songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

どうでもいい投稿~浦島太郎

2018-03-20 02:09:27 | ライフ
以前子どもの教科書(5年 光村出版国語)の、蜂飼 耳さん「名前つけてよ」のことを書いたことがありましたが
同じ教科書の終わりのほうに、「御伽草子 浦島の太郎」の古文が載っていました

浦島太郎って、そういえば御伽草子で広まった昔話なんだ
と思って読んでいると、やっぱり昔の話って、今私たちが知っている昔ばなしとは違う設定があるのだと興味を持ちました。

教科書で紹介されていたのは冒頭部分のみ。
御伽草子では、亀は子どもたちにいじめられていたのではなく、なんと太郎自身が釣り上げたものであったと。
で、「亀は長生きだからな。さあ海へお帰り。この恩を忘れるんじゃないぞ。」と
まるでわなにかかった鶴を逃がしてやる与ひょうのごとく、逃がしてやるのでした。



というところまでが紹介されています。


気になりますよね、その続き。

いろいろネットで調べてみると、その後も何かと展開が違っております。
よく知られているのは、「玉手箱をあけた太郎は、おじいさんになってしまうだけでなく、鶴になって飛んで行ってしまう」というもの

実際そのような展開です。


ふとここに書きたくなったのは、
「浦島太郎が故郷に帰ってくると、そこは人の気配もない荒野と化していた。
 人を見つけて尋ねると、『それは不思議なことだ。浦島とかいう者がいたという話はあるが、それはもう700年も昔の話だ』
 と言われ、生家跡らしきところに自分の700年前の墓があり、涙を流し、後は野となれ山となれとやけくそな気持ちで玉手箱をあけた」

というような話だと知ったからです。





わかります??


700年って…




そう、御伽草子の時代から考えれば、
もしも浦島太郎が故郷に帰ってくるとするならば、「今、現在のこの日本、京都の海」に戻ってくるという計算になるのです(「昔々」という設定で突っ込むのはなしにしてね!)

当時浦島太郎を読んだ人たちは、太郎が、どんな景色の未来の街に到着したと想像していたでしょうか?

そう考えると、
・例のauのcmは思いっきりリアルなことになってしまうし
・北朝鮮に拉致された方々がこの日本海を渡って帰ってくるとすれば、これも浦島太郎だし
・「700年後の荒廃しきったふるさと」って……この現代社会にも、確かにあるんだよな、昔は栄えていたけど、今は廃墟同然の漁村



なんかいろいろ考えさせられちゃいました

浦島太郎よ、この日本に戻ってきて、何を思う?