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ボクらはまだまだダマされる―年金ピンハネ

2008-09-18 00:19:33 | セイジ
 サラリーマンが退職後にもらう年金の金額は、つきつめると、そのサラリーマンが会社に勤めている間にどれだけの給料を会社からもらったかによって決まります。
 年金の金額を計算するとき、給料の額が基準になっているからです。
 ところが社会保険庁(厚生省)は、その給料の記録を勝手に引き下げ、実際より低い金額を台帳(コンピューター)に書き入れていたのです。
 そうなると、サラリーマンは定年で退職したあと、ほんらいもらえる金額より低い額の年金しかもらえません。
 年金のピンハネです。
 そんなベラボウなことを社会保険庁は、今わかっているだけでも、6万9000人もの国民についてやっていたというのです。

 自分がもらった給料の明細書をぜんぶ残しているサラリーマンなんてまずいません。
 政府(厚生省、社会保険庁)から、あなたの金額はこういう額ですと言われれば、そうですか、とそれを信じるしかありません。
 全面的に信じるほかないというところを逆手にとって、社会保険庁の役人が悪知恵を働かせたというわけです。

 そこまでやるか、とこれにはさすがにあいた口がふさがりませんが、よそごとではありません。
 ぼくも年金で老後を設計している一人ですからとても不安です。
 あなたもずいぶん心配でしょう。
 日本中のサラリーマンがひとり残らず心配になっていると思います。

 人から信頼されていればいるほど、いっそう誠実にその信頼にこたえる、それが日本人の心でした。
 しかし今の政府と役人は、信頼されているのをいいことに、もう実に、常識では考えられない勝手なことをするのです。
 防衛省もそうでした。
 農林水産省もそうでした。
 厚生省もこうなのです。

 舛添さんが、これまでの厚生大臣に比べれば、年金の信用回復に向けて何十倍も力を尽くしておられるのは認めます。
 しかし、党をあげて舛添さんを支えているようには見えません。
 舛添さんひとりが浮き上がってしまっていて、気の毒なくらいです。
 太田さん(農水相)の失言などは、内閣がそれぞれに勝手なことを考えている、そのあかしにほかなりません。

 今度はどこの省でどんなことが起こるのでしょう。
 きっと想像を絶することがまだまだ隠されているのでしょう。
 ブキミです。

 けっきょくのところ、自民党政権が長く続きすぎて、その間に官僚組織が腐ってしまったのが、根本の原因でしょう。
 その自民党政権を、気のいいアホウづらで疑問もなくながめてきたボクら国民のバカさかげんが、もうひとつの根本的な原因でしょう。

 民主党というのもどこまで信じていいかわかりませんが、少なくとも対抗政党にまで成長してきたのは、腐敗の修復へなにがしかの希望をふくらませるものではあるでしょう。
 小沢さんの防衛政策なんかは何かキナくさくてどうも賛成できませんが、ただ、長年にわたって自民党政府の中にたまった大量のウミを出すためには、このさい政権の交代が必要ではないでしょうか。
 民主党にその力がなければ、そのときにはまた民主党をしっかりと批判して、政権から引きずり降ろせばいいのです。

 自民党にしても、アオリ屋(デマゴーグ)の小泉さんが首相になってからというもの、人間性や倫理性さえ失って(弱肉強食を推奨する政治! 3万人の自殺者!)、ガタガタになってしまってますから、このあたりで野党に下って、立て直したほうがいいんじゃないですか。
 騒々しいばかりで中身のない今の総裁選を見ても、中が空洞になっている党の実情がわかります。  
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