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羽花山人日記

徒然なるままに

吹き納め

2023-12-11 20:18:52 | 日記

吹 き 納 め

今日は,コカリナグループ「ラヴピース」の納会だった。

このグループ,最盛時にはメンバーが10名前後いたのだが,その後諸般の事情で出入りがあり,現在は5名で活動している。

リーダーでギタリストの真木ひろしさんが,世界のポップス曲をコカリナ用にアレンジしてくれて,毎回10曲くらいを2時間半でおさらいしている。

私以外はコカリナの名手が揃っていて,手前味噌だが,コカリナのコンサートでは一目置かれている。

わたしは,パーカッションで伴奏をしたのが縁で,ラヴピースのメンバーになり,その後コカリナも学習して,現在はコカリナとパーカッションの2足の草鞋を履いている。

今日は,テイクアウトのお弁当でささやかな宴を張り,クリスマスソングに始まり,朝ドラゆかりのブギウギをまじえた曲を合奏し,今年の吹き納めとした。

こうして,年の瀬が近づいてくる。

納会で,メンバーの一人からのおみやげ。中身は干し柿。

 

ドジャース

ネット・マスコミで気をもまれていた大谷翔平君の移籍先が,ドジャースに決定した。

聞いた話だが,ロスアンゼルスではエンジェルスよりドジャースの方が人気があり,大谷君の知名度は日本で想像するほど地元では高くないそうだ。

大谷君へのファンの期待度は更に高くなるだろう。史上最高といわれる契約金と併せて,彼はとてつもない重荷を負わされることになる。天真爛漫な笑顔でこれを吹き飛ばして欲しいものだ。

通訳の水谷一平君も,エンジェルスを去ることになる。エンジェルスの一選手がそのことがとても悲しいと言って,ネット上で評判になっている。ドジャースよ。気をもませずに一平君との契約を早く発表してくれ。

 

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ゴミバンド

2023-12-09 17:31:23 | 日記

ゴミバンド

無職のわたしは「サンデー毎日」で,ことさら週末はないはずだが,土曜日の朝は何故かのんびりした気分になる。

遅い朝飯をすませて,一息入れ,大体9時半からがコーヒータイムになる。ここで,当日朝7チャンから放送された『おんがく交差点』の収録ビデオを観るのが定番である。

この番組,MCの小朝さんの語りと,大谷康子さんのヴァイオリンによるいろいろなミュージシャンとのコラボが楽しみである。

今日は400回目の記念番組で,何とゲストは「海洋ゴミ楽器集団・ゴミソング」集団。

大谷康子さんのホームページから借用

チーフの大表史朗さんがある企業からゴミを利用して楽器を作ることを頼まれ,石川県の海岸に行ってみたら,海岸がゴミでカラフルなのを知り,拾い集めたゴミを材料に手作りで楽器を作ってみた。

楽器の種類が増えたので仲間を募り,現在5人で演奏している。決しておふざけではない。しっかり音楽性を追求し,いろいろなジャンルに挑戦している。

学校関係に招かれることが多いが,小学生からは質問が多くて演奏時間が取れないくらいだそうだ,ペットボトルに入れる空気の圧力で,音の高低が取れるがその説明は理科の実験の趣があるとのこと。

最初の「ゴミソング」は,小学校唱歌の「海」。何の衒いもなく,ゴミバンドをバックにヴォーカルの女性が澄んだ声でやさしく歌い上げた。

続いて,いつも通りの大谷さんによる「ヴァイオリンの小径」のソロは,ショーソン作曲の歌曲「愛と海の詩Op.19」。初めて聴く曲で,佐藤卓史さんの美しいピアノ伴奏,字幕で示されるブショールの詩も素敵で,うっとりと聞きほれた。

最後のコラボは,作詞・作曲: 上田現, 編曲: 萩森英明「ワダツミの木」。「ワダツミ(海神)」とは文字通り海の神様である。

大谷さんの演奏はいつも感心するが,決して表に出ず,しかもコラボ相手を盛り立ててくれる。ゴミを素材にしたギター・パーカッション,それにヴォーカル。5人の若者がゴミと音楽のはざまを埋めて一生懸命演奏するのを見て,まぶたの裏が熱くなった。

これからの希望として,外国に行ってそこの海岸のゴミを使って演奏したいとリーダーが言い,皆もうなずいていた。

小朝さんがそのプランを是非実現させたいと強調していた。クラウドファンディングで拠金を募ったら是非協力したい。

 

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開戦/不戦

2023-12-08 17:31:02 | 日記

開 戦/不 戦

1941年の今日,日本は太平洋戦争に突入した。

開戦を伝えるラヂオの臨時ニュースを,YouTubeで聞いた。君が代の演奏に続いて,アナウンサーが陸海軍が西太平洋でアメリカおよびイギリスと交戦状態に入ったことを伝えていた。

当時5歳のわたしは,この放送を寝床の中で聞き,父が大変なことになったと言っていたのを覚えている。

記念日というのは,何かいいことがあった日に適用されるが,悪いことが起きた日をそういう風には言わない。だから今日12月8日を,開戦記念日とは言わないようだ。

しかし,終戦の日の8月15日にくらべると,マスコミ等での開戦の日の扱いは小さいように思われる。朝日新聞では,天声人語と社会面で関連記事が出ていたが,テレビやラヂオの番組にはそれらしいものが見当たらなかった。

開催中の国会で, 12月8日が何の日かを取り上げて,質疑が行われることはまずないだろう。

首相に,この日が大きな誤りを犯した日であることを想起させ,二度とそのようなことが無いようにする決意を述べさせるような質問をする議員がいて欲しいものである。

12月8日を「不戦を誓う日」と国会で定めたら,素晴らしいのにと思う。

 

喪中はがき

友人二人の喪中はがきが,夫人のお名前で送られてきた。大学同期と中学・高校同期の友である。

奇しくもこのお二人は,2月7日の同じ日に亡くなっている。

お二人への追悼文は,このブログに書かせていただいているが,喪中はがきをいただいて,さみしさと悲しさが,あらためて胸にあふれてきた。

ご冥福をあらためてお祈りする。

 

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シルバー民主主義

2023-12-06 16:21:36 | 日記

シルバー民主主義

シルバー民主主義」という用語がよく用いられているそうである。

この用語は,若い世代が政治を批判する時に用いられるらしいが,わたしは知らなかった。旧聞になるが,10月31日付の毎日新聞ニュースレターに,同志社大学教授の吉田徹さんのコメントが載っていたので紹介する。

この用語の定義はあいまいで,次の3つに分類できる意味で使われているという。

「今の日本の社会保障制度は高齢者優先になっているため、財政赤字拡大に歯止めがかからない」

「今の政治は高齢者のほうばかり向いていて、現役世代への給付が不十分」

「社会保障財政が悪化するのは、政治家が投票率の高い高齢者ばかりを向いているから」

吉田さんはこの3つの内容は,誤りあるいは正当性を欠くと断じる。

確かに現在の社会保障制度は高齢者に厚くできているが,現在の制度の基本設計がなされたのは,「福祉元年」といわれる1973年で,当時は今より若い世代の割合は高く,来るべき高齢化社会に向けて,当時の政府がやるべきことをやったのだと,吉田さんは指摘する。

第2次安倍内閣以降は,現役世代への給付が増え,逆に高齢者の負担が増加している。高齢者人口の増加と1人当たありの社会保障支出は比例していないので,投票率の高さが政策を決めているというのは間違いだという。

吉田さんは「シルバー民主主義」のような言葉が出てくる背景として,概略次のように述べている。

若い世代が損をしているという考えの背景は,日本の没落にある。経済の低成長にあって,与えられるべきものが欠落し,若者が疎外感を抱いている。国際的に見ても,日本の若者の孤立感の強さは際立っている。共感力や相互扶助の考えが弱く,「自分だけ,今だけ,ここだけ」と発想する。自分たちの報復感覚を正当化する「虚偽意識」が働いて,老人をスケープゴートに仕立て上げている。

こうした状態の解決に向けて,吉田さんは次のように提唱する。

皆が疎外感を持てば民主主義は成立しない。権力は自分たちのためにあり,税金は自分たちが使うものだという認識に立って,戦後にあった『権力は弱い方が良い』という考え方をアップデートして,強い権力を民主的に作るにはどうしたらよいかを考えるべきだ。

わたしは,「シルバー民主主義」という言葉の背景についての,吉田さんの分析に納得する。しかし,「民主的に作る強い権力」には,自己矛盾的な雰囲気を感じる。ポピュリズムでもなく,全体主義でもない「強い権力」は,どう想定したらいいのだろうか。

残   菊

阿見町にて12月5日撮影

 

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流行語大賞

2023-12-04 17:02:00 | 日記

流行語大賞

今年の流行語大賞トップテンが,次の通り(50音順)発表された。

新しい学校のリーダーズ/首振りダンス, アレ(A.R.E.), OSO18/アーバンベア, 蛙化現象, 生成AI, 地球沸騰化, ペッパーミル・パフォーマンス, 観る将, 闇バイト, 4年ぶり/声出し応援

この内知っていたのが,アレ,OSO18,生成AI,ペッパーミル・パフォーマンス,闇バイトの5つで,去年は2つしかなかったので,今年は少し時代に追いついたようだ。「なるほど」と聞いてわかるのは,4年振り/声出し応援で,残りの4つは説明を見てはじめて理解できた。

去年のトップテンに比べるとやや明るい感じで,コロナはもう過去のものとして扱われちいる。ノミネートされた流行語には,戦争や政治に関するものが見当たらず,腹は立つがどうにもならないと感じる話題は敬遠されているようだ,

”I’m wearing pants!選考委員会からの特別賞に選ばれていたが,あのパフォーマンス,わたしは好きでない。

来年はどんな流行語が現れるか。

 

ブログ3周年

今日で,ブログを書き始めてから,丸3年が経過した。

この間に書いた記事は741回。一回に二つあるいは三つの記事を載せることもあるので,記事数は恐らくトータルで千を超えているだろう。

ページを覗いてくださった方は,延べで約12万人になる。始めたきっかけは年賀状を止める代わりの生存証明にということだったので,この数字は予想しなかった。ありがたい誤算である。

気をつけてはいるが,誤記・誤字・脱字が結構あって,読んだ方からご指摘を受けることがある。2年近く前に書いた記事の誤字を指摘されて恐縮した。

古い記事を読んでくださる方も結構いて,自分が何を書いたのか忘れて読み返している。

訪問してくださる方,コメントを寄せてくださる方がいるのが励みで,ここまでなんとか続いてきた。

肩肘張らずにのんびりと続けていきたい。

 

朝ぼらけ

自宅ベランダから撮影

 

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読書備忘(31)償いの雪が降る

2023-12-02 16:53:46 | 日記

アレン・エスケンス(務台夏子訳)

『償いの雪が降る』創元社 2018年

このところ立て続けにアメリカの推理小説を読んでいる。この本も含め,最近購入するのは,ほぼすべて電子書籍のKindle版である。

Kindle のいいところをあげると,紙の本に比べて値段が安い,著作権の切れているものはただで手に入れることができる,発注するとすぐ手に入る,スマホに保存し持ち運びが簡単である,字が大きくて目に優しい,本棚をふさがないので廃棄の心配は無用,などである。

閑話休題。『償いの雪が降る』(原題:The Life We Bury)は,著者の推理小説第一作で,本国ではいくつかの賞を得たり,ノミネートされたりしているとのことである。水準を抜く出来栄えといっていいだろう。

主人公のジョー・タルバートは,母子家庭で育ち。酒乱の母親と自閉症の弟を持ち,努力してミネソタ大学に入学した。履修届に手間取り,残っていた「伝記執筆」という科目をとることになった。そこで出されたテーマが近親の老人に取材して伝記を書くことであったが,ジョーは近親者に老人がいないため,取材の対象を老人介護施設の入居者に求めることにした。

訪ねた施設の所長は,ほとんどの入居者は認知症などでそうしたインタビューには応えられないからと,カール・アイヴァンソンという老人を紹介してくれる。

このカールは,三十数年前に,隣家の14歳の少女をレイプして殺害した上に,自宅の物置小屋に放火して死体を焼いたという罪で服役していたが,重篤の膵臓がんで釈放され,施設に収容されているという。

ジョーはその紹介を受けて,カールに会う。インタビューの意味を了解したカールは,「臨終の供述」として真実を語るといい,隣家の少女リリーを殺したのは自分ではないという。

ジョーは半信半疑ながら,カールの言葉の裏付けをとろうと,近くに住む同じ大学に通う女子学生ライラの協力を得て,リリー殺害事件の裁判記録を取り寄せ,調査を始める。そして,ジョーの弟で自閉症のジェレミーの言葉にヒントを得て,検察も弁護人も手をつけなかったリリーの日記にある暗号を解読し,犯人はカールではなかったとの確証を得る。

ジョーとライラは,そのことをミネアポリス警察のルバート刑事に話し,その紹介でさらに「冤罪証明機関」のサンデン教授に事件の再審への持ち込みを頼む,

しかし,カールが犯人でないことは確かだが,真犯人を特定するには証拠が足りず,それを集めて裁判に持ち込むには数ヶ月を要して,カールが生前に青天白日の身になることは不可能になる。

ジョーはそれを達成しようと,真犯人と目される人物と接触し,自白を引き出そうとするが,逆に身の危険にさらされる。

ここから先の緊張した展開は,読む人にまかせるが,一つヒントをいうならば。この小説はジョーの一人称の語りで進められていることである。

主人公が一人称で語る小説では,どんなに危機にさらされようと,最終的に主人公は無事でなければならない。

ジョー,ライラ,カールは,いずれも自身で許せない過去を背負っており,それが登場人物に厚みを与えている。原題の”The Life We Bury”はそのことを指している。

著者のアレン・エスケンスは弁護士で,筋立てに手堅さが感じられる。この作に続いて,登場人物が重複する推理小説を数編書き,日本語訳も出ているので,読むのを楽しみにしている。

 

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