ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

敬わないといけないな~と最近思い始めました

2024-04-17 | ADHD児 頑張るT君

春休みの或る日、テツ君(新・高1)はひとりでレッスンに来ました。

最近、御家族で市内に引っ越して来た為、
ひとりでレッスンに来られるようになったのです。

その日のレッスンはテツ君だけでしたので、
レッスンが終わった後に、少しお喋りしました。

 

もう8年間も習っているね。

小さい頃は、可愛かったよね。

レッスンの合間に息止め競走とかしたよね。
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https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/80419e0d8df185643eebe006fc5ec09e

そうそう、【目玉先生】に監視?して貰ったこともあったね。
覚えてる?(笑)
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https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/f29354232df788c708f39445cd2b6531

 

 

取り留めも無く そんなお喋りをいていたら、
テツ君が真面目な顔をして言いました。

「僕、最近、ららみ先生は【先生】だから
敬わないといけないな、と思うようになりました。」

「えっ?  先生と思っていなかったの?」

「先生と思っていたんだけど~
う~ん。。。上手く説明出来ないけど。。。」

「確かに仲良しだけどね~?」

「。。。。。」

テツ君は口籠もってしまいました。

 

 

「もしかしたら、今までは大きく分けて、
【僕にとって親しい人】のカテゴリーに入っていた私が、
【先生という立場】の人だった、って事に【改めて気がついた】ってこと?」

「あっ、そんな感じです

「親しい人にも種類があって、家族や親戚、友達や先生など、色々な立場があるものね。」

「そうですね。」

「その立場によって、言葉遣いとか態度を変えるのが大人ってことだよね。」

「そうですね。
僕も高校生なので、色々な立場を考えて行動しないといけないな、と思いました。」

「今までも、その事は分かっていた事だと思うけど、
高校生なので、より一層気を使おう!と思っているのかな。」

「はい。」

 

 

テツ君は入門した頃、2年生だったのですが、
なかなか集中力が続きませんでした。

なので、ピアノに興味を持って貰う為に、私は何でもしたような気がします。

褒めることは勿論のこと、
私は変顔までして(笑)一緒に遊んだり、自尊心をくすぐったり。。。

様々なことをやってきましたが、
テツ君は徐々に それに応えてくれるようになりました。

その間にテツ君は、
昼夜が逆転して不登校になったり、
軽い識字障がいがあるため、勉強で苦労したり、

様々な苦労を乗り越えて、
この春は、中堅の高校に合格したのでした。

 

傍から見ていても、この1年のテツ君の成長は著しく、
感動を覚える程です。

テツ君自身も、この1年に様々なことを考え、
高校生になる自覚が芽生えてきたのでしょう。

もう子どもじゃないんだ。
そんな気持が、先生を敬う、という言葉に表れたのかもしれません。

なんだか感動してしまいます。

 

 

「じゃあテツ君、来週のレッスンまでに、沢山練習してきてね。」

「あっ、はい。」

「だって、【先生】の言うことは、よ~く聞かないとね。」

テツ君は、ニヤッと笑いました。

 

 

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