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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本対トルコ(さいたまスーパーアリーナ)

昨日2005年8月20日から、リトアニア、トルコ、韓国を迎えてはじまった「キリン インターナショナル バスケットボール2005」を観に、さいたまスーパーアリーナに行った。

第1試合はリトアニア対韓国。FIBA(国際バスケットボール連盟)ランク6位のリトアニアが序盤に苦戦をしたが、どこか余裕を漂わせながら韓国を80対71でくだした。第1ピリオドこそ、3ポイントシュートを6本決めたパン・ソンユンの活躍で韓国がリードしたが、第2ピリオド以降は、ガードのナヴィツカスにコントロールされたリトアニアが着実に得点を重ね、危なげなく逃げ切った。欧州の強豪の片鱗を垣間見せてくれたというところか。この試合では、韓国のセンター、身長220cmのハ・スンジン(NBAポートランドに所属、シャンソン化粧品ハ・ウンジュの弟)に注目していた。ハは動きは悪くなかったが、シュートが下手だったことが、やや期待はずれだった。ただし、まだ20歳と若いだけに、楽しみな選手であることにちがいない。

日本対トルコは第2試合。日本は、来年の世界選手権のファイナルラウンド(=ベスト16)進出を目指して、若手中心のチームに切り替えて強化中。一方のトルコは、サッカー同様、バスケットボールでも世界のトップクラスに迫りつつある。

第1ピリオドは、日本のタイトな守備がトルコの攻撃を押さえるとともに、積極的な速攻が決まり、20対9と日本がリード。網野、梶山の活躍が目立った。しかし、第2ピリオドは、逆にプレッシャーを強めたトルコの守備に日本が9点に抑えこまれる。それでも、前半は29対24と日本がリードして終わった。しかし、このロースコアが物語っているように、両チームにミスの多いやや低調な試合内容だった。

第3ピリオドになると日本の弱点が露呈する。トルコの2-3のゾーンディフェンスを崩すことができない。速いパス回しでフリーな状況をつくっても、肝心のシュートがまったく決まらない。第3ピリオド終了時点で、49対42とトルコに逆転を許してしまう。そして、第4ピリオドは、終盤、集中のキレたトルコに対して、同点のチャンスにまで迫るが、結局62対61で敗れた。

4チームのなかでは、やはりリトアニアの巧さが目立っていた。自分の力で試合をコントロールできるかどうか。他の3チームとの大きな違いである。

日本は、戦う姿勢を前面に出しての粘り強い守備はよかったのだが、攻撃面に決め手を欠いていた。2m台の選手がセンター1枚というチームならば、もっとチーム全体で相手に走り勝つことが必要だ。また、この試合のようなシュート確率の低さ(3ポイント:26.9%、2ポイント:34.9%)では、どんな相手にも勝つことはできない。

この大会は、来年の地元開催の世界選手権に向けての男子日本代表強化試合ver.2と銘打たれている。日本の若い力が、あと1年でどれだけ成長するのか。日本代表を率いる名将パブリセヴィッチの手腕に期待しながら、世界選手権を楽しみに待ちたいと思う。


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