罪 と 恥
山口県阿武町が,新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を,誤って1世帯に振り込んで回収できなくなった問題が話題になっている。振り込まれた当人は,振込金を使ってしまったが,返す必要はないとして,それが罪に問われるかどうか警察に出頭して事情聴取に応じているという。
西欧は「罪の文化」であるのに対し,東洋,日本は「恥の文化」であるといわれることがある。人倫の道を規範とし,それに外れることを恥として慎む。倫理に反することは,法に反するよりもはるかに重大である。
先の御仁は,「金を使ったことは別に恥ずかしくないが,法律違反に問われるならごめんなさい」と開き直っている。
世間から非難されようが,違法ではないと開き直る恥じ知らずの人種は,前の前の総理大臣を務めた方をはじめとする政治家に多く見られるように感じる。
困ったことである。
シロツメクサ
5月17日阿見町にて撮影
クローバーとも呼ばれる。四葉のクローバーは幸運のシンボルである。花の下部に蜜腺があり,訪れる昆虫が多い。
この草に関連して思い出話を:
子どものころウサギを飼っていた。業者が置いていった雌ウサギが生んだ子供を,乳離れしたら業者が買い取ってくれて,それを小遣いにしていた。
学校で,雄ウサギを飼っている級友を探して,人参を一本お土産にその雄ウサギとともに一夜の宿をとウサギを連れて行く。連れ帰って3日ほどしてから,もう1回雄ウサギのそばに連れて行き,雄ウサギを避けるようにしたら受胎成功である。ある意味で,これはわたしにとっての立派な性教育だったと思う。
ウサギはシロツメグサが大好物である。生まれた子ウサギが跳ね回るようになると,わたしは,屋敷の裏にあるシロツメグサの群生に,親ウサギとともに放して遊ばせる。純白のふわふわの体に,真っ赤な小さい目をした子ウサギが,ようやく1枚の葉が入るか入らないかの小さな口を開けてクローバーを舐る姿は何とも可愛らしい。やがて別れなければならない子ウサギたちと過ごした時間は,まさに至福の時であった。
STOP WAR!