エゴン・シーレ展
上野の東京都美術館に,カミさんのリハビリも兼ねて,「エゴン・シーレ展」を見にいってきた。
28歳で夭折した天才画家エゴン・シーレのことは,この展覧会ではじめて知った。
展覧会には,シーレの後援者にして師匠のグスタフ・クリムトをはじめ,同時代のウィーンの画家たちの作品も展示されていた。その中でわたしが心惹かれたのは,エルンスト・ストールの「湖畔の二人」で,小品ながら暮れなずむ湖に向けて寄り添う二人のうしろ姿がしみじみとした雰囲気を醸し出していた。
シーレの人物画は,どこか暗く,死の影を感じさせるが,対象のモデルに寄せる愛情が感じられ,筋肉の躍動に死に対応する生命の発露が見られるように思えた。
シーレの風景画を集めた一部屋が撮影可能となっていた。小池都知事は公約で都の美術館は全面的に撮影可能にすると言っていたが,空手形だったのか。
撮影した中の3点を以下に示す。
あいにくの雨模様だったが,上野の桜は満開で,訪れる人が途切れなかった。散見された外国からの旅行者は,誰もマスクを着けていなかった。
パンダのベンチが濡れそぼっていた。
約3キロを歩き切り,カミさんには良いリハビリになったろう。
STOP WAR!