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ブログ版 シュプリッターエコー

原発廃止に希望?…電力小売りの自由化

2015-11-01 20:24:00 | 社会
 来年の4月から電力の小売りがすっかり自由になるでしょう。
 これまでぼくら個人の家庭の電気は、いやでもおうでも大きな電力会社(近畿地方だと関西電力)から買うほかなかったのですが、これからは新しくできる小さな電力会社からでも買えることになるわけです。
 電力会社を切り替えるのも、思っていたよりずっと簡単になるそうです。
 となると、原子力発電の廃止にも、ひょっとすると新しい希望が出てくるかもしれませんね。

 関西電力などの大電力会社は原発の再開にいまだに強くこだわっていますが、新しく出てくる小さな電力会社はむろん原発の発電なんかはしないでしょう。
 だとすれば、原発に反対のひとたちが、自分たちの思いを貫こうとすれば、その新しい会社から電気を買うようにすればいいわけです。
 それで一か月の電気料金が何千円も高くなるようでしたら、切り替えにはちょっと踏み切れないかもしれませんが、何百円かくらいの差におさまるようでしたら、自分の良心を大事にして、そっちを選ぶのもそんなに難しいことではないでしょう。

 福島のような原発災害が起これば、東京都民だって間接的に加害者になるわけでしょう。
 若狭湾の原発群にもしものことがあれば、ぼくらも関西電力の電気を買っているかぎり間接的な加害者になるわけで、コーヒー一杯分か二杯分の節約でそういう危険をまぬかれるものなら、それは賢明な選択になるはずです。

 「原発の電気を買うか、非原発の電気を買うか」
 来年4月からは、それが電力会社を選ぶ場合の新しい基準になるでしょう。

 もし新しい電力会社が、非原発ばかりでなくクリーンなエネルギーによる発電にさらに大きな努力を払うなら、それはかつてない大きなセールスポイントにもなるのではないでしょうか。

 「きれいな電気で、きれいな暮らしを。やさしい電気で、やさしい暮らしを」
 そんなキャッチフレーズはどうでしょう。

 大電力会社のほうは、原発を継続してそれで電気料金を安く保っていけば、消費者はこっちにつく、とタカをくくっているようですが、大衆をそのようにただ金で動くだけのもののように見続けていていいものでしょうか。