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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



カード会社のVISAがFIFAのパートナーになることになった。契約期間は2007年から2014年までの8年間で、契約金は約300億円。すでに、アディダス、現代自動車、ソニー、コカコーラの4社が決定していて、VISAは5社目になる。FIFAの計画では、パートナー企業は6社限定だから、残りは1枠。マクドナルドあたりに落ち着くのだろうか。

VISAといえば、これまでオリンピックやラグビーのワールドカップなど、サッカー以外のスポーツに広くスポンサードしていた。これは、競争相手であるマスターカードがワールドカップをはじめとするサッカーのスポンサーをしていたためだ。結果的に、世界の2大スポーツイベントである、オリンピックとサッカーワールドカップを、マスターカードとVISAがそれぞれサポートしていたかたちになっていたのだが…。

今まで、ワールドカップのスポンサーになるには、1大会あたりの契約金が約40億円と言われていた。しかし、今回のFIFAパートナーは、ワールドカップという大会にとらわれずにFIFAの活動に全面的に協賛し、マーケティングの独占権などの恩恵を受けることになる。その金額が、これまでとの単純な比較では、2大会分で、約80億円が約300億円と跳ね上がったことになる。マスターカードもさすがに、この協賛金の高騰には躊躇したようで、その隙にVISAがサッカー界にまで進出することになったようだ。

とはいえ、ぼくら末端のサッカーファンには、それほど影響のある話しではない。ただひとつ、ワールドカップのチケットの決済が、マスターカードからVISAに変わるであろうこと以外は。なによりも、FIFAに集まった大金が、世界のサッカー界のために、有効に使われることを願いたい。

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