6年生のテツ君(ADHD児)は、
2年生の春から、私の教室でピアノを習っています。
卒業式が間近になったある日のことです。
「テツ君、ピアノを習い始めて、そろそろ5年になるね。」
「はい。」
「上手になったし、
テツ君自身も、凄く集中力が増してきたよね。
さすが、6年生だな~と思っているよ。」
「はい。」
「習い初めの頃は、
レッスンの合間に、息止め競走をしたり、
ジャンケン大会をしたよね。」
「えっ?そんな事をしてたんですか?」
「えっ?覚えてないの?」
「はい。」
「じゃあ、ららみ先生が
『テツ君の肩に、先生の目を乗せたからね~
毎日、お家で練習するか見てるよ~』と言ったら、
嫌だよ~って、半泣きになったことは?」
「覚えていません。」
「じゃあ、頑張るテツ君はどこですか~?って聞いたら、
テツ君が『頑張るテツ君は死んだんだ』と言った事は?」
「全然、覚えていません。」
「え~っそうなんだ。
だったら、この5年間の思い出といったら何だろうね?」
私が そう尋ねると、
テツ君は、暫く考えてから答えました。
「えっと、去年の録音会の前に、
僕が練習しないでレッスンに来たら、
いつもと違って ららみ先生が結構厳しくて、
ららみ先生って、意外と厳しいんだ~と思った事です。」
え~っ そこ
5年間の思い出がそれ
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