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そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

手打ちそば同好会のお蕎麦屋さん ~ 快適本舗くりさわ

2011年11月14日 | 空知のそば
岩見沢市栗沢町、岩見沢から栗山に向かう国道234号線沿いの左側にある黄色い看板、
手打ちそば処「快適本舗くりさわ」。随分と変わった名前ですね。




実はここ、NPO「快適生活塾」の手打ちそば同好会のお店なんだそうです。
メンバーが交替でお店に出るということで始めましたが、
現在は主にそのうちのお二人がお店の切り盛りをしています。




こちらでは、岩見沢産のそば粉を二八の割合で手打ちしていますが、
今年使っているのは岩見沢上志文地区のそば粉だそうです。
そばの甘みが広がるおいしいおそばです。
通常はこの「二八そば」ですが、金曜と土曜日には数量限定で
「十割そば」も提供しているとのこと。でもこの日は残念ながら売り切れでした。

全体的にメニューは割とシンプル。
冷たいおそばは「板そば」、「冷やしたぬき」、「ざる」、「もり」と、
今年からの新メニューで卵焼き、天かす、刻みわさびが乗った「ぶっかけわさび」。
温かいおそばは、「きつね」、「たぬき」、「月見」、「かけ」に、
これも今年からの新メニュー「とじたぬき」と「にしんそば」。

こちらはお店おすすめの「板そば」(950円)。
普通の「もり」(550円)の2倍量とのことですが、
喉ごしが良く、サクッと食べてしまいました。香り高い「新そば」を思い切り堪能です。






こちらは温かい「たぬきそば」(600円)。
おダシがまろやかでコクがあっておいしい、作り方は企業秘密だそうですが、
10月くらいから寒くなってくると冷温ともにタレは薄めにするのだそうです。
なるほど飲みほしてしまえるくらいで、身体がとても温まります。




こちらは新メニューの「にしんそば」(900円)。
甘辛く煮込まれた大きな「にしん」が2本、おダシとよく調和しておそばの味を引き立てています。




来年からはまた、「とろろ」などを使った新メニューが増えるそうですよ、お楽しみに。

この「快適本舗くりさわ」は、施設の関係で営業は11月いっぱいまで。
来年はゴールデンウィーク開けくらいからです。
今年の営業はもうすぐ終わり、お早めにお越しくださいね。

店舗の横には、観賞用ですが「ヒマラヤそば」が植えられていました。
茎が上まで真っ赤で花もピンク色、そばの花は普通白いですからとても珍しい。
こんな所にも同好会ならではの遊び心が感じられますね。






手打ちそば処「快適本舗くりさわ」
岩見沢市栗沢町由良217-8
TEL 0126-45-4848
11:00~16:00
月曜定休(営業は5月初旬から11月末まで)



酒蔵併設のおそば屋さん ~ 栗山町「錦水庵」

2011年10月28日 | 空知のそば
栗山の小林酒造については、2月10日4月14日のブログでもお伝えしていますが、
今回は、その敷地内にある手打ちそばの店「錦水庵」をご紹介しましょう。





建物は昭和元年に建築された民家を改造したもの、
店内にはJAZZが流れ、ちょっとしたしつらえもとてもおしゃれです。
まだお昼には少し早いですが、店内はほぼ満席。




今はまさに新そばのシーズン、錦水庵さんでも道内産の新そばを提供しているようですよ。
おそばには2種類、白目の細い「せいろ」と黒目の太い「田舎」があって、
せいろは滝川産、田舎は深川産のそば粉をお酒の仕込み水で打っているとのことです。

今日は、おそばのほかにもいろいろ楽しめる1500円のコースと、
季節限定メニューの中から「きつねたぬきそば(750円)」をいただくことにしました。
コースの一品目は、そば雑炊となっていますが残念ながら本日は品切れ、
代わりにそば焼き味噌が登場しました。しゃもじの上でこんがりと焼き上がった味噌、
中には香ばしく揚げたそばの実が入っています。
くいっと一杯やりたいところですが、車で来たので我慢我慢。




お次は、そばがき入りのとりごぼうです。
しっとり滑らかなそばがきに、からりと揚がったゴボウの天ぷらと柔らかい鶏肉が添えられ、
まろやかなつゆが張ってあります。
そばがきの口当たりと暖かなつゆでほっとする一品です。




冷たいおそばは、せいろか田舎を選ぶことが出来ますが、
どちらかと言えば更級系が好きな私はせいろに。
冷たくしっかりしまったおそば、ほどよい辛さのつゆ、いいですね~。




最後は甘味、これは栗のアイスクリームでした。
秋を感じさせるメニューで嬉しい~~~




もう一品は、季節限定の「きつねたぬきそば」、
お揚げと天かすが一度に楽しめる、
ありそうでなさそうな欲張りなメニュー。
暖かいおそばは「田舎」を使うのが基本、
ジューシーなお揚げが美味しいですよ。




食べている間にも次々とお客さんがやって来ます。
入れずに諦めて帰っていく人、予約を入れて一端お店を出る人もいます。
酒蔵のついでなどではなく、おそばを食べに来るだけでも十分価値のあるお店ですから、
この人気もうなずけますよね。

おお、最後にこんなのを見つけました。
次回は是非チャレンジしてみましょう。




栗山町錦3丁目93番地
TEL 0123-73-7171
11:00~16:00
火曜定休
http://www.kitanonishiki.com/kinsuian/index.html


幻の「ぼたんそば」を味わう ~ 浦臼産ぼたんそば「新そば収穫祭」

2011年10月05日 | 空知のそば
「ぼたんそば」という蕎麦の品種をご存じでしょうか。
「ぼたんそば」は道内で古くから作付けされていた品種ですが、
背が高くて倒れやすく栽培が難しい、収量が少ないなどの理由から、
その改良種である「キタワセソバ」が主流となり、
現在では北海道産そばの9割近くが「キタワセソバ」で占められています。
写真は「ぼたんそば」の花。
穂が長く最初の花と最後の方の花が離れているのがおわかりでしょうか。
このために一株につく実が熟する時期が異なり、収穫も難しいのだそうです。




しかし、この「ぼたんそば」は他品種に比べて味や香りが優れているという特徴があり、
知る人ぞ知る「幻のそば」として根強い人気があります。
この特徴に着目したのが奈井江にある手打ちそば処「からまつ園」の旧店主 佐藤道夫さん、
浦臼町でこの「ぼたんそば」を手刈り自然乾燥で栽培している農家があったことから、
昭和63年から契約栽培に着手し、「ぼたんそば」にこだわったメニューを提供してきました。
また、浦臼町でもこの「ぼたんそば」を地域の特産品として育てようと、
地域を挙げて品種の統一や栽培技術の向上、品質の改善に取り組んできました。

この「ぼたんそば」の普及・PRを目的に、
平成13年からは鶴沼公園で「浦臼新そば祭り」が開催され今年で第11回目を迎えました。
今年は9月24日と25日の両日の開催でした。




12のそば打ち同好会・愛好会がブースを並べて、
腕によりをかけた自慢の手打ちそばを提供しています。
ほとんどが空知管内の団体ですが、遠くからは「豊浦町手打ちそば愛好会」が今年も出店、
噴火湾産のホタテを使った「ホタテかき揚げそば」がおいしそうです。




家族連れなどが新そばを楽しんでいます。
赤ちゃんにもおそばの味ってわかるのかな?




やっぱり一番人が並んでいたのは地元の「うらうす手打ちそば友の会」、
売り上げもナンバーワンでした。こちらは「きのこそば」。




次点は、「札幌新川そば愛好会」のブース。
唯一の「十割そば」に人気が集まっていました。
さすが十割、おそばの香りが良いですね。




こちらは「たきかわ手打ちそば愛好会」、滝川特産の合鴨を使った「合鴨そば」。
やや太めのそばが柔らかい合鴨の肉とコクのあるダシに良くマッチしています。




「雨竜町手打ちそば同好会」自慢の「ジャンボ鰊そば」。
岩内産の一夜干しの鰊を水から1時間、水を替えて30分、
味付けをしてから8時間煮込んだというもの、
手間が掛かっているだけに柔らかくておいしい。
雨竜産きゅうりの一夜漬けもついて大満足。






「北海道そば研究会」のあっさり「かけそば」もおいしかったぁ。
でも、もうお腹いっぱい、もう食べられません…。この残りは来年に是非。




初日には「わんこそば大会」、翌日は「そば早食い大会」も催されていました。
「わんこそば大会」には札幌や岩見沢、滝川からも参加者がいて、
最高食べた人は73杯!だそうです。

初日の「新そば収穫祭」の終了後には、出店者がそば打ちの腕を競うコンテストも実施されました。
3人が1グループで、5分ごとに打ち手が交代するというユニークな競技方法ですが、
何だか皆さん和気あいあいで楽しそう。結果、優勝は「札幌新川そば愛好会」。
「ぼたんそば」の普及に功績のあった「からまつ園」旧店主の名前を取った「佐藤道夫杯」が手渡されました。
渡しているのは、からまつ園の現店主 佐藤正光さん。
さぁみんな明日も頑張ろう!




地域で守り育ててきた「ぼたんそば」、これからも地域のオンリーワンとして、
誇りと愛情を持って守り続けていただきたいと思います。
そして「幻のそば」といわれる「ぼたんそば」を、
もっともっとたくさんの人に知っていただいて楽しんでいただきたいですね!
浦臼産「ぼたんそば」を使ったおそばを食べることができるお店は、
奈井江の「からまつ園」のほか、美唄の「まつき」、滝川の「たかしま」、浦臼の「わか松」、
浦臼の道の駅つるぬま「ぼたん亭」などがあります。
是非、香り高い「ぼたんそば」の新そばをご賞味ください。


手打ちそば処「からまつ園」
奈井江町茶志内2区
TEL0125-65-4571
11:00~20:00/無休
http://www.karamatsu.co.jp/

手打ちそば処「まつき」
美唄市西2条南2丁目4-27
TEL 0126-64-2620
11:00~20:00/水曜定休

手打ちそば処「たかしま」
泉町店:滝川市泉町2丁目2番37号
TEL 0125-22-5344
11:00~15:00/月曜定休
本町店:滝川市本町1丁目3番23号 グリーンビル1階
TEL 0125-23-6544
20:00~2:00/日・月曜定休

お食事処「わか杉」
浦臼町ウラウスナイ183-33
TEL 0125-67-3882
11:00~14:00/17:00~22:00
木曜定休

そば処「ぼたん亭」
浦臼町キナウスナイ186-214(道の駅「つるぬま」内)
TEL 0125-67-3211(北光電子)
10:00~16:00/火曜定休


標高300メートル!ピンネ高原産きたわせそば ~ ピンネ荘

2011年09月13日 | 空知のそば
新十津川町「ふるさと公園」の近くに、ログハウス風の民宿「ピンネ荘」があります。
ここではピンネ高原(標高300メートル以上)の渡辺農園で収穫された
「きたわせそば」の全粒粉製粉による香り高いソバ粉を使用し、
挽きたて、打ちたて、茹でたてにこだわったお蕎麦を提供しています。




山荘の裏にも蕎麦畑(上の方の白く見えるところ)がありました。




こちらは山荘の敷地内にある「夢創庵」、ここでお蕎麦を打っています。
ここでは、予約制で蕎麦打ち体験をすることも可能ですよ。






収穫された玄蕎麦は、この手作りの雪室(ゆきむろ)でじっくりと熟成されます。
だから一年中美味しいお蕎麦を食べることができるんですね。




さて、今日はみんなで「天ざる」を注文、
地元産の季節の食材にこだわった天ぷら、美味しそうです。




挽きたて、打ちたて、茹でたてのお蕎麦は、香り高くてコシがあります。一同大満足。




提供されるお蕎麦は、「新十津川そば打ち同好会」の皆さんが打っています。
会長は高原の渡辺農場で蕎麦を栽培している渡辺さん。
「新十津川そば打ち同好会」は、地域のイベントなどでも活躍していますよ。
このため、ここでお蕎麦をいただくには予約が必要です。
あらかじめ連絡をしてからお越しください。


ピンネ荘
新十津川町字総進254
TEL 0125-76-3456
10:00~17:00(要予約)

三種のおそばをお好みで ~ 手打ちそば いわ雪

2011年08月22日 | 空知のそば
滝川市のお蕎麦屋さん「手打ちそば いわ雪」
国道451号線を新十津川方面へ進み、国道12号線の次の交差点を右折して2つめの角にあります。




ここでは北海道産の石臼挽きそば粉を手打ちしています。
麺の種類は3種類ですが、一番人気は喉ごしの良い「並そば」。
外皮をむいたそばを挽いて外一(そといち)で細打ちにしています。
きめ細かでコシがあります、冷たいおそばにはこちらがお薦めだそう。




こちらは、外皮ごと挽いたそばをふるいに掛け、やや太めに打った「田舎そば」。
しっかりした歯ごたえで、噛みしめるとそばの甘みが感じられます。
本来は温かいそば用ですが、こちらの方を好むお客さんもいらっしゃるので、
冷たいおそばでも出してくれます。これは「田舎せいろ」。




土日限定ですが、幌加内産の「ほろみのりそば」を手廻しの石臼でざっくりと挽いて
つなぎを使わずに打った粗挽十割「手挽きせいろ」も提供しています。
ややザラッとした口当たりですが喉ごしも良く、繊細なそばの風味が楽しめます。
やや辛口のつけ汁との相性も抜群。




地元滝川産の合鴨を使った「鴨せいろ」や「鴨南蛮」もお薦めだそう、
是非お試しください。

美味しそうな日本酒などもいろいろと取りそろえています。
おそばを肴にお酒をちびちびと…、最高ですね!




手打ちそば いわ雪
滝川市本町3丁目2-1
TEL 0125-23-3998
11:30~23:00
不定休