『斬(ざん)』

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「トラックバックの種類を分けても、棲み分けの効果は薄い」のかなぁ?

2006年02月07日 | ブログの話
♂:トラックバックの種類を分けても、棲み分けの効果は薄い

 『むだづかいにっき♂』のえっけんさんと思しき方より別ブログでトラックバックを最初から二種類に分ければいいに言及いただきましたので、そのお返事です(最初♂しか無かったし情報が少なかったので、ご本人かどうか半信半疑だったですよ。この部分はそのときに書いたから敢えて書き直さずにライブ感を出してみました)。


 そもそも二種類に分ける大きな理由は、文化衝突回避よりも、文化圏認識での友好的なトラックバック利用のほうが比重としては大きいです。

 ブログサービス各位は、トラックバック(以下 TB )の利用方法の説明啓蒙が不十分に感じられる。ブロガーが、TB についての本来の使い方を学ばず、周りの使用状況に合わせたり知識不足で TB を使っている場合も見受けられます。関連仲間文化圏でも、言及リンク文化圏の存在を知らなかったり、そもそも TB を言及やリンクを貼ったことの通知機能と言うことさえ知らないブロガーが多数いるでしょう。

 故に、最初から TB Ping-URL が二種類あれば、どっちを使えばいいか疑問に思うだろうし、そこで疑問が浮かべば TB の文化衝突問題や本来の使い方を学ぶ切っ掛けが発生します。いわば、TB のリテラシーを自発的に誘導することで、互いの文化圏への配慮や理解というものを促進し、無知によることで起きる衝突をなくしていけるのでは?というのが一番の狙いでした。なので、もっと、日本のブログが成熟してくれば、本来の一種類であることのほうが望ましいと思っています(でも現実、その理想とする方向には向かわないと思うけど)。
「言及されたくない」という意思表示はできますが、それって要するに「批判されたくない」と言う事にも受け取れますよ。

 ブログへの表示も数用と質用の表示方法をそれぞれ用意し、任意で設定すればいい。こうすれば、衝突も起こらず、互いの文化との交流にも、それほど溝は出来にくい。という物の、「言及するな」は、果たして守られるべきローカルルールでしょうか?

 ウェブ上に何か文章をアップすれば、それが本人にとっては「つぶやき」だろうと、批判の対象にはなりえます。

 そういう覚悟の出来ない人は、いわゆる「チラシの裏」で書くか、パスワードをかけられるサービスを利用して、自分の仲間内にだけ公開すれば良いのです。
については、既に多くのブログサービスで、コメント、TBの両方の受付拒否できるサービスが存在しているのですから、「言及するな」も可能です。その行為に対する良し悪しに関しては好ましいローカルルールでは無いと思いますが、実態に沿えば、やり方は他にもあるということなので、設定としてはアリだと思います。そうすることによってどのような評価を受けるかは、閲覧する第三者が判断すればいいことですし、「チラシの裏」云々な利用方法も選択肢として紹介してもいい。

関連仲間文化圏の住民が送信する「関連トラックバック」は、リンクが無ければ、スパム文化圏の住民が送信するキーワード合致型トラックバックと区別するのが難しいのですよ。
同意です。
つまり、トラックバックの種類を分けて、言及リンク文化圏 VS 関連仲間文化圏の衝突は減少しても、関連仲間文化圏 VS スパム文化圏はますます激しくなるばかりです。
 こーゆーと無責任ですが、オレも言及リンク文化圏側に属していて関連仲間文化圏の考え方というのは、あまり理解できません。故に仰ってる「関連仲間文化圏 VS スパム文化圏はますます激しくなる」というのも頷けますが、ではそれを言及リンク文化圏側に属しているものが解決できるかといえば、それは無理だと考えます。だから関連仲間文化圏の方々が、そのことを真剣に議論し、対スパム文化圏との差別(排除)化をどうするかを考えて結論付け、行動をとればよいように思います(そーゆー発想自体が関連仲間文化圏にあるかは疑問ですが)。言及リンク文化圏側からすれば、関連仲間文化圏からの TB も、スパムとほぼ同様という考えですから、関連仲間文化圏の方々にとっての、何がスパムで何が違うのかが、明確に出来ません。記事の話題が同じならいいのか、検索単語での TB でもいいのか、彼らにとって何が嬉しい TB なのかがオレには少々理解しがたいですからね。数を基準とすれば、スパムも容認という考えもあるだろうし。
「数用 TB」が乱用されると、そのためにブログサービスに相当の負荷をかけてしまうことになるでしょう。
 送信時だけではなく、「数用 TB」を受け入れている人気ブログ(そのトラックバックの送信をれやすい)が開かれるたびに、サービスが用意するサーバーに多大な負荷がかかることになります。

つまり、「数用 TB」を安易に認めると、「質用 TB」(=言及リンク文化圏住民)も巻き添えを食らうわけですよ。
そればかりか、トラフィックに増大により、ブログとは無関係のサイトさえ重くなる可能性すらあります。
ハード的なサービスサイド側の問題は、ちゃんとした TB の利用方法に対する啓蒙活動をしてこなかったブログサービス側の責任でそのツケだと思います。今回の Livedoorfc2 が行ったリンクなし TB の受取拒否設定は、スパム排除だけではなくサーバー負荷軽減の狙いもあるかもしれませんね。しかし、後手に回りすぎです。最初からそーゆー設定(はてなは最初からあったのかな?)があれば、上記で述べたような初心者の段階で TB についてもっと考えることが出来たのではないかと思います。

『「数用 TB」を受け入れている人気ブログ』には、専用サーバーをあてがえばいい。他のユーザーの迷惑にならないよう務めるのがブログサービスの役目でもあるのですから、それをユーザーが提案すればいい。やらずにいつも重い状態ならば、ユーザーが離れていくだけでしょう。

 ハード面に関して言えば、文化圏を認めるか否かをブログサービス側が選択し、認めるならそれに伴う負荷に対応していかなければいけないだろうし、出来なければある文化圏は認めない方向を打ち出せばよい(スパム文化圏を認めるサービスは無いだろうが)。

 言及リンク文化圏が巻き添えを食らうと書かれているが、逆だと考える。今後、今の状態が続くならば悲しいかな、日本のブロゴスフィアの中では、関連仲間文化圏の住人が増大し大多数を占めるとオレは読んでいます。だから、言及リンク文化圏の住人の居心地を確保するために二種類の TB があったほうがいいのではないかというのが、オレのもう一つの考えなんですけどね。むしろ言及リンク文化圏の住人を守る保護策と思っています。

ケータイ族にいずれ滅ぼされるモなんちゃら族の図式にちかいですね。

 えっけんさんは、関連仲間文化圏の使い方は間違いで言及リンク文化圏の使い方をすべきと言う考えだと思いますが、基本的には同意なんです。ただ、この得体の知れない関連仲間文化圏という文化圏は今更無くならないだろう(むしろ増える)と思うのです。それなら容認し相互理解を深めるためには、一旦分れてお互い冷静に見つめ直す機会が必要ではないかと思うのです。それが、互いの文化圏の住人の居心地に関ってくると思うんですけどね。

 何にしても初心者及び関連仲間文化圏、ごあいさつ文化圏の方々に、TB についてのリテラシーをもっと持つブロガーが多くなって頂かないことには、と感じます。その一つの案が、TB を2種類に分けることで「なぜ?」の疑問を抱かせるというポイントを作ってみては?ということなのです。なので、Livedoor や fc2 の今回の対応策は、後手とはいえ良い対策だと思うので、他のブログサービスも追随していただきたいところです。初期設定云々の問題はありますが、デフォルトで「リンクなし TB を弾く」設定は、「なぜ?」の疑問を抱かせるというポイントという意味では有効だと思います。


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