羽花山人日記

徒然なるままに

AIと音楽

2021-02-27 17:18:01 | 日記

昨日放映された『らららクラシック』をビデオ録画で観た。その道の専門家にして先駆者の渋谷敬一郎さんをゲストにしての,「テクノロジーと音楽」という番組だった。

AIが弾くピアノに合わせてのバイオリンソナタ,バッハを模倣してのAIによる和音の作曲など,興味深くかつ驚嘆しつつ視聴していたが,圧巻はアンドロイドによるアリアだった。

東大,大阪大,国立音大の協同で開発され,オルタ3と名付けられたこのアンドロイドは,渋谷敬一郎作曲のScary Beautyを表情(?)豊かに歌い上げた。しかし,その時受けた感慨は,やはり生身の歌手から受ける感動とはやや異なり,これを作り上げた技術への感嘆だったような気がする。

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ は,その著書『ホモ・デウス  テクノロジーとサピエンスの未来 』 (河出書房新社) の中で,未来の人類社会はITとバイオテクノロジーに支配されると予言している。番組を観終わったわたしは,感動と同時に,深淵を覗き込むような恐怖感も覚えていた。

コメント (4)
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