なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事94~全国の陽性率は16.8%!全国で医療逼迫、首都圏はピークアウトの兆し、緊急事態宣言・まん延防止措置は延長か?解除か?
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【今週のまとめ】
先週の全国の陽性率は高値維持16.8%、
高い数値で移動しているので、これくらいの変化ではピークを過ぎたのかどうか?は分りません、
(すべての感染者を追い切れていない可能性が高いです)
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全国の重症者数も過去最高を更新、
医療環境はもうしばらく逼迫した状態が続きます、
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が、東京はピークアウトの兆しあり、周辺3県もピークを過ぎたか?
中京圏の感染爆発はピークに、
関西圏はまだ危険水域ですが、やや拡大鈍化傾向、
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モデルナワクチンで異物混入、
病床増加への施策、新治療法、
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9月12日までの緊急事態宣言、延長か?解除か?
対COVID-19戦略の新たなフェーズへ、
病床増加への試み、新治療法、
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◆陽性率は16.8%、やや減少も高いレベルなのでなんとも云えません
先週の陽性率は16.8%とまだまだ高いレベル、
先々週の18.3%からはやや低下しましたが、これが減少傾向の兆しかというと、
これはまだなんとも云えない、ということになります、
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WHOが昨年示した数値なので、現状で有効な指標かどうか判然としないのですが、
一応、“陽性率が12%以上だと、検査数が十分ではない可能性がある”という目安で考えると。
18.3%と16.6%の差は余り意味が無い、ということになります、
検査が感染拡大に追いついていない状況、
実際にはもっとたくさんの感染者がいる可能性がある危険ゾーンです、
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実際、1週間の新規感染者数は過去最高の15万6931人、
7月最終週(~8月1日まで)の6万1157人の倍以上、
6月最終週(~6月27日まで)の1万457人の15倍!!
8月は完全な感染爆発でした、
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陽性率 検査数 新規陽性者数
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日 4.6% 589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日 3.1% 602455 18649人
6月13日 2.9% 467753 13499人
6月20日 2.5% 411848 10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日 2.6% 405628 10457人 ※小池知事休養中
7月4日 2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日 3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日 4.1% 474414 19742人
7月25日 7.0% 386623 27234人 ※東京五輪開幕
8月1日 10.5% 580346 61157人 ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日 14.1% 646433 90958人 ※五輪閉幕
8月15日 16.6% 672232 111601人 ※緊急事態宣言9月12日まで延長
8月22日 18.3% 814829 149057人 ※パラリンピック開幕
8月29日 16.8% 931891 156931人
(厚労省HP日報から算出)
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◆東京と周辺3県はピークアウトの様相、油断しないでこのままいきましょう
すべての都道府県で新規感染者数過去最多を更新した先々週、
そして、先週は東京都でピークアウトの様子が観て取れます、
周辺の3県もやや遅れて同様の傾向です、
なぜ減少傾向にあるのか?詳細な要因はまだ誰にも分りません、
とにかく、一旦はこのまま感染減少に転じてほしいものです、
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◆関西圏はまだまだ危険水域です
大阪府は8月26日に過去最高の2829人の感染者数を記録、
京都府も8月26日に605人で過去最高に、
感染拡大は継続中、まだまだ危険水域、病床も逼迫しています、
でも、少し踊り場にいるような感じです、このまま減少に転じれば良いのですが、
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◆中京圏は感染爆発中ですが
先週、急速に感染爆発が起こった愛知・三重・岐阜の3県、
仮想ピークまではまだ差があるので油断出来ませんが、
感染拡大はやや鈍化、仮想ピークまで達する可能性は低くなってきました、
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人口比からの予測ピーク(東京都を100として)
東京都 1400万人 5773人(8月13日)
人口 人口比 予測ピーク これまでのピーク
神奈川県 925万人 66.1 3816人 2878人(8月20日)
千葉県 628万人 44.9 2592人 1778人(8月20日)
埼玉県 735万人 52.5 3031人 2169人(8月19日)
大阪府 884万人 63.1 3643人 2829人(8月26日)
愛知県 753万人 53.8 3106人 2347人(8月27日)
沖縄県 145万人 10.4 600人 809人(8月25日)
沖縄だけが東京の感染レベルを上回り、過去最多も先週8月25日また更新しました、
国内でもっとも危険な状態が続きます、
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◆9月12日までの緊急事態宣言・まん延防止措置、解除か?延長か?
先週書きました、
現状の緊急事態宣言・まん延防止措置では効果が無い(薄い)、、、
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でも、東京都の感染拡大はピークを迎えたように観えます、
なぜだろう?感染者減少の原因はなんだろう?
感染予防の基本動作(マスク・消毒・3密回避)が効いたのか?
緊急事態宣言・まん延防止措置の効果か?
ワクチン接種進捗の影響か?
それとも、COVID-19の自制心が働いたのか?
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まだ、誰にも分りません、
でも、緊急事態宣言・まん延防止措置は9月12日で解除される可能性があります、
その理由は、、、最後の方で書きます、
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◆ワクチン接種、スピードは鈍化も新たなラインも出来て進行中
(首相官邸HPから転載)
(8月15日まで)1029万回
(8月22日まで)840万回、
先週は911万回、ま、だいたいこんな感じでワクチン接種は粛々と進んでいます、
※今日の数値は30日までの8日間、首相官邸の発表スケジュールが少し発表が早まりました
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高齢者への接種に一定の目処がつき、
接種現場は働き盛りの方、新学期が始まる学生への接種へとシフトしています、
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鈍化要因、、、
“接種拒否岩盤層”+ファイザー・モデルナ製ワクチンの品薄感、
さらにモデルナ製ワクチンの相次ぐ異物混入、
※健康被害はないようですが、これでまたワクチン接種拒否岩盤層が増えそうです
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プラス要因、、、
先週書いた、アストラゼネカ製のワクチンの国内接種開始、
新学期を迎える学生向けの新しい接種ライン、少々混乱していますが渋谷の予約無し接種の開始、など
ワクチン接種促進のためにあの手この手を動員中です、
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パラリンピックが終わる前に始まる新学期、
こうしてみると、人の生活っていろんなイベントで彩られているんだと実感、
平時ならそれ毎にいろんな楽しみや幸せがそこにあるはずなのに、、、
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◆強力な変異株とヒトの叡智のせめぎ合い
ワクチンの効果への疑問、3回目接種の可能性、ワクチン効果の継続期間
いろんな不安要素を抱えながら、ヒトの叡智も少しずつ進歩しています、
導入され始めた抗体カクテル療法、
先週は「ネーザルハイフロー」という新療法も紹介されていました、
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かたや、変異を続けるCOVID-19、
デルタ株からの新たな変異も確認されています、その能力は未確認、
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COVID-19の狡猾な点、とにかくどんどん変異していきます、
有効な変異(人にとっては有害な変異)かどうかは関係なく、とにかく変異します、
その中で、生存に有利な(人にとっては感染力が強い)株だけが生き残っていきます、
ダーウィンの進化論を地でいくCOVID-19の変異、易しい相手ではありません、
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◆さて、緊急事態宣言・まん延防止措置は延長?解除?
これまでの感染対応の3本の矢=
① ワクチン
② 感染予防基本動作(マスク・消毒・3密回避)
③ 緊急事態宣言(酒類販売抑制)
これだけでは、一時制御不能だったCOVID-19、
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現状のこの対策でもたらされる(かもしれない)、
『ピークを迎えての自然減少』が一番期待できる感染減少要因になるかもしれません、
と先週書きました、
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そして、なにが原因で減少したのか?はハッキリとは分りませんが、
とにかく先週、首都圏では減少に転じています、
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『ピークを迎えての自然減少』??
そして迎える9月12日、
緊急事態宣言・まん延防止措置はまたもや延長されるのか?それとも解除されるのか?
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独酌酔言的な提案をするなら、、、
緊急事態宣言・まん延防止措置は解除しても良いと考えます、
もちろんいろんな環境が揃えば、という注釈付になりますが、
絶対条件は2つ、
① 新規感染者数がこのまま減少傾向にあること
② 病床・医療体制が確保、入院保証されること
この2つが揃うなら、緊急事態宣言・まん延防止措置は解除して、
新たな対COVID-19戦略のフェーズに入るのが良いと考えます、
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◆病床数のさらなる確保と医療人員の確保
今、政府や自治体がやるべきことは「病床数の確保」と「医療人員の確保」です、
この辺りの動きとしては、
国の動き:病床確保へ「総力戦」 国と東京都が医療機関に協力要請(8月23日)
国がこういう要請を初めて出しました、初めてとは、、、ちと遅すぎますが、
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大阪府の動き:患者を受け入れる1000床規模の臨時医療施設(野戦病院)を整備する考え
これらは逼迫する病床数を確保する動きです、
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第4波(2021年5月)を遙かに上回った第5波(2021年8月)ですが、
逼迫しているとはいえ、第4波の悲劇的な状況までには至っていません、
これは各自治体のこの間の努力が結実していると評価します、
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しかし、まだ充分ではない、
今でも自宅療養や施設療養で亡くなる方もおられます、
緊急事態宣言・まん延防止措置を解除した場合に供えた、さらなる病床数・医療人員の確保が絶対必要です、
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東京都の2021年1月頃からの新規感染者数と、同時期の死亡者のグラフを並べてみましょう、
第5波の新規感染者が如何に多いかがよく分りますが、
しかし、死者の数は2月の第3波の方がずっと多いのです、
これは病床数確保、医療現場の治療ノウハウの確立、ワクチンによる重症化リスクの排除などのある程度の成果です、
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度重なる緊急事態宣言・まん延防止措置の発出で国民のストレスはもう爆発寸前です、
飲食業界は瀕死の状況、
そんな中で効果がハッキリしない緊急事態宣言・まん延防止措置を連発するのにはどうも賛成できません、
(個人的にも、そろそろ外で吞みたいという欲求があります)
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ここは国もCOVID-19戦略を大きく変更、
対COVID-19戦略のメインストリームを酒類販売規制から⇒医療体制の格段の充実に舵を切るべきと考えます、
その上で、基本感染拡大防止策(マスク・手指消毒・3密回避)の継続、ワクチン接種促進を進めるのが得策と考えます、
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先週掲載の解除の目安です、
新規感染者が増えても、それをしっかり受け止める医療体制があるなら、緊急事態ではないという考え方、
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これが今、政府が取り組むべき喫緊の、そして最大唯一の突破口だと考えます、
賛否あると思いうので、与野党でここの議論をしっかりすべき時期です、
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菅さん、明るい希望の光は未だ見えていません、
それを見せるのが菅さん、貴方の仕事です、
そのためには国を挙げての医療体制の格段の充実、今までの枠組みにとらわれない新たな仕組み作りが貴方の仕事です、
仕事なんだからやりきってもらわないと困ります、
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緊急事態宣言・まん延防止措置の解除か延長を決めるのは約10日後、
さあ、この10日間、政府の方々は働きに働いてください、
上手くいけば、年末には少しの休暇が取れるかもしれません、
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◆マスクを外せる日は
最後に一応ルーティーンなので、いつマスクを外せるのか?数式を掲載しておきます
1日@100万回接種、接種目標を全国民の80%に設定します
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8月30日までの総接種回数約1億2742万回、
仮に80%の人が接種完了でマスクが外せるとすると、
(必要接種数) 1億2536万人×0.8×2回接種=2億57万回の接種が必要
(1日の接種数) 仮に今後の1日接種平均回数を100万回と仮定すると
(2億57万回-1億2742万回接種済)÷1日100万回接種=73日
今日(8月30日)から73日後は、、、2021年11月10日です、
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