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そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

素人そば生粉打ち名人大会

2011年05月11日 | 空知のそば
先日、上砂川町のふるさと交流プラザで、3回目となる
「北海道素人そば生粉打ち名人大会」(主催:上砂川手打ちそば愛好会)が開催されました。
「生粉打ち」とは、つなぎの小麦粉を全く使わず、そば粉100%で打つこと。
技術と経験が必要で、誰にでも出来るものではありません。

今年は55人のそば打ち愛好者が参加、空知管内や札幌市などの他、
栃木県や千葉県から参加されている方もいました。




11名づつ5組に分かれて、「水回し」「こね」「のし」「切り」の技術などを競います。
制限時間は40分。開始の合図とともに一斉に粉をふるい始めます。




少しづつ水を加えていくと次第にフレーク状になっていきます。




生粉打ちは加水がとても難しいそうです。しかもこの大会では通常より
粒の粗いそば粉を使っているため更に扱いづらく、より高い技術が必要とのこと。

“丸出し”の段階。きれいにまとまっていますね。



水加減が悪いと、この辺りからひび割れが入ってしまい、その後の“のし”では
もう制御不能になってしまうそうです。




さすがに大きな時間差はなく、状態も素人目にはほとんど差がないように見えます。
最後はたたんで“切り”ます。皆さん手つきが鮮やか!




出来たそばはこのように並べられます。
ちなみにこちらは準名人に選ばれたそばです。美しいですね。




北海道知事賞の名人には音更町の宮澤敏泰さんが輝きました。
準名人は栃木県から参加した印南みや子さんと美唄市の保住トヨさん。
みなさん、おめでとうございます!!

会場では参加者の打ち立てのそばが500円で提供されました。
まさに三たて(挽き立て・打ち立て・茹で立て)の生粉そばは
風味が豊かでとても美味しかったですよ。




そば打ち愛好者は年々増加、管内にはそば打ちの体験施設もあり、初心者でも気軽に楽しめます。
皆さんも是非一度そば打ちを体験してみてはいかがでしょうか。


そば打ち体験ができる施設は、「空知のそば屋ガイド」の最終ページでも紹介しています。
http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/grp/02/sorachinosobayaguide.pdf

元祖・空知こだわりの蕎麦屋 ~ 「からまつ園 本店」

2011年05月09日 | 空知のそば
少し前になりますが、空知こだわりの蕎麦屋の元祖ともいえる、「からまつ園」本店に行ってきました。
奈井江町の国道12号線沿いにあり、駐車場もかなり広いので立ち寄りやすいお店です。




創業42年、北海道のそばをこよなく愛するこのお店では
浦臼町産「ぼたんそば」と北海道産小麦「はるゆたか」の二八そばを手打ちで提供。
温かい麺と冷たい麺を打ち分けるなど細かい点にもこだわりを忘れません。

お店に入るとすぐにそば打ち場があります。
毎日打ち立てのそばを提供してるんですね~。




「空知統一メニュー」となったトマトそばの創作にもご尽力いただいた店主の佐藤さんは、
昔ながらの手打ちにこだわる一方、新しいメニューの開発にも力を入れています。
その最新作がこちら。



そば粉のお好み焼きです。
そば粉の風味をモチモチの食感で楽しめます。
お好み焼きですが、ソースではなくめんつゆに浸して食します。
お好み焼きとそばを一度に楽しめる美味しさです。

からまつ園では定食類も豊富です。
こちらはチキンカツ定食。
ハーフサイズのそばが付いてボリューム満点。ガッツリ食べたい方にお勧めです。




半生そば(\250)の販売もしているので、ご家庭でもからまつ園の味が楽しめますよ。
また、そば粉も販売しています。



甘酢で〆たそばを稲荷の皮で包んだ、名物「そば稲荷」もおいしいですよ♪
数量限定、1パック(2個入り)200円です。お土産にどうぞ!


からまつ園 本店
奈井江町茶志内2区
TEL 0125-65-4571
11:00~20:00
無休

本格手打ち十割蕎麦の店「加々家」

2011年04月25日 | 空知のそば
滝川市東滝川町にある「加々家(かかか)」をご紹介します。




写真ではわかりにくいのですが、某コンビニエンスストアを改装したようです。
ドアをあけるとこんなかわいい庭石が。かと思えば、すてきな薪ストーブも。
まだまだ暖が恋しいこの時期、やわらかい暖かさで身も心もぽっかぽかです。






こちらの蕎麦は幌加内産のそば粉を100%使用し、つなぎを一切使っていない十割蕎麦です。
しかも、手打ちで自家石臼器まである本格派。期待も空腹感も高まります。

    


私は「満足セット」を注文。蕎麦はかけとざるを選べます。ぽかぽかな私はざるそばを選択。
巨大なお盆に、ざる蕎麦、寿司6貫、卵焼き、薬味などがど~んと置かれています。
まずは、蕎麦から。んっ!これは間違いなく本格派です。細切りなのに、このコシ。
しかも十割蕎麦でありながら麺が切れにくい。つゆがまた、おいしい。寿司もいけます。
これで千円は絶対お値打ちですよっ。




連れは鴨セイロを注文。これまた美味しそう。
蕎麦もさることながら鴨ネギ入りの暖かいつゆが抜群だそうです。
ネギには焼き目がついていて、こんなところにもこだわりを感じます。
最後はとろっとした蕎麦湯でわってゴクゴク。思わず、飲み過ぎちゃったようです。
付け合わせの温泉卵も文句なし。




ここで一つ疑問が。ここのお蕎麦ってほんとに手切り? 
どうみても揃いすぎてるんです。率直にご主人に聞いてみると、な、なんと!すべて手切りでした。
う~む、これがプロの仕事なんですね。




このお店、麺を一人前ずつ茹でているためか、お料理がでてくるまで少々時間がかかります。
おいしいお蕎麦をイメージしながら、のんびりお待ちくださいね。


加々家(かかか)
滝川市東滝川町1-2-6  
TEL 0125-28-2534

手打ち蕎麦の店「もりきち」

2011年04月18日 | 空知のそば
砂川市にある手打ち蕎麦の店「もりきち」をご紹介します。
ご覧のとおり民家をそのままお店にしたような作りで、
脱サラした話好きのおやじさんが一人で切り盛りしています。




お店の中は、座敷に長テーブルが2卓、そのほかにダイニングテーブルが一つ。
普通の家庭の居間そのものですね。




おやじさんの一押しは「からみもりそば」です。
これは、もりそばにすり下ろした辛味大根の薬味がつくだけのシンプルなもの。
辛味大根は、おやじさんが自らの畑で栽培したものだそうです。
つゆは蕎麦を茹でている間に作るそうで蕎麦本来の味が楽しめます。

が、今回は、寒い時期でもあったので温かい「ごぼう天そば」をチョイス。




乱切り麺で、昔どこかで食べたような懐かしいお蕎麦に熱々のごぼう天がのっています。
ごぼうは風味を残すために皮を剥かずに揚げるそうです。
昼時は小ライスと漬物がサービス。漬物ももちろん自家製で、
先ほどのからみ大根を漬けたものです。とてもシャキッとしています。
今回は品切れになっていましたが、早めの時間帯には数量限定の「そばもち」が付きます。
とても柔らかくて和風スイーツといった感じ。作り方は企業秘密だそうです。
料金はこの内容で650円。大盛り派の方でも十分満足できるボリュームです。
ちなみに、「ごぼう天そば」は冷たいバージョンもありますよ。




ところで、このおやじさん、肩の手術のため近々一時お店をお休みする(休業期間は要確認)そうですが、
再開後は以前行っていた「打ち立てそば」を復活させるとのこと。
これは、同時に10人分の蕎麦を打ち、素早くゆでて提供するというもので、
打ち立ての蕎麦が頂けるそうです。食べきれない場合はお持ち帰りできます。
事前予約が必要でご家族などある程度の人数で来店してくださいとのこと。

砂川にあるこだわり手打ち蕎麦の店「もりきち」、
場所は砂川市街から国道12号線を滝川方面に向かい、
日本一の直線道路終点付近の空知太の大きな交差点を左折、
空知太の簡易郵便局を更に左折して300mくらい入った住宅街です。
のぼりが目印になると思いますよ。


もりきち
砂川市空知太西4条5丁目
TEL 0125-53-3665
毎月1・10・20日定休

住宅街のお蕎麦屋さん「たかしま」 

2011年03月11日 | 空知のそば
滝川市内の国道からやや奥に入った住宅街にある、手打ちそば処「たかしま」のご紹介です。
ところどころに立っている小さな看板を頼りに訪ねてみます。看板の文字が達筆ですね。




本当にこんな所にお店があるのかしら? おっと、ありました。
店主である高島さんの住宅の一部を改造してお店にしているとのことで、石油タンクにペイントして
「そば」と書いてありますが、これがなければ一見して蕎麦屋とはわかりません。




お店の中はカウンターと小上がりの小ぢんまりした造りですが、
いざとなればお二階には24畳の大広間もあるそうです。

「たかしま」では、浦臼産の牡丹蕎麦を一本挽き(甘皮だけを除いて製粉)にして、
外二(そとに)の割合(ソバ粉10に対してつなぎが2)で手打ちしています。
また、冷たいそば用と温かいそば用では「つゆ」に使う鰹節や製法もまったく変えているとか。
特に冷たいそば用は4日目以降でないと使えないそう、こだわりが感じられます。

温・冷ともにメニューは豊富。お店お勧めの「とろこんそば」は南茅部産のガゴメ昆布のとろろが
たっぷりのっています。とろろ昆布も冷たいそば用には「納豆昆布」、温かいそば用には「おぼろ昆布」と
使い分けているそうです。どちらも美味しそうです。
が、初回はオーソドックスに「もり」でいきましょう、写真は「大もり」。
色はやや黒め、食べてみると牡丹蕎麦の甘みがフワッと口の中に広がっていきます、感動…。
こだわりの「つゆ」がお蕎麦の美味しさを引き立てています。あっという間に完食。




同行のW氏が注文したのは「野菜天そば」。大きなかき揚げがサクサク、とっても美味しかったとのことです。
今度は温かいのも食べてみなくては!と心に決めてお店を後にしました。




「たかしま」さん、日中は住宅街の泉町店で営業していますが、
夜の8時から2時までは繁華街にある本町店で営業しているそうです。
飲んだあとの締めにも良さそうですね。

空知管内、隠れた名店がまだまだありそう、「空知のそば」は奥が深いです。



手打ちそば処「たかしま」
泉町店:滝川市泉町2丁目2番37号
TEL 0125-22-5344
11:00~15:00
月曜定休
本町店:滝川市本町1丁目3番23号 グリーンビル1階
TEL 0125-23-6544
20:00~2:00
日・月曜定休