『斬(ざん)』

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スパイスはホドホドに

2006年05月21日 | ブログの話
takoponsの意味 - 毒は、吐いた本人に返る。

を読んでの触発。

 毒と書くとちょっと表現が違ってしまうんですが… 毒をスパイスと考えると面白い。

 料理の場合、上手い料理ってのは、食材、調理方法、調味料などの主となるものと空間やお皿や小道具、盛り付けなど副となす様々な要因で、その上手さ(旨さ含む)が出来上がると思うんです(もちろん料理人の腕ってのは当然あるんだけど、それは基本なんで書くこともないかと)。ブログにしても、ネタ、文章方法、文体、などが主で、テンプレや画像などが副にあたるんじゃないかと思います。

 で、美味い料理を作っても、何か物足らなさを感じたときに使うのが、スパイスだったりしますよね。そのスパイスはもちろん料理内容によってコショウだったり、ワサビだったり、唐辛子だったりと様々なわけですが。料理を引き締めたり素材を引き立たせる意味において、そのチョットしたスパイスってのは、入れる入れないで格段の差を生む場合があります。

 記事の場合も同じで、上手い文章なんだけど、何か物足りないと感じる記事ってあると思うんですよ。でも、そこにちょっとスパイスを加えて毒っぽくしたり、文体を変えたりすると、記事が生き生きして、仕上がりが良くなるんじゃないかと思います。

 でも、そのスパイスってのは、基となる料理なり記事なりの土台が出来ている場合に生きるのですよね。基が出来ていないのにスパイスを入れてしまうと、結局中身を誤魔化す使い方になってしまいます。また、度を越してスパイスを入れ過ぎては、不味くなったり、不快に感じたりしてしまいます。

 激辛モノが好きな方もいるでしょうが、それが一般的とは言い切れず、その味覚が全ての人にとって好まれるという訳ではありません。そして、激辛モノが好きな方でも、毎日食べたいと思う人も少ないでしょう。

 節度をまもって、まずは基本の味で美味いものを作り、さらに美味しくするために、秘薬といえる特製のスパイスを加えることで、独特のイイ味がでるのです。

どんな秘薬も入れすぎれば、結局毒に変わってしまいますので気をつけたいですね。まぁ、毒をもって毒を制すということもありますが、それはまた別の話。

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