美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

大名屋敷の謎

2008年12月13日 | 読書もどき

安籐優一郎氏の『大名屋敷の謎』集英社新書。

  六本木ヒルズは江戸時代には、長州藩の支藩の長門長府藩の屋敷のあったところだ。

  大名屋敷は現在いうところの大使館といえる。なぜなら治外法権があるからだ。徳川時代の日本はいわば藩の集合体で藩は一つの国であったからだ。

  その大名屋敷の実態を紹介したのが本書。最近の一般的な歴史書の例に倣って、現代的な紹介分が並ぶ。

 例えば、「レンタル」(貸本)産業花盛り!?

      人材派遣(職人・手伝い)ビジネスに活路あり!とか。

 大名屋敷の見栄をいかに保つか!リサイクル社会江戸の実態が見る本だ。