美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

仲夏賦24   玉章(たまずさ)または烏瓜

2009年07月28日 | 風流

  前から一度、烏瓜の花を見たいと思っていた。

  図鑑やネットには以下のようなものがあるのだが、どのように花ひらくのかを見てみたいと思っていたのだ。

 

 

 

  そこで、学校のプールのフェンスにからまりつく烏瓜から蕾を切り取り、職員室に持ってきておいた。

  烏瓜のあの赤い実は誰でも知っているだろうが、その花を見たことのある人は多くはないだろう。

  なぜなら、夕方から夜にかけて開花して、翌朝にはしぼんでしまうからである。まるで、月下美人のような儚さである。

  以下の画像は18時から18時40分にかけてのものだ。一緒に観察していた同僚は、開くのが見えると言っておりました。確かに40分間でここまで開花するのだから、その動きは見えるのだ。

  「レーススター」という名前にしたらもっと人気が出ると同僚は言っておりました。

  烏瓜は雌雄株。異称に「玉章(たまずさ)」。薬草でもある。

       
            18時

  

 

 

 


18時40分

 

知らぬ間の散り際いかにからすうり    水原秋櫻子

花見せてゆめのけしきや烏瓜       阿波野青畝

 

花は夏の季語、実は当然秋の季語。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。