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テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:捕食者がいなくなると「害獣」になってしまうという自然の摂理、地球はたった一つの生態系

2025年05月22日 | 世の中

現在の日本で最も多い害獣は「鹿」かな?

というのが、今日の記事の出発点です、

鹿、カワイイ~~

というステレオタイプな感情、本能的な愛情が、

この100年ほどでヒトに刷り込まれたようです、

ディズニーのバンビ、奈良公園の鹿、

日本人はとくに鹿が好きなような気がしますが、
(ワタシも好きな方です)

でも、現在の日本で最も多い害獣がシカです、
(次いでイノシシ、グンと減って3位がカラス)


(農林水産省のHPから転載)

シカはとにかく食欲旺盛で、草という草を食べまくります

もちろん、畑の作物も、果樹林の葉っぱもお構いなしに食べてしまいます、

日本百名山の滋賀県伊吹山で崩落が相次ぎ、

2024年には土石流災害も発生、登山規制がかかったのも、

シカが斜面の草木を食べつくしたことが原因と推察されています、

シカが滋賀の山をも崩す時代になったわけです、

でも、シカの捕食者がいた時は、

シカもそれほどの害獣ではなかったのかもしれません、

シカの捕食者(天敵)「二ホンオオカミ」でした、


(写真はニホンオオカミではありません、大陸のオオカミ)

「二ホンオオカミ」は1905年に奈良県吉野村で最後の1頭が捕獲され、

絶滅したとされています、

「二ホンオオカミ」絶滅の主因はヒトです、

人口増加による生息域の減少と、

「二ホンオオカミ」もまた害獣だったため、

ヒトが徹底的な駆除を行った結果、絶滅しました、

そして、シカの天下が来たわけです、

それから120年、今やシカによる被害は年間50億円以上、

被害面積に至っては、全体の73%がシカによる被害となっているようです、

捕食者がいなくなると生態系はくずれ、不都合なことがたくさん起きる

『カワイイ鹿を食べるなんて、、、』

『可哀そうで食べられない』

という声も聞きますが、シカによる食害を少しでも減らすために、

狩猟者の増加、

狩猟~鹿肉の活用=ジビエ料理への提供、などという動きもあります、

これはひとつの方向性を示しています、

『ヒトが捕食者になる』ということです、

が、これまたヒトのやる事、高がしれています、

おそらく自然の摂理には勝てそうにないと思います、
(ヒトの知恵は賢そうに見えて、生態系全体から見れば微力であることを知る)

話は変わりますが、

「ウミショウブ」という植物に危機が訪れている、という番組を観ました、
(2025年5月18日NHK総合「ダーウィンが来た!」)

水面に綺麗な花を浮かべる「ウミショウブ」が激減している原因の1つが、

捕食者「ウミガメ」の増加だそうです、


この写真、

フェンスの外の「ウミショウブ」が「アオウミガメ」に食べつくされています、

「ウミガメ」類もまた個体数が減少、
(ヒトによる乱獲・繁殖地の開発などが原因)

2006年頃から保護の方針が打ち出されました、

繁殖地も整備され、毎度ニュースで孵化した子亀が海に戻る様子が放映されます、

ここでも『海亀はカワイイ!』という、

ヒトの独善的な感情がより保護政策を強力に進めたと思われます、

が、その結果、

「ウミガメ」の個体数は増加しました、

捕食者の「サメ」をヒトが捕獲駆除したのも一因で、

さらに、以前は「ウミガメ」を食べる習慣があったヒトが、

保護対象の「ウミガメ」を食べなくなった、という影響もあるそうです、

で、今度は「ウミガメ」が「ウミショウブ」を食い荒らす害獣となってしまった、

という事態になっています、

「ウミショウブ」は魚類の産卵場所としての『命のゆりかご』的な役目を果たしています、

その産卵場所が無くなることで、

今度は魚類の生態系にも影響が出るかもしれません、

とまあ、果てしなき連鎖が起こるのが自然界の生態系なのです、

ひょっとすると“神の手”によって創り上げられたこの地球の生態系が、

ヒトが浅知恵を持ったがために、どんどん崩れていく事になるかもしれないのです

ヒトは良心を以ってその生態系を守ろうとしているのですが、

それがまた、新たな生態系の乱れを生み出すという、

なんとも複雑怪奇な事態に陥っているようです、

自然界は、足し算や引き算、掛け算割り算、微分積分では解明できない、

摩訶不思議な起源と摂理と、

ヒトから見たらとっても残酷な生存競争で出来上がっています、

ヒトの思い付きや浅知恵でそれをコントロールしようなど言うのは、土台無理がある、

トランプが足し算と引き算と掛け算(関税)だけで、

世界をコントロールしようとしても出来ないのと同じです、

自然の摂理を、生態系を壊さずに『ヒトとしての幸せ』をまだ追求できるのか

追求すべきなのか?

開催中の大阪・関西万博のテーマは・・・

『いのち輝く未来社会のデザイン』

綺麗な言葉ですが、はたして、ヒトは自然界でどんなデザインが出来るのか

ちょっと視点を変えて観ると、

地球誕生からの長い歴史スパンで考えると、“絶滅しない種はない”、と言えそうです、

ヒトも例外ではない、いつかは絶滅する、かな、

それとも、ヒトは自然をもコントロールし、

神の領域に達することができるのか

アカンアカン、これは宇宙・宗教・哲学の問題になってしまいます、

とりあえず、カワイイ「シカ」を食べるのか?

カワイイ「ウミガメ」も食べるのか?食べないのか?

その辺りから考えてみては如何でしょうか?

この一歩を考えるだけでも、結構ストレスがかかります、


独酌酔言:言葉は遷ろうものと分かっていながら、気になる!!『疑似自動詞』用法の『OO映画が公開します!』

2025年05月02日 | 世の中

なんか、訳の分からないタイトルになってしまいましたが、

今回の記事、ホント訳分からないまま書いています
(おいおい、そんなんでエエんか~い!!^^)

ちょっとそんな仕事をしているので、なるべく正しい日本語を使いたい

そういう気持ちがわりと強いのです、

でも、『書き言葉』に比べると『話し言葉』は変化のスピードが速いです、

過去記事 ⇒ こちらの記事でも書いていますが、

たとえば、150年ほど前の日本人の『話し言葉』と『21世紀の話し言葉』には、

相当の開きというか、差がありますよね、

文法は同じでも、話す言葉は別物です、

いまどき、『左様でござるか』と言う人はいませんからね、

21世紀は『りょ』です^^)
(これももう古いか?今はなんて言うんだろう)

そんなことは分かっていても、

歳を取ってくると、どうしても“気になる言葉づかい”が出て来ます
(老化現象か、言葉の遷ろいに着いていけていない証拠)

で、恒例『今月の気になる言葉づかい』は、、、
(そんなんが出来たんかい!!^^)

『アクション大作映画「独酌酔言の恐怖」が5月9日金曜日に公開します』

 

上の例文を読んで、違和感を感じなければ、、、若いです^^)

あれ?この文章もWordがチェックしてます、何処が間違ってるんだろう?

あれ、上記文章もチェックされています、

なにが間違っているか?分かりますか?

正しく書くと、

あれ?この文章もWordがチェックしています、何処が間違っているのだろう

と書け、という事のようです、

変化の速い『話し言葉』が『書き言葉』に影響を与えているのが良く分かりました、

閑話休題

さて、本題、

『アクション大作映画「独酌酔言の恐怖」が5月9日金曜日に公開します』

 

ワタシが違和感じるのは、

『映画が公開します』という言い回しです、

俳優さんが出演している映画の予告編の決め文句で最近頻出しています、

『OO映画がO日に公開します』、、、これは絶対におかしい、

ワタシの中では『映画がO日に公開されます』が正しい日本語です、

でも先日、なんとNHKのニュースでもアナウンサー

『この映画は今週金曜日に公開します』と言ったのです、これには心底ビックリ!!

あ~~、こういう言い回し、

すでに多くの日本人が使っているのだな、と実感した次第です、

ちなみに、アナウンス用原稿を書いている人が若いのだと思います、

でも、それをそのまま読んでいたアナウンサーも、

そんなに違和感はなかったと思います、

さて、この『映画が公開します』問題、

言語学的にはどういう現象なのか?

ちょっと検索してみたら、どうも「他動詞」の「自動詞」化みたいなことのようです、

「疑似自動詞」という言葉も出て来ます、

どういうことかと言うと・・・

難しすぎて良く分かりませんでした、
(おいおい^^汗)

「他動詞」と「自動詞」問題、

こちらのサイト「日本教育ナビ」が詳しいですが、

難しすぎます!!

以下のような話題がネット上で多く書かれています、

Q:日本語 に関する質問
「売る」は他動詞ですね?まさか自動詞としても使えますか?
「ガムが売ってる場所はどこですか?」って自然でしょうか?
「ガムを売ってる場所はどこですか?」こそが自然だと思っていたんですが、

A:その通りです。この 売っている 使い方は疑似自動詞としていろいろなところに解説が出ています。「いま、面白い映画がやってるよ」のやってるも同じ仲間です。

お、『公開します』も出て来ましたね、

別のアンサーは、

A:「売る」は他動詞
自動詞は「売れる」です。
「ガムが売ってる場所はどこですか?」
「ガムを売ってる場所はどこですか?」
両方とも自然な言いかたです。

この方はどちらも自然な言いかたという答えです、
こちらのサイトから抜粋引用しました

これは、、、なんとなくの解釈ですが、、、
(よく理解できていないので^^汗)

自動詞も他動詞も用法としては存在するので、

若い人の間では、

まあ、だいたいどちらでも意味は通じるんじゃねえ^^)

みたいな感じで『他動詞』が『自動詞』的な使い方をされるようになって来ている、

という事のようです、、、これが「疑似自動詞」

「あそこでイチゴが売っている」
「今、万博がやっている」

こういうのが『疑似自動詞』の用法です、

分かりますか?これでは分かりにくいか、
(まあ、ワタシが分かってないのだから致し方なし)

『疑似自動詞』、油断ならない奴ですが、

もうすでにワタシたちの周りで続々と繁殖しているようです、

恐ろしいことです、

知らぬ間に疑似自動詞に侵されていく日本人たち、

 

まあ、このブログも怖いですね、怖いですね、

それではさよなら、さよなら、さよなら、
(古いギャグ!!^^)

『疑似自動詞』の恐怖を描いたブログ「独酌酔言」が今日公開します!^^)