ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

緊張すると他の緊張も思い出すんです

2023-06-26 | ADHD児 頑張るT君

先日のテツ君(中3)のレッスンの時の事です。

テツ君はピアノを弾く前に、ハーッと溜息をつきました。

 

それから、おもむろに弾き始めたのですが、

弾き終わった後に
「あ~緊張したぁ。」と言いました。

「えっ?  そんなに緊張したの?」

「そりゃぁ緊張しますよ。」

「えっ、何で?  何でそんなに緊張するのかしら?」

私は、音を間違えても決して叱らないのに。。。

 

「僕、車の中から、ずっと緊張していたんです。」

「えっ?そうなの?
そんなにピアノのレッスンが恐怖なの?」

「せっかく練習したのに、
先生の前で間違えたらどうしよう、って緊張するんです。」

「間違えても叱られないのに?」

「叱られないけど、僕自身が間違えるのが嫌なんです。
練習した時は特に。」

「あ~  自分自身が許せない、って事?」

「それもあるし。。。
あと、緊張すると他の緊張を思い出すと言うか。。。」

「他の緊張?」

「学校の事とか。。。」

「他の場面での、緊張した出来事を思い出すの?」

「はい、それもあるし、
緊張すると、嫌な事も思い出すんです。」

「何か失敗した事とか?」

「そうです。それが辛いというか。。。」

 

 

テツ君は、一見屈託の無い男の子に見えますが

実はとても繊細で、
学校も行ったり行かなかったりが続いています。

 

ですから、ピアノのレッスンでは、
ピアノの上達よりも、
音楽の癒やし効果で、心が豊かになるような指導を心掛けています。

そして私の方からは、
学校の事には触れないようにしています。

多分テツ君自身、
その事は触れてほしくないだろうな、と思うからです。


そんな中、先日は自分から色々な事を話してくれました。

私も、テツ君の心の中を垣間見る事が出来、
とても有り難かったです。

 

おそらく、張り詰めた気持を持ちながら、
それでも登校しよう!しなくっちゃ!
と頑張っているテツ君。

その緊張を保てる時は登校して、
緊張の糸が切れた時は、登校出来ない。

その繰り返しなのでしょう。

 

私に出来る事は、ただ寄り添うこと。

それだけだと思っています。

 

 

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