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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



箱根駅伝予選会
2009/10/17 国営昭和記念公園

箱根駅伝の予選会を見に行った。来年のイベントで国営昭和記念公園を会場に使おうと考えていて、その下見を兼ねたものだった。

西立川駅のすぐ目の前の、昭和記念公園の入口は、いろんな大学ののぼりで埋め尽くされていた。OBを出迎え、公園の入場券(大人400円)を配っている大学が多かった。大学スポーツならではの光景か。

さわやかな秋の朝、緑の下、人の流れにまかせて歩いていくと、いつの間にか隣の陸上自衛隊立川駐屯地に入り、スタートから序盤の走りを見ることになった。

初めて見る予選会。2.5km地点(写真)は混戦というよりも、大学ごとに集団で走り、ペースをつかもうとしている感じ。各大学の上位10人の成績が基準となる予選会ならではの走りなのか。

その後、5kmの通過を人の頭ごしに見てからフィニッシュエリアに行く。広場の大型ビジョンの前は大勢の人だかりができていて、あらためて箱根駅伝の人気の凄さを思い知らされた。フィニッシュの頃には、コースの各所で応援していた観客が続々と広場に集結してくる。無数ののぼり旗は、まるで戦国時代の合戦のようだった。

そんな観客のなかに、坂田信久さんの姿を見かけた、奥様と一緒にフィニッシュ近くの沿道に腰をおろして選手が来るのを待ていた。坂田さんと言えば、元日本テレビのプロデューサーで、箱根駅伝を初めてテレビで完全生中継した中心人物である。

すでに退社されてはいるものの、関係者のテントに出向くことなく、一般のファンとともにコースで選手を応援している坂田さんの姿を見て、「本当に、箱根駅伝が好きなんだなぁ」、そして、「こういう人だからこそ、難攻不落とされた箱根駅伝のテレビ中継が実現できたのだろう」と思った。



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