美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

酒井忠康 著 『早世の天才画家』

2009年07月09日 | 読書もどき

  絵(描くのも観るのも)が好きなので、画集や画家の伝記はよく購入して鑑賞したり読んだりする。

 今回の本は早世(若くして亡くなった)画家12人のその短い生涯と作品論(新書なので入門程度)。

 早世に似た言葉に夭折があるが、こちらはさらに若い時期になくなること。およそ20代前半か?対して早世は40代前半あたりを指すものといえよう。亡くなった時「若すぎる」といわれる年代である。

 本書の12人も夭折に含まれる方から、40代の方までいる。名前と代表作がすぐに結びつく方もいれば???な方もいた。

 本書にも触れられている章があるが、早世の画家はこの12人だけではない。たとえば一般的に知られている青木繁(あおきしげる)は、本書の対象になっていない。著者の関心が強くないということなのであろう。確かに青木には破綻者のイメージもあるからなぁ。

 その12人の画家は以下のよう。

萬 鉄五郎(よろず てつごろう 1885年~1927年 岩手県)


  
                     自画像           風船を持つ女

  

岸田 劉生(きしだ りゅうせい )

 

中村 彝(なかむら つね  1887年~1924年 茨城県)

  
        髑髏をもてる自画像    少女(部分)

 

小出 楢重(こいで ならしげ 1887年~1931年 大阪府)

  
    自画像             「Nの家族」            

村山 槐多(むらやま かいた)

関根 正二(せきね しょうじ  1899年~1919年 福島県)

  
                   「信仰の悲しみ」

前田 寛治(まえだ かんじ 1896年~1930年 鳥取県)

 
自画像         「姉妹」

 

佐伯 祐三(さえき ゆうぞう 1898~1928)

  
                自画像           郵便配達夫

 

古賀 春江(こが はるえ 1895年~1933年 福岡県 男性です。)

  
                 自画像          窓外の化粧

 

三岸好太郎(みぎし こうたろう 1903年~1934年 北海道 妻は三岸節子)
  

 
              支那の少女

 

靉 光(あい みつ 1907年~1946年 広島県)

 

  
                     自画像       「コミサ(洋傘による少女)

松本 介(まつもと しゅんすけ 1912年~1948年 東京都) 

  
                 自画像           「画家の像」

松本介といえばこちらの「立てる像」が一番有名だろうか。

 


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