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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



東アジア選手権・北朝鮮対日本(TV朝日)

前半27分、小笠原のバックパスと中澤のクリアキックのミスが続いた。ペナルティエリア内でミスが2つ続けば、失点につながるのは当然だろう。

東アジア選手権の初日第2試合は、W杯最終予選のリベンジを狙った北朝鮮が虎の子の1点をどうにか守りきり、1対0で日本を破った。試合開始から攻守に積極的だった北朝鮮のサッカーには、日本に勝利するという「熱さ」が、そして、一方の日本代表の鈍い動きには、「暑さ」ばかりが感じられた試合だった。

第1試合の中国対韓国が1対1で引き分けたため、日本にもまだ十分に優勝する可能性はある。しかし、勝つことによる成長も大切だが、成長するための試合の迎え方も大事なのではないか。

北朝鮮戦の先発は、いわゆる海外組みがいない場合のお決まりの、いわばマンネリのメンバーだった。JリーグHOT6を戦った、あるいは海外のビッグクラブ相手に戦った疲れが残っているのだろう、あまりいいコンディションとはいえないようだった。身体のキレもそうだが、集中力が欠けていたように思えるプレーが続出した。

はっきり言って、今の日本にとって、この大会は「絶対に負けられない」ものではない。大会を軽視するわけではないが、新しいメンバーを積極的に起用して、今後のチーム力アップのきっかけにするべきではないか。この試合に途中出場した田中や巻を、そして出番がなかった村井らを思い切って先発で使ってみてもいいのではないか。

フレッシュなメンバーを起用して、リフレッショしたチームで中国、韓国と戦い、ドイツに向けて個人の力とチームの力を高めて欲しいと思う。

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