美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

日乘 小谷野敦のケアミス『日本の有名一族』

2007年10月16日 | 風流

平成19年10月16日(火)時々 小

 

  小谷野敦の『日本の有名一族』(幻冬舎新書)を購入。まぁコラム集みたいなものなので,暢気にしかし興味深く読めそうだ。ようは彼が個人的趣味で記録した系図集である。奏城もそれなりに系図は好きなのである。

 小谷野氏の作品はその個性的な文章ゆえに良く購入している。彼の博学ぶりに驚くことが多い。

 さて,パラパラと読み始めて,間違いを発見した。このミスは小谷野の間違いなのか,編集上のミスなのかわからないが,とりあえずミスなのでここに記しておきたい。

 それは鳩山家の系図のミスである。あの政治家一家の鳩山家のことである。

 鳩山由紀夫氏の妻である「幸」さんが,由紀夫氏の弟・邦夫氏の妻となっている。これは笑止である。邦夫氏の奥さんはタレントだった高見エミリー氏であることは常識である。

 このミスは小谷野としては恥かしいレベルのミスである。もっとも初めにも述べたが誰のミスかは不明である。

 この程度のミスは誰でもきづいたあろうが,期待するモノ書きの小谷野氏なのであえて記しておきたい。

 


日乘 昭和ノスタルジア

2007年10月07日 | 風流

平成19年10月7日(日)

 

  『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が来月3日に封切りになる。前作は日本アカデミーを席捲したが,そんなことはどうでもいい,昭和にノスタルジアを持つ人にはその内容自体がなつかしく癒しになっているからだ。芸術性が低いとかいう半可通がいるが,娯楽としてまず成功しなくては映画の「イ」はないのだ。

 例えば,ノーべル文学賞をもらっても,ほとんどの人に読まれない文学など存在価値が半減である。

 知の構築のみに専念し,腹の足しにならず,知の癒しにもならない文学は消えるのみだな。

 その点,癒しになるという点で『三丁目―』は足しになる映画なのである。