美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

『リーツェンの桜』

2009年03月25日 | 漫画

   知っている人は知っているという歴史上の人物を世に知らしめるために、映像や漫画、コミックにすることは効果がある。

  漢字が読めなくなるというのは大きな誤解だ。漢字だらけ、専門語句の多用される漫画も数多くあるからだ。逆に小説にも読むに値しないようなものが数多くある。

  さて、漫画を否定する方は「肥沼信次(こえぬまのぶつぐ)」という人物を知っているだろうか?

  肥沼は明治41年の生まれで38歳の若さで亡くなったベルリン大学医学部の教授資格を取得した学者である。そして、ドイツのリーツェンの市民には命の恩人として尊ばれている医学者でもある。

  というのも、第2次大戦期に発疹チフスが蔓延したおり、特にポーランドとの国境のリーツェンという街ではほとんどの医者は戦地に駆り出され、また残った医者も感染を恐れ、この街に近付こうとしないという事態が起こったき、敢然として肥沼がその治療に当たったからだ。


 

  画像の漫画も種本は『大戦秘史リーツェンの桜』で、それを原作にしていることは明らかだ。漫画から原作に進もうとする者がいれば、それでよいのだ。

   


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