<スポーツ雑感+ 2024/6/8>
先日、フランスで開催された「IBSA 男子ブラインドサッカーワールドグランプリ2024」で、世界ランク3位の日本代表は、3位決定戦でブラジルに敗れて4位になった。ただ、その成績よりも内容を評価したい。グループリーグ3試合、準決勝、3位決定戦とすべての試合でゴールを決めた。また、日本の後藤が、コロンビアの選手とともに大会得点王になった。
開催地枠で出場が決まっていた東京パラリンピックに向けては、当時の高田監督のもと、まずは守備力の強化が進められた。そして、攻撃面では、セットプレーやパスワークでのコンビネーションに磨きをかけた。しかし、本番のグループリーグでは、フランスに4対0で大勝したものの、ブラジル、中国に無得点で敗れ、結局5位に終わった。
ブラインドサッカーで攻撃力を高めることは難しい。それだけに、今回のワールドグランプリで、アルゼンチン、ブラジルなど強豪相手に得点を奪った攻撃面での進化は素晴らしい。現在の監督は、東京パラリンピックのときに高田監督のもとガイド兼コーチを務めた中川さんだ。東京大会のレガシーを活かしつつ、中川ジャパンとして実力を高めている。
自力で出場を決めた今夏のパリ・パラリンピックで、東京大会の5位からジャンプアップするブラインドサッカー日本代表を観たい。