5% 176032
8月23日 4.9% 143766
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ピーク時の6%前後に比べるとまだ低いものの、やはり一気の感染収束とはいかないようです、
引き続き“密集・密接”を避けることが必要ですね、
(この2つが肝かな?と考えています)
にしても、国内の感染ピークはやはり低めです、
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◆やはり低めの東アジアの感染ピーク
なんども書いていますが、東アジアでの」COVID-19感染のピークは欧州や米国に比べると明らかに低いです、
この原因は未だ未解明、「交差免疫」というニューヒーローが登場しましたが、これもまだ解明研究段階、
(交差免疫についてはこちら ⇒ コロナウイルスの事36)
ヒーロー登場は嬉しいけども、無条件で飛びつくわけにもいかない、研究成果待ち、
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何度も再掲+追加事項 東アジアでの感染ピークが低い理由(候補)
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37(今号)で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
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◆米国が酷いことになっています
なんとなく停滞感のある国内のコロナ禍、慣れもある、あきらめもあります、
しかし、地球規模で見ると日本はまだ恵まれた状況であることに間違いはありません
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米国が酷いです、
最新の(8月24日現在)感染者数は572万人、死亡者17.7万人、人口が多いとはいえ桁違いの感染状況です、
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6月17日にコロナウイルスによる死亡者が116,854人となり、第1次世界大戦の米国人死者数を上回ったのですが、
現在は18万人近く、すでに第2次世界大戦のうち対日戦(太平洋戦争)の死者16.5万人を上回りました、
米国の第2次世界大戦全体での死者は42万人弱、最終的にこの数字をも超えてしまうのか?
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トランプ氏のコロナ対応のまずさのせいなのか?
ウイルスとの相性も問題なのか?
とにかく終息への道筋が見えません、
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◆なぜか同期する世界の感染状況
ここで米国の感染状況グラフと、東京のグラフと並べてみると、
絶対数が違うとはいえ、そのピークの動きはなぜか妙に同期しているのです、
米国も7月17日、24日辺りに7万人を超えてから(1日当たりの新規感染者ですよ!)、緩やかな下降傾向にあります、
(それでも8月23日、1日の新規感染者数は36,422人!)
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地理的にも離れ、それなりの防疫体制があり、環境も政策も違う米国と日本でコロナ感染の傾向が似ている、、、
これも、なにか理由があるのかしら?
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個人的には米国版「Godzilla2」を思い出しました、
世界中のモンスターがなぜか連絡を取り合って、同時多発的に活動を始める、、、ま、怪獣映画ですが^^)
なぜか一斉蜂起、、、
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閑話休題、
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COVID-19には、なにかタイマーが仕込まれているのでしょうか?
どのような活動計画、世界征服計画がCOVID-19に仕込まれているのか?
これを解明するのもこれからの大きな課題になるのでしょうね、
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◆優等生のニュージーランドを観てみると(同じ島国)
8月9日、ニュージーランドでは歓喜の声が響き渡りました、
新型コロナウイルスの市中感染者がゼロになってから100日目を迎えたこの日、制限が解除されたパブなどで人々は祝杯を挙げたのです、
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100日間市中感染者ゼロ、これはもう感染は終息した、とみるでしょう、普通、
日本国内でもし、100日間感染者ゼロだったら、もう夜の街は人で溢れ、ライブステージやスポーツ観戦でみんな抱き合うでしょう、
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が、COVID-19には綿密でしたたかな復活計画がありました、
その2日後に4人の感染が確認されたのです、、、なんと、、、
首相のアーダン氏は即オークランドを再度ロックダウン、毅然とCOVID-19に立ち向かうことを宣言しました、
ここで注目すべきは・・・
●なぜ、コロナは100日後に復活したのか?
今のところ、海外から持ち込まれたのではないかと考えられていますが、それらしき感染ルートが浮かんできません、
コロナにはなにかタイマーが仕込まれているのかもしれません、
●再度のロックダウン=経済封鎖に首相のコメントと国民の反応は?
アーダン氏「強さと思いやりを持ってほしい」
国民「私たちは状況をわきまえているし、政府も信頼されていると思う」
「政府を信頼しない理由はない」
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我が国の現状を鑑みると羨ましい限り、、、
とはいえ、再度のロックダウンの効果もむなしく、NZの8月10日~23日の2週間の感染者数は114人、
少ないですが、感染拡大を完全に封じ込めることは出来なかったのです、あのNZでも、
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◆さて、コロナとどう付き合っていく?
冒頭に書いたように、コロナとの闘いは長く続き、かといって国内での感染ピークは高くなく、停滞感虚無感が漂っています、
春の様な積極的な感染予防策もなく、なんとなく慣れとか、あきらめもモードも出て来ました、
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こんな今、ヒトのココロの中にあるいろんな感情ウイルスが伝播し始めています、
差別ヘイト、ルール破り、コロナパニック、コロナ軽視、コロナ無視、マスコミ利用、マスコミ批判、
右も左もいろんな感情が拡がっています、
ここがこれからの課題かなと思っています、
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だんだんとヒトの考え方が拡散しています、
春には全員が怖れて一致団結して自粛したのに、今はもう一致団結できないのか?
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考え方が拡散すれば、対立が生まれます、対立は怒りや恐怖、孤立や徒党を生み出します、
コロナの前に、このヒトのココロの問題で社会が崩壊するかもしれません、
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NZのように、完全にコロナを封じ込めることに失敗しても、政府と国民に信頼関係があるのはとても良いことです、
さて、我が国は、、、どうだろう、、、
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統計学的な関心から書き始めたこの記事は、社会学的な見地へも踏み込むべき状況になってきたような気がしています、
ヒトのココロの問題、
この話はまた次回、、、
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