絵(描くのも観るのも)が好きなので、画集や画家の伝記はよく購入して鑑賞したり読んだりする。
今回の本は早世(若くして亡くなった)画家12人のその短い生涯と作品論(新書なので入門程度)。
早世に似た言葉に夭折があるが、こちらはさらに若い時期になくなること。およそ20代前半か?対して早世は40代前半あたりを指すものといえよう。亡くなった時「若すぎる」といわれる年代である。
本書の12人も夭折に含まれる方から、40代の方までいる。名前と代表作がすぐに結びつく方もいれば???な方もいた。
本書にも触れられている章があるが、早世の画家はこの12人だけではない。たとえば一般的に知られている青木繁(あおきしげる)は、本書の対象になっていない。著者の関心が強くないということなのであろう。確かに青木には破綻者のイメージもあるからなぁ。
その12人の画家は以下のよう。
萬 鉄五郎(よろず てつごろう 1885年~1927年 岩手県)
岸田 劉生(きしだ りゅうせい )
中村 彝(なかむら つね 1887年~1924年 茨城県)
髑髏をもてる自画像 少女(部分)
小出 楢重(こいで ならしげ 1887年~1931年 大阪府)
村山 槐多(むらやま かいた)
関根 正二(せきね しょうじ 1899年~1919年 福島県)
「信仰の悲しみ」
前田 寛治(まえだ かんじ 1896年~1930年 鳥取県)
自画像 「姉妹」
佐伯 祐三(さえき ゆうぞう 1898~1928)
自画像 郵便配達夫
古賀 春江(こが はるえ 1895年~1933年 福岡県 男性です。)
自画像 窓外の化粧
三岸好太郎(みぎし こうたろう 1903年~1934年 北海道 妻は三岸節子)
靉 光(あい みつ 1907年~1946年 広島県)
松本 竣介(まつもと しゅんすけ 1912年~1948年 東京都)
自画像 「画家の像」
松本竣介といえばこちらの「立てる像」が一番有名だろうか。