ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

気分をかえて債権各論第1課題

2007-03-31 23:28:16 | 民法
とりあえず提出した卒論レポ第1号は大学まで配達されたようで安心。

卒業論文添削指導会は4月2日までに事務局必着というきつい締切りがあるので、地方在住のソムタムとしては心配し、速達アンド配達記録で郵送しました。
ネットで配達状況を確認してみると、確かに八王子東局と通じて配達されておりました。良かった~♪ とりあえずスタートラインについた感じです。

ということで、ちょっと安心した(これからだっちゅうのに!)ので、
レポート3通合格したところで1年間ほったらかしにしていた債権各論の
残り1つのレポに挑戦することとしました。

今からだから、もう新年度課題ですね。
残っているのは第1課題。ふむふむ、付随的債務不履行と解除要件です。

これは判例では戦前から付随的債務不履行だけじゃ解除はダメよという
ことで相場が決まっているのですが、戦後になって、ま、そうは言っても
付随的債務かどうか決め付けないで、契約の中身をみて議論しましょ、
ということになりました。

確かに決められた日と場所にゴミ出ししないというだけの理由でアパートの賃貸借契約を解除された日にはちょっとツライですからね。

外形的に付随的契約でも、とっても大事な契約だったらその不履行を理由として解除してもいいんじゃない、って最高裁がいったリーディングケースが昭和43年判決。その後、総体としての契約を複数の契約として捉え、複数契約の間での関連性や牽連性がどれだけあるかに着目して判断する複合契約論にいくんですねえ。

この第1課題で複合契約論にどこまで踏み込むべきなのか??
よく判りません。ま、少なくとも今の私の勉強の程度では、サラッと書くくらいかな。とりあえず、今のところ1500字。

足りない。何かが足りない(^^;;

ま、今晩はゆっくり寝て、何かアイデアが浮かぶのを待ちましょう。

でもこれが出来れば、憧れのオレンジ新レポ用紙第1号!
早くレポの清書まで持ち込みたいと思いつつ、今日は寝ます。

卒論レポート第1号完成!

2007-03-28 19:12:24 | 卒業論文
今日、やっと卒業論文作成指導会に参加するための第1回通信指導卒論レポートが完成しました(= ̄▽ ̄=)V

中大通教では卒論が必須要件となってますが、2008年3月の卒業を目指して卒業論文を作成するにあたっては、その前の年、つまり2007年3月末までに、卒業論文添削指導会に申し込みことが重要です。

もちろん、添削指導なんか受けずに一発提出で合格できる方は、この指導会を受ける必要はありません。添削指導を受けるかどうかは任意になっています。

でも、指導会に申し込むと9月までに3回添削して頂くことができるので、卒業論文の作成について自信が無い場合には、オススメです。

ということで。とりあえず、今回は全く勉強不足で、内容もひどいものだ、
という自覚はすごくあるのですが、添削指導会は途中参加は一切認めないよ!
という厳しいものなので、とにかく、提出することにしました。

この3月の添削指導会申し込みの最大の難所は、申し込みと同時に第1回の卒論レポートを添付しなくてはならないことです。字数は8000字と少ないのですが、いざ書こうとすると、なかなか難しいものです。

今回ちょっと無理な状況の中でも挑戦してみましたが、いくつかのことが分かりましたので書いてみます。

まず、テーマは絞り込むことが必要だということです。
論文である以上は、問題があって、それに対する自分の主張があって、
そして自分の主張に説得力をもたせる論証がある、
最低限、これらの要素は不可欠ですが、まず問い=テーマをいかに絞り込むか
ということが大切だと改めて思いました。

私も結構絞ってかき始めたつもりでしたが、判例なんかの概要を書いてるだけでもう1万字を超えてしまいました。中大通教の卒論は2万4千字と比較的少ない字数で書くことが求められますので、相当テーマを絞り込まないと収まらないと実感しました。

その際、テーマの絞込みに悩んでいるときでも、とにかく書き出してみることが大切だと実感しました。私も書き出すまでに相当悩みましたが、結局、書いているうちにだんだんとこっちの方に絞り込んだほうがいいかな?とアイデアも浮かぶようになりました。

それでも。なかなかうまくテーマも絞れないし、構成もまとまりません。
それでも、いかに中途半端な失敗作でも、提出してみることが大切です。

中大通教の事務局に相談してみたら、「とにかく出してみることですよ。出さないと何も始まりませんからね。」ということでした。
さらに事務局に聞いてみると、別冊白門には掲載されていないのですが、
もしテーマの絞り込み方や構成などに悩んでいて、添削者にここを重点的に指導してもらいたい!というポイントがあるのなら、第1回卒論レポートと一緒に自分で紙を添付して相談してもかまわないとのこと。

そうかそうか!ということで私も、第1回卒論レポは失敗作だということは自分でも良くわかってはいるものの、論文を書く上で悩んでいるポイントを列挙した卒論質問票を自作して添付することにしました。

まあ、とにかく出してみましょう。全ては、そこから始まる! かも?

卒論レポは海亀の産卵

2007-03-24 23:16:40 | 卒業論文
卒論レポート添削指導の申し込みアンド第1回目提出期限が、
春の足音とともに、ぐんぐん近づきつつあります。

ホーホケキョ♪ 春が近づいて参りましたねえ。
いや、もう春といってもいいくらいですかねえ。

ふうう。ま、お茶でもよばれようかな、っと
などと、和んでいる場合では、当然ありません_(^^;)ゞ

自分でも誤算でしたが、先週末から全く勉強できなかったため、
大変厳しい状況となっておりまっする。

しかし、なげいていても仕方ない。とにかく、前進あるのみと決意し、
心に浮かぶよしなしごとなど全て打ちこむことといたしました。

まずワープロ作成卒論様式でワードの新規文書を立ち上げ!
書式は細かく規定されているので、良く読みましょう。どれどれ。

上下左右の余白は30mm、1ページは40行、一行は40文字。
表紙には卒論レポート(第1回)と記入し、論題科目、論題に
続いて、学籍番号、氏名と続きます。

その下には、まあ連絡先なのかな?住所を記入し、
なぜか職業を記入し、さらに全くなぜか年齢を記入し、
さらに最終学歴を記入することとなってます。
(最終学歴自動車学校というネタが昔ありましたが、、)

よし。なぜだか、すごい達成感に満ち溢れる。表紙だけなのに、、。
表題を決めるだけなのに30分以上も推敲を重ねました(無駄)。

とにかく、書く。書くことによって、さらにエネルギーが増して、
もっと書こうという気持ちにインプットされ、さらに書くという、
書く燃料リサイクルが回転し始めるといいのですが_(^^;)ゞ、
あえなく挫折。ブログに逃避中です。

まあ、少しでも前進できたことに感謝。
明日も頑張りましょう。

プチ医療過誤

2007-03-22 20:24:18 | その他
まあ、ちょっと信じられない話なんですが、私ソムタム自身がちょっとした
医療ミスの被害者となりました。

まず、ことの起こりは月曜日。
発熱したソムタムは近所の開業医の診療所に出かけます。
理由は近かったから。
よそ者のソムタムはどこに行けばいいか判らないのです。

高熱が出たということで、インフルエンザテストキットで鼻をツクン。
でも何も検出されず。確かに私は予防接種をしていました。
しかし、H医師は「熱の出方から言ってインフルエンザだ」と断定。
噂のタミフルが処方されました(それと何故か一般風邪薬の漢方薬)。

家に帰るとブログにも書いたように、妻が私の布団を2階に隔離。
タミフルと2階の組み合わせ、、。ブラック過ぎます_(^^;)ゞ

月曜日の午後くらいから、別のところの痛みが増す。これも、熱のせいかと
思い、服薬しつつ静養。

火曜日。熱は少し下がる。私も少し余裕がでて、朝だけブログ書き込み。
その後熱は上がり、痛みも増す。医師に症状を連絡すると、
「漢方薬のせいだから、その服用を止めるように」との指示。
そうかと思い、指示に従う。

水曜日(祝日)。痛みがひどい。もうインフルエンザと関係ないような
気がする。独特の症状をネットで検索すると2~3の病名が激しくヒット。
どれも「すぐに専門医にかかるように」と激しく訴えている!
でも今日は休診日。救急外来はどの専門かわらかないので、自宅で過ごす。

木曜日(今日)。車で大きな病院へ。ネットであたりをつけた病名の
診療科へ紹介状もなしに直行。担当医は、すばやく的確に病名を診断。
ネットどおり(ただし3時間待たされた)。
3日間も服用し続けたタミフルは全くの的外れ(飛び降りたくもなりません
でしたが、、。)

足掛け4日間が無駄に費やされ、その間、病状は確実に進みました。
これって、医療過誤?これって、損害賠償請求可能?
いえいえ、医療過誤を私が証明することはほぼ不可能。

今日から、正しいお薬で着実に病気を治療できることを喜ぶつもりです。
それにしても。一旦、こうなんだ!って思っちゃうと、いくら専門知識を
持っていても使いこなすことができないんだな、って
とてもいい反面教師になったような気がします。

私も理系人間として、科学技術を司る身。自分が正しいと思っている科学で
知らず知らず人を傷付けているのかもしれません。気をつけよう。

順境には用心。
逆境には忍耐。

少し復活

2007-03-21 15:20:44 | その他
熱も下がり、少しだけ復活しましたが、全身がだるくて勉学意欲ゼロ!

のほほんと過ごすうち、疲れがとれる動画を見つけました。
人魚のモデル(?)といわれるマナティの動画です。↓

http://youtubegarden.sblo.jp/article/3492150.html

結構、笑ってしまいました_(^^;)ゞ

早く元気を取り戻して、卒論の準備に頑張るぞ!

発熱

2007-03-20 07:24:51 | その他
日曜日の夕方から突如発熱し、インフルエンザと認定されました。
今年の冬は一度も風邪をひくことなく過ごしていたので、もう大丈夫
と思ってましたけど、油断しました、、。

それにしても。まず、私がインフルエンザと判明した時点で、
妻が速やかに行動し、私の布団を2階の誰も使ってない部屋に移動、
扉を密閉しました(こういうとき、女性は優先順位が明確_(^^;)ゞ
長男にはパパが寝ているところに行ってはいけないと厳命したようです。

それでも長男は気になるらしく、私が寝ていると、ガバっと扉が開き、
ピョイと何かが投げ入れられた様子。私は39度の熱が出ているので
動けないのですが、しばらくして見てみると、半分溶けたアイスが
布団の上に、、、(涙)。お見舞いのつもりだったのでしょうか。

それにしても。39度も熱が出ると、脳が全く働かないものですね。
最初のうちは、卒論関係資料なども持ち込んで読もうと思っていたの
ですが、全く資料を読むどころではありません。

ほとんど何も出来ない状態なんですよ。39度も発熱していると。

しかし、何もしないのもシャクなので、テレビでCNNをつけて
一日中聞いていることにしました。

そうすると結構面白くて、インドでは2秒に一人赤ん坊が産まれている、
地球上で産まれる赤ん坊の20%はインド人であること、インドでは
2/3の人口が一日2ドル以下で生活していること、などがわかりました。
特に印象深かったのは、デリーのカフェでお洒落に過ごす16歳の女子高生
へのインタビューで、「農村の貧困を知っているか」との問いかけに対し、
彼女が「もちろん知ってます。テレビの番組でも見るし、教科書にものって
ますから。行ったことは無いけど」と応えます。その後に農村で実際に
取材するのですが、その部分で、

Poverty is not an academic lesson, but a daily reality.
貧困は学習することではなく、日々の現実なのだ、と。

そこでは、同じ16歳でありながら、水牛の世話をするために学校を
やめた少年が登場します。将来のことなど考えることもなく、日々の
食費を稼ぐために毎日働いているのです。彼のお父さんの稼ぎは一日
50セントだそうです。

かたや日本の高校生と同様にショッピングやカフェを楽しむ16歳。
かたや農村で水牛の世話をし、日々の食費を稼ぐ16歳。
いろいろと考えさせられますね。

そのほかのニュースでは、イラク戦争が開戦してから5年目に入った
ことでその関連のニュース、それから面白かったのは、
bonehead to Jesus イエスのアホ と書いたパンフを学校で配布した
少年が学校から懲戒されたことに関して、合衆国憲法修正1条の
表現の自由との関係で連邦最高裁まであがっている話など。

普段はほとんどテレビを見ないソムタムですけど、ほぼ一日中CNNを
聞いていると、いろいろと勉強になるものです_(^^;)ゞ





憧れ高く卒論は

2007-03-17 21:44:19 | 卒業論文
♪ 憧れ高~く、空広~く~
  理想のひか~り、あやなせる~
  あ~あ、中央の若~き日に~
  伝統ほ~こ~る、白門の~
  闘~い挑む~、はた仰げ~
  チカラ、チカラ、中央~、中央~♪

冒頭から中央大学応援歌でありますが、最近、ずっと
この歌が頭の中にリフレインしております_(^^;)ゞ
メロディーがわからない方は下記参照↓
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/kouhou/movie/asx/06_007.asx

卒論のテーマ選択をどうするかで、引き続き迷いながら考えてます。

楽といっては何ですが、無難に書こうとすれば、ある程度重要な争点で
判例や学説も色々とあるようなテーマから選ぶべきだと思います。
そうすれば、きちんと整理して書けば、最低限、卒論としての体裁は
整うだろうと思うのです。

でも、しかし。
中大の法学部で学ぼうと決意した背景には、何かしらの法的な問題意識が
あったのではないか?と思うのです。
普通の社会生活を営んでいるときに、法的な論文を書く機会など、
フツーはありませんよね。

そうだとするならば、自分の最も関心のあるテーマに挑戦してみる、
あるいは、重要な争点を自分の関心テーマに引き付けて考えてみる、
という作業は、中大通教で学んでいるからこその挑戦のチャンスだと
思うのです。

ですからソムタムとしては、自分が最も関心のある分野で卒論を書こう、
憧れを高く持って、自分の理想とするものは法的にはどういうことなのか?
そういう自分の理想に挑戦してみたいなと思っています。

もちろん、伝統ある白門、中大法学部の卒論ですから、簡単ではありません。
まさに、闘いを挑むチャレンジャーといったところです。
中大通教で学んだことをチカラとして、卒論に挑みたいと思います。

などと、格好よく書いたところですが、テーマの絞込みのためにも
いろんな文献を調べたり、解説書を読んだりしなくてはなりません。
理想だけでは卒論にはなりません。ただの”個人的見解”に過ぎません。

関係する判例を集め、文献を読み、学説に対応させて、”法的な議論”が
できるかどうかを見極めていくことが求められます。これは昨年受講した
演習のときに提出したゼミレポートについて言われたことですが、
”それは法律学的な主張ではなく、単なる青年の主張に過ぎない”と。
法律学的な根拠の無い主張は、いくら理想論であっても、それは
独りよがりな主張に過ぎないというわけです。

ですからテーマの選択にあたっては、
・その分野について強い関心を持ち、自分の考えを展開したい!という
 気持ち(テーマ選択の必要性)
・その分野について、ある程度の判例の蓄積、学説の展開があるという
 こと(論文執筆の可能性)
・学部生としての能力的な問題、また中大の卒論は2万4千字という
 字数制限があること(テーマ絞込みの必要性)
などに留意することが必要だと思います。

いずれにせよ、卒論の準備は早ければ早い方がいいと思います。
リベルス5の「卒論ハンドブック」は、どういう訳か請求しない限り
配本されませんが、是非、早い機会に入手して、いろんなイメージを
掴むことをオススメします!

卒論コーナー始めました

2007-03-15 21:38:22 | 卒業論文
卒論準備の方は、相変わらず、遅々として進んでおります_(^^;)ゞ

そこで、ソムタムとしては、まず気持ちから!ということで、
部屋の一角を改造して、卒論コーナーを作りました。

ここには、卒論に関連する基本書籍、判例百選、参考書等の本のほかに、
関連する判例、論文、記事、書籍のコピーなんかを並べることとしました。

これは、結構気分転換にもなるし、今後作業するにあたって、
”やるぞー”という気持ちにもなるのでオススメです。

とりあえず今のところのラインナップは、
・関連する書籍で購入したもの6冊程度、
・関係書籍のコピー4冊程度、
・関係判例40本程度、
・関係論文15本程度、
をコピーして、並べています。

こういうやり方の問題点は、コピーして並べただけで満足感があって
読んでもいないのに、妙な達成感があることでしょうか_(^^;)ゞ

ま、ぼちぼちと頑張りたいと思います。

そして。

私がこの2年間中大通教で学ぶにあたって、いろんな情報をネットで探し
ましたけど、最も具体的なイメージがわかなかったのが卒論関係でした。

そもそも、自分がブログを始めたのは、私のように地方在住で情報が
ほとんど無い方も念頭に、有益な情報が提供できたらいいなという気持ち
でしたので、苦労自慢と誤解されることも恐れずに色々と書いてきました。

そこで、まあ、どこまで出来るかわかりませんけど、これから始める卒論に
関する作業も、出来る範囲ですけど、ブログに書き込みたいと思ってます。

ということで、ブログの方にも卒論コーナーを設けてみました。

さあ、一歩ずつ頑張っていきましょう。

外国法概論レポ返却!

2007-03-12 20:27:07 | 外国法
外国法概論の第1課題と第2課題が同時に返却されました!

どちらも同じ日に返却、同じインストの先生です。
以前にゼミの先生に聞いたところでは、20通くらいまとめて封筒に入って
採点者のところに届けられるんだとか。

ドキドキと成績をスキマからチェック(どうしても、堂々といきなり開封
ってできません。小心者ですね)

第1課題、第2課題ともに評価5で合格!! ~\(^-^)/バンザーイ

まあ、外国法概論は課題の指定どおりの構成で素直に書けばいいのかなと。

第1課題については、先例拘束性の原理を貫徹すると法の発展を阻害して
しまう恐れがある点を踏まえ、類推、区別といった法的技術が発展したこと
なんかが基本ですので、まあそういう問題意識で書きました。指導では、
だいたいそんな感じでいいけど、イングランドにおいて厳密な先例拘束原理が
成立した判例についても具体的に触れるようにとの示唆がありました。

第2課題については、コモン・ローを補う形でエクイティが発展したこと、
訴訟開始令状主義をとるコモン・ローでは救済されない権利をエクイティが
救う役割を果たしたこと、ただし、国王の臣下たる大法官裁判所が司る
エクイティと法律家が司るコモン・ローとで対立関係が生じたことなんかが
基本ですが、指導では、17世紀の王座裁判所のコークと大法官エレズミア
との対立論争について詳しく触れておくようにとの示唆がありました。

イギリスの法制度は、コモン・ローとエクイティという2種類の判例法が
並立する時代が長く続いており、とても興味深いですね。その過程の中で
法の支配の概念やらが発展していくのですね。

特に、17世紀に法の支配を説いたコークの理想はアメリカで尊重されて、
1803年のマーベリー対マディソン判決において違憲審査権として確立
されます。そして、それが我が日本国憲法において違憲立法審査権として、
明文化されるのですから、とても興味深いです。

なお私はレポートは、ほぼすべて、田中和夫『英米法概説』と望月礼一郎
『英米法』に依拠して書きました。特に、繰り返し言ってますが、田中先生
の英米法概説は秀逸。この科目を履修される方は、是非ゲットされることを
オススメします!

ロブスター岩礁の灯台

2007-03-11 21:03:44 | その他
ロブスター岩礁の灯台という本を読みました。

基本的には児童文学なのですが、大人でも充分楽しむことができます。
どんなお話かというと、なかなか説明するのが難しいのですが、、

「風のうしろの幸せの島」という島を探す一人の作家が帆布職人の親方と
出会い、1週間お話を聞くこととなります。

そのお話の中では、ロブスター岩礁で、灯台守のおじさんや、その友人の
ユーリエおばさん、かもめのアレクサンドラなど、お話好きの一風変わった
登場人物たちによって、さまざまなお話が語られます。

どのお話も、不思議で楽しく、幸せな感じのするお話なのですが、
その中で、そのお話は本当にあったことなの?と聞く登場人物に対して、
本当にあったことかどうかなんてどうでもいいんだよ、
お話で大切なのは美しいかどうかということなんだよ、と語られます。

私は中でも、人形のアグラヤの話、メリーゴーランドの100歳の
誕生日の話が心に残りました。不思議と心がホッコリとする本です。

作者のクリュスは日本ではあまり知られていませんが、世界的な童話作家。
背表紙によると、”第二次世界大戦の敗戦国ドイツの荒廃した大地を前に、
クリュスは若者たちを戦場に駆り立てる不幸を繰り返してはならないと痛感した。そのためには、子どもたちに自分の頭で考えることを教え、寛容と
共生の精神を育む必要があると判断し、児童文学の世界に跳び込んだ。”
そうです。

最近、卒論の準備が思うように行かず、疲れていたのですが、
今日、一日かけてこの本をゆっくりと読んで、
なんだか気持ちが軽くなりました。

さあ、また明日から、頑張ろう。