ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

音楽と ラーメンに入れるコショウの関係②

2024-01-31 | ピアノ教室

前回の続きです

 

「沢山の人が簡単に作曲できる今、
クラシックの名曲を聴いたり弾いたりすることは大事だと思う。
これから先、作曲する上で、何かのヒントになるかもしれないでしょ?」

「そうですか?」

「うん、私はそう思う。」

 

するとトオル君は突然、

「ラーメン食べる時に、コショウをかけるじゃないですか。」
と言い出しました。

「うん、かけるね。」

「だけど、一振りだけじゃコショウの味がしないですよね。」

「そうね。」

「だったらコショウかけた意味が無いですよね。」

「確かにそうだけど?」

「今、ここでクラシックの知識を得ても、
僕が作曲する上で、あまり意味が無いんですよ。」

「えっ?全く意味が無いの?」

「はい、無意味ですね。」

 

えっ?そこまで断言しちゃうの?

 

 

「そのコショウのたとえは、中々鋭くて良いと思うよ。」

「はい。」

「じゃあ、逆に質問するね。
トオル君がラーメン屋さんだとして、スープの出汁を取るとするでしょ。」

「はい。」

「その時、お客さんは、味の違いがあまり分からないだろうからって、
トオル君はブロイラーで出汁を取るの?」

「。。。。。」

「厳選された地鶏で出汁を取りたいな~って思わないかしら?」

「。。。。。」

 

トオル君は黙ってしまいました。

でも私は、この話をここまでにして切り上げました。

地鶏のたとえ話は、
見えないところで地道な勉強をしてほしいな~という私の願いでしたが、

今ここで議論したところで、あまり良い解決策にはならないと思ったからです。

 

ここまで頑なにクラシックの曲を弾きたくないトオル君。

そんな彼に、頭ごなしの指導は きっと逆効果です。

いつか彼が、クラシックをきちんと学ぼう!学ぶべきだ!と思った時、
その時が学ぶ時なのでしょう。

 

なので今、私が出来る事は、
難しいボカロの曲を、指や腕に負担をかけずに弾ける方法を指導すること。

彼が作曲した曲の、運指を一緒に考えること。

あと、ピアノ奏法の基本、音階の練習に付き合うこと。

これに絞ることにしました。

 

それにしても、トオル君って、なんて生意気

憎たらしい?

いえいえ、
こんな議論ができるようになって、凄く嬉しいです

 

 

 

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