店長「そう言う使い方もあるの❓
…まあ 世の中色々あるからね~
って言う典型例が
シャフトをしならせて~しなり戻して使う です。
好き好きではありますけれど、
コレって ゴルフクラブの機能をかなりの部分、殺してしまう
エンジン付きのクルマなのに 自分で漕いでいる 程
アマチュアゴルファーにとっては 損な使い方 です。」
質問「そうなんです❓」
店長「はい。
ゴルフショットを安定させるコト や
繰り返し易いスイングを覚えるコト の
何倍も大変な方法論… ソレに意識の有る方は
なんだか 苦労好きと言うか、
まあ そう言う楽しみ方もあるんだなぁ と感心するほどです。
②ちょっと話は長い(いつものコトですが)ですが…
ヘッドが軽いって言うのもあるかも、なんですけれど
シャフトをしならせて~しなり戻して使う って
重いヘッド + 柔らかいシャフト では難しいです。
額面通り 先端のヘッドは重いですし、
シャフトは柔らかいですから たわむ(しなる)量も大きく、
それを復元(しなり戻す)には 手間も時間もかかります。
元来、物理的な約束事も含め
打撃って 自分がクラブを握り、からだの向きを変えて
その握りの部分、グリップを動かす。
すると ヘッドはシャフトでつながっているので
そのヘッドの重さや運動で加わる重さ分、遅れて、
そのグリップの移動の付いていきます。
まあ 引きずられるってコトになりますね。
ヘッドの遅れ とも言えます。
![〇犬が尾を振るか、尾が犬を振るか_Moment](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/4/9/49ab629f.jpg)
ソコで起こる シャフトのたわみ(しなり) と
シャフトをしならせて~しなり戻して とは
言葉としては同じ、たわみ(しなり)ですが
その中身はまるで異なります。
グリップを動かして、ヘッドを引きずる、
遅れさせたまま使う場合、シャフトにはトルクが掛かりません。
シャフトの回転されるような 捻じれが掛かり難い状態です。
単に ヘッドの重み(運動も加え)分、遅れて付いてくる だけ です。
一方、シャフトを意図的にしならせ、しなり戻す方は
打撃に関して しなり戻す方が重要になります。
クラブの先端にあるヘッドは その棒(シャフト)の延長線上に
重さ(重心点)がないので その動かし方では
シャフトはかなり捻じられることになります。
![〇アウトサイドインの正体-1 - frame at 0m31s](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/f/7/f777125b.jpg)
ヘッドの慣性モーメントというのがあるのですが、
これは ヘッドのスウィートスポットの広さというか、
ミスへの寛容性や打撃効率の良さ(ボールへのエネルギー伝達)の良さ
を表すものを数値化したモノ です。
モノは遠心力が掛かった時、
その重量が揃おうとする法則があるので
ヘッドを回転させず、シャフトを捻じらず使った場合、
ヘッド自体は遅れて突いて来ますが、
ほぼ 自動的にシャフトなり、グリップなりの延長線上に
ヘッドの重心点が来ますので
慣性モーメントの効果は発揮されます。
![EG05_04](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/7/3/73d11024.png)
ところが シャフトをしならせて~しなり戻して使う場合、
シャフトにはトルクが掛かってしまい、
ヘッドが シャフトを軸に回転する事が必要になるので
ヘッドの重量点とシャフトが直線状で揃うことは無く、
単純に重心距離分、それ以上、ズレた関係 が維持されてしまいます。
当然そうなると 慣性モーメントと言う機能は発揮されません。
慣性モーメントはゴルフクラブの歴史上、
ゴルフクラブの進化 ソノモノを表すと言っても過言ではないモノ。
ゴルフクラブの『簡単さ』を表す数値と言えます。
ドライバーにしても、アイアンにしても、
この50年での進化は 慣性モーメントの進化 です。
にもかかわらず シャフトをしならせて~しなり戻して使ってしまうと
それを利用出来ないばかりか、逆に 数値の高い、
本来 易しさの数値が高い程 扱い辛いモノになってしまう。
ゴルフクラブに助けて貰いたい、ミスを救って貰いたい
と思っている人にとっては ものすごく大きな違いです。
これから ゴルフスイングを覚えようとしている人 にとって
どっちの道へ進んだら良いか は一目瞭然だと思うんです。
それが 選ぶクラブ、シャフトのよって 分かれてしまう、
と言って良いと思います。」