羽花山人日記

徒然なるままに

γ-GTP

2022-09-10 20:29:36 | 日記

γ(ガンマ)- GTP

γ-GTP:ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-Glutamyl TransPeptidase)の略で、アミノ酸の生成にかかせない酵素。胆道から分泌され、肝臓の解毒作用に関わっている。

血液検査の結果が出た。相変わらずγ(ガンマ)- GTPの値が正常値を越えている。この値を最初に見たのは,50年前以上になるだろうか。それ以来,正常値が示されたのは,ほんの数回である。

1982年にパラグアイから帰って,健康診断を受けたところ,どこも悪くないけれど,γ(ガンマ)- GTPの値が異常に高いと言われ,お酒を慎み,定期的に検査を受けるようにと面接医から指示された。

近くの病院を訪れ,紹介状を示して定期的に検査することにした。担当のドクターに,「滞在したパラグアイが酒を無税で輸入するので,高級酒が格安でスーパーで買える。こんなところに来たのは天の恵みと,せっせとお酒を飲んだためでしょうか」といったところ,この先生よほど酒好きか,「その国はどこにあるのですか」と,興味津々。しばらくの酒談義の後「週一回は休肝日に」と言われ,「では週6日は飲めるんですね」と答えて,呆れられた。

担当医が変わり,相変わらず高めを行くγ- GTPに,一度3週間酒を断ってごらんなさいと指示され,言いつけ通りにしたところ,値が正常になっていた。

ものは試しと,次回の診察日の前日に酒を飲んだところ,案の定異常値になっていた。そのことをドクターに話したところ,「何のために検査しているのだ」と,こっぴどく叱られた。

これを機に定期検診は間遠になり,ついに年一回の定期健康診断で相変わらず高いγ- GTPの値を眺めるだけになってしまった。

そんなある日,呑み屋で親しくなった内科医にその話をしたところ,一度自分のところにいらっしゃいと言われ,伺ったところ,ご自分のγ- GTPの値を示され,「どうです。あなたのよりずい分高いでしょう。γ- GTPは4桁になったら絶望的,肝硬変で肝臓が急激に収縮します,3桁で上がったり下がったりしている間はそんなに心配しなくても」と励まされた。

この先生良医というべきか不良医というべきか分からないが,現在も呑み屋通いを続けておられるらしい。

わたしは今でも晩酌を続けているが,ビールは100㎖,お酒はせいぜい80㎖。それでもγ- GTPは80と150の間を行ったり来たりしている。

「沈黙の臓器」と言われる肝臓に,後しばらく頑張ってもらおう。

 

女王逝く

エリザベス女王が亡くなった。享年96歳。

Netflixで女王の半生記,『ザ・クラウン』を見たので,なんとなく人間的な親しみを感じる。

在位70年,波乱の時を王として過ごされ,ご苦労も多かったろう。老齢になるにつれて,巧まざるユーモアが現れたような気がする。

ご冥福を祈ります。ゆっくりとお休みください。

こちらの国葬には,文句をつける人は見当たらないようだ。

 

仲秋の名月

自宅のベランダから撮影

 

STOP WAR!

コメント (4)
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