ゴミバンド
無職のわたしは「サンデー毎日」で,ことさら週末はないはずだが,土曜日の朝は何故かのんびりした気分になる。
遅い朝飯をすませて,一息入れ,大体9時半からがコーヒータイムになる。ここで,当日朝7チャンから放送された『おんがく交差点』の収録ビデオを観るのが定番である。
この番組,MCの小朝さんの語りと,大谷康子さんのヴァイオリンによるいろいろなミュージシャンとのコラボが楽しみである。
今日は400回目の記念番組で,何とゲストは「海洋ゴミ楽器集団・ゴミソング」集団。
大谷康子さんのホームページから借用
チーフの大表史朗さんがある企業からゴミを利用して楽器を作ることを頼まれ,石川県の海岸に行ってみたら,海岸がゴミでカラフルなのを知り,拾い集めたゴミを材料に手作りで楽器を作ってみた。
楽器の種類が増えたので仲間を募り,現在5人で演奏している。決しておふざけではない。しっかり音楽性を追求し,いろいろなジャンルに挑戦している。
学校関係に招かれることが多いが,小学生からは質問が多くて演奏時間が取れないくらいだそうだ,ペットボトルに入れる空気の圧力で,音の高低が取れるがその説明は理科の実験の趣があるとのこと。
最初の「ゴミソング」は,小学校唱歌の「海」。何の衒いもなく,ゴミバンドをバックにヴォーカルの女性が澄んだ声でやさしく歌い上げた。
続いて,いつも通りの大谷さんによる「ヴァイオリンの小径」のソロは,ショーソン作曲の歌曲「愛と海の詩Op.19」。初めて聴く曲で,佐藤卓史さんの美しいピアノ伴奏,字幕で示されるブショールの詩も素敵で,うっとりと聞きほれた。
最後のコラボは,作詞・作曲: 上田現, 編曲: 萩森英明「ワダツミの木」。「ワダツミ(海神)」とは文字通り海の神様である。
大谷さんの演奏はいつも感心するが,決して表に出ず,しかもコラボ相手を盛り立ててくれる。ゴミを素材にしたギター・パーカッション,それにヴォーカル。5人の若者がゴミと音楽のはざまを埋めて一生懸命演奏するのを見て,まぶたの裏が熱くなった。
これからの希望として,外国に行ってそこの海岸のゴミを使って演奏したいとリーダーが言い,皆もうなずいていた。
小朝さんがそのプランを是非実現させたいと強調していた。クラウドファンディングで拠金を募ったら是非協力したい。
STOP WAR!