前から一度、烏瓜の花を見たいと思っていた。
図鑑やネットには以下のようなものがあるのだが、どのように花ひらくのかを見てみたいと思っていたのだ。
そこで、学校のプールのフェンスにからまりつく烏瓜から蕾を切り取り、職員室に持ってきておいた。
烏瓜のあの赤い実は誰でも知っているだろうが、その花を見たことのある人は多くはないだろう。
なぜなら、夕方から夜にかけて開花して、翌朝にはしぼんでしまうからである。まるで、月下美人のような儚さである。
以下の画像は18時から18時40分にかけてのものだ。一緒に観察していた同僚は、開くのが見えると言っておりました。確かに40分間でここまで開花するのだから、その動きは見えるのだ。
「レーススター」という名前にしたらもっと人気が出ると同僚は言っておりました。
烏瓜は雌雄株。異称に「玉章(たまずさ)」。薬草でもある。
18時
18時40分
知らぬ間の散り際いかにからすうり 水原秋櫻子
花見せてゆめのけしきや烏瓜 阿波野青畝
花は夏の季語、実は当然秋の季語。