トーカイのハミングバードと言えばアコギの名器が有名ですがこれはエレキ。
エレキのハミングバードも僕が知っているだけで他に3種類あって、
いずれもモズライトを鋭角的にしたフォルムで60年代に作られていたギターです。
3つともむかし所有していた事があるのですが、
このタイプのハミングバードはなかなかレアで見つからず。
他のハミングバードを全て手放した今になってようやく入手出来ました。
何がレカかと言うとコレ。僕の大好きなエフェクター内蔵ギターなんです。
FAZZを内蔵しています。
フロントピックアップの上部にあるこの部分のコントロールがそうです。
右上のスライドスイッチがON/OFF、中央のダイヤルがLEVEL、左のダイヤルがDRIVEになってます。
実はこのギター入手時はジャンクでFAZZが鳴らない状態で、
掃除がてらピックガードを外した時、アウトプットジャックの近くにこんな箇所を発見。
色んな電化製品の電池ボックス中でよく見るスプリング....。
それにいかにも単三電池が入りそうな穴。
よく見るとボディ側面にもこんな穴が....
なんて事は無い。電池を入れ固定するフタが無くなって、
エフェクターへの電源供給が出来なくなっていただけでした。
同じ様なパーツを見つけるのはなかなか難しそうなので、
取り合えず工具箱の中に転がっていた頭の大きなネジをフタ代わりに、
ガムテープで固定してみたら、鳴り出したという次第。
回路はピックガードの下。
小さな基盤がピックガートの裏に固定されています。
歪みの質は、この時代の日本製ファズにありがちな逝き過ぎなくらいのブヂブヂ。
フルにすると音程もなにもあったもんじゃないくらい...軽くかけるくらいがちょうどいいです。
ピックアップはブ厚い厚みのピックアップ。
ブリッジ、トレモロユニットはこんな感じ。
ヘッドにはTG(東海楽器)のロゴバッヂにHumming Birdの文字。
ボディの裏はこんな感じで細い材を何層にも重ねたラミネート構造になっています。
エフェクター内蔵ギターマニアとしては何としても手に入れたいギターだった訳ですが、
使えるか、というと....???
エフェクト無しの音は他に聞いた事がないくらい硬い音で、
正直いい音とは言いにくい...弾き易いかと言うとそうでも無いし。。。
日本のギタークラフト黎明期に試行錯誤の末生まれた異端児ってところでしょうか。
ま。他のエフェクター内蔵ギターたちと列べておくとしましょう。
※まだアップしていないビザールギターがまだ何本かありますので、
今週頑張ってアップしていきますね。