ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

学ぶ気持ち

2006-09-30 19:51:49 | その他
幼稚園年長組の息子は、来年、小学校にあがることが楽しみでならない様子。

最近では、いちにちいちべんきょうと称して、
せっせとマイデスクに向かってなにやら勉強のまねごと。

何をやっているのかなと覗いてみると、ひらがなをなぞったり、指定された数だけ
リンゴの絵に色を塗ったりと、まあ他愛もないことだけど。
彼にとっては、どれもこれも新鮮で、学ぶことが楽しくて仕方が無いようです。
勉強が楽しくてしかたがない様子の息子は、私が何かヘマをしでかすと、
「パパ、罰として勉強禁止だよ!」と言います_(^^;)ゞ
いやっ、ゼミレポ仕上げなきゃなんないから、それは勘弁してくり(汗)

自分にもこんな時期があったのかな?

新しいことを学ぶ気持ち。

大人も子供も、知らないことを学ぶ楽しさは共通かもしれないし、
こんな気持ち、持ち続けていたいな、なんて思います。

基本にかえって

2006-09-28 18:23:29 | 演習
ゼミレポが思うように進まないので、困りました。
とりあえず書いた字数は19,000字になりました。

でも、全く達成感がありません。
とにかく、判決文で調べた事実とか、読んだ参考文献とかを
片っ端から放り込んだら、おなべが一杯になっちゃったんだけど、
材料は全部生煮え。そういう感じなんです。自分は、何が言いたいのか??

そこで、改めてHakumon Broadband にアクセスして、卒論指導会コンテンツの
橋本教授のお話を全部丁寧に聞きました。

論文を書く基本中の基本のこと。橋本先生のお話を聞いていて目からウロコ。

橋本先生は言われます。

問題の所在をきちんとさせること。よい問題設定ができる論者は、その問題
だけではなく、法分野全体に目配りができていることを意味するんだよ、と。

その上で、問題(解決すべき課題)と結論(問題に対する答え)の関係を
しっかりと捉えて、その結論に達するために着実な論理をもって論証するべき
ポイントを整理することが大事だよ、と。
自分の結論、それを支えるパーツをきちんと整理して、その一つ一つを
論理をもって説明していけばいいんだと。

そして、その論証の作業こそ法律論文で大切な要素なんだけど、
論証とは、主張と根拠を結びつける作業なんだよ、と。

そうした作業を一つ一つ丁寧に積み上げて、
そして、安定した結論を導きなさい、と。
安定した結論とは、論証過程から素直に結論が導き出せていること、
他の学説や判例にも十分目配りができていること、そして
論文を読んでいる人にとっても受け入れることができる結論であること。
論文でもレポートでも、必ず自分の結論を書きなさい、と。

私は見事に勘違いしていたんだと、思う。
とにかく沢山の参考文献を読んで、
「先生、ボクはこんなに沢山の本を読んだよ、こんなことも知ってるよ、
あんなことも知ってるよ、ねえ、スゴイでしょう。」
字数を埋めなきゃいけないと、結局、色んな生素材を鍋に放り込んだだけだ。

問題提起に対する自分の結論とは何か。それを支える論証には何と何があるか。
その論証が、一つ一つ、整理して論述されているか。
基本中の基本だが、すっかり忘れていたようです。

書いていて楽しい、というのと「こんなに書いて俺様スゴイ」という自己満足とは
明らかに違う。

自分が問題だと思うことに対して、自分が考えた論証が組み立てられていく、
そのプロセスこそが楽しいものなんだ、と。

今から、全面的に書き直していきたいと思います。がんばるぞ!!





中大レンジャー参上

2006-09-26 20:14:11 | その他
中央大学をこよなく愛する真ヒーロー参上!
その名は、中大レンジャー!

よく見ると中央戦隊と書いてある(笑)。
ヘルメットの校章といい、ベルトのCのマークといい、
一応正式な書体で書いてある胸の校名といい、
ウッスラ見える背景が炎の塔というのも、
実に中大らしくて、好きだ。

しかも、意味不明なポーズ。
横に伸ばした右手は何のため?左手は何を示す?
フレミングの法則のようにも見えるが、一本足りないぞ。

そんなレンジャーですが、最近、私のお守りとなりつつあります。 _(^^;)ゞ

今も、ゼミレポ書きながら遅々として進まない私の作業をPCの横で
見守ってくれております。

頼んだぞ、中大レンジャー。チカラを貸してくれ!

内なる道徳律

2006-09-25 18:40:25 | 刑法
10月からは楽しみにしている只木先生の刑法各論オンデマンド授業が始まります! 
そこで、準備のため、6月に受けた只木先生の刑法総論の短スクのとき録音した授業を
昼休みなんかに散歩しながら聞いてます。

只木先生の授業は何度聞いても、聞くほどに新たな発見や感動があります。
我がゼミの指導教官も刑法の只木先生、民法の野澤先生は素晴らしいと
言ってました。

今日感銘を受けたのは、ごく最初の授業で只木先生が言われていた内容。
特に先生が好きなカントの紹介の部分です。

カントは実践理性批判の中で2つの法則があると言う。
宇宙を支配する自然の法則と我々の内なる道徳律(モラリテ)。
もし、刑罰法規(エガリテ)があるから犯罪をしないとしたら犬と同じだ。

何故、人は犯罪を犯さないか。

それは永遠普遍の真理からして不正だからであり、不正をしないという
心の規律、これが人間を動物と区別する。
従ってカントによれば、たとえ国が解体するときでも、正義の命じるところにより、
死刑を執行しなければならない。
それは、国のためではなく本人のためであると。
自らの内なる規律に反したのだから、本人のためにも罰するのだと。

このことは人を罰するという意味において、人間の尊厳とは何を意味するのか、
ということが問われている問題です。

単にひどいことをしたから少年を厳罰に処する。厳罰を科すことで、
社会の処罰感情を満足させる、それでいいのか。

凶悪犯が集まる府中刑務所と多摩少年院を訪問する話を先生はされます。
少年院の子供たちを情熱を持って更正させようとする刑務官の方々。
この犯罪を犯した子供たちを将来ふたたび府中刑務所に送り込むような社会が
本当に望ましいのか。

単に法を厳しくして、厳罰を処することが良いのか。犯罪者といえども、
彼が人間の尊厳を回復できるように導くことが、彼の心の内なる道徳律が回復
されるように導くことが、本当の解決策ではないのか。

最近、様々な重大事件の判決等を通じて、罪と罰の在り方が問われています。

以前、このブログで東大作君が著した犯罪被害者の本のことも紹介しました。
自分自身、どう考えるべきなのか、答えはまだ見つかっていません。

10月からの只木先生の授業を受けて、また考えていきたいと思います。

先生は、このあと、着床前診断のことについても話したいけど時間が無いと
悩んでおられましたが、それは先月号から白門に連載されており、
興味を持って読ませていただいてます。

只木先生、引き続きお世話になります!只木先生、最高。

アンパンマンショーを見ながら

2006-09-24 00:02:11 | 行政法
今日は天気が良いので、子供にせがまれて遊園地へ。

さんざん、草スキーだの変り種自転車だのにつきあわされ、
ヘトヘトとなったところに、メインイベントが。

最大のお目当てはアンパンマンショー。
晴天のもと、芝生広場には特設ステージが設けられ、
開園時間のはるか前から陣取り、異様にテンション高い子供たち。

さて、一息つくかと持参した芝池:行政救済法を取り出す私。
(こんなところでこんな本読んでるのは私だけでしょうね)

よしよし、行政訴訟の類型を復習しよう。
ステージではアンパンマンショーが始まった。

取消訴訟のメリットとしては適法性統制機能と早期権利保護機能もあるねえ、
”ハヒフヘホ~ 俺様腹が減ったのだ~”とバイキンマンの声。

それから民事訴訟に比較すると第3者に原告適格が認められやすいという効果も、
”そうだ、豚まんマンをだまして、おいしいあんまんを作らせよう!俺様天才!”

事実上の行為は講学上の行政行為に当たらないから処分性が認められにくいんだな
”まて、許さないぞ、バイキンマン”とアンパンマンの声

でも、権力的な色彩を帯びる行為は民事訴訟を提起することが難しく、取消訴訟を
”歯磨きマン、助けて!”と豚まんマンの声

裁判例では、、、えっ、どうして歯磨きマンが登場してるの?と意識が中断。

本日の結論。
アンパンマンショーを見ながら、法律書を読むのは相当困難です。
なんじゃそりゃ。




ゼミレポート、半分くらい進む

2006-09-22 20:08:25 | 演習
今週はずうっとゼミレポートの作成。

ざっと5章で構成することとしてはじめたので、

とりあえず、第3章に該当する部分として、
とりあげる裁判例及び関係する判例について事実審から最高裁まで
判決文をじっくり読んで、事実の概要と背景をまとめました。
それから、第4章に該当する部分として、
それらの判例の評釈が載っている専門誌等から学者の批判を整理し、
少しずつ記述しています。

今日までのところで、約12,000字ほど。

これからの作業としては、これらの判例に関係する行政法学上の論点の
整理を第2章として書き、残された論点について自分なりの考えについて
第5章としてまとめた上で、全体の概要を第1章として最後に書く、
ってな感じかな。

あとは、全体に散漫な感じなので、最後には全体を2/3くらいに圧縮
することが出来ればいいな、と思ってます。

それにしても、、。これまでは、いわば人の書いたものをコピペする作業。
これからは、特に自分の考えを出す第5章は楽しくも苦しい、という感じです。
色んな人の書いたものを読み、その時は「ふんふん、なるほど」と思うのですが、
いざ、自分でそれをまとめようとすると、ナカナカつながりません。
なんだか、とってもモドカしいのですが、力不足を感じます。

でも、色んな知識も深まっていくもので、
「こんなこと、去年まで全く知らなかったなあ」、なんて。

とにかく、ゼミレポ完成目指して日々精進!

司法試験でも受けるの?

2006-09-22 07:47:16 | その他
昨日、新司法試験の合格発表がありましたね。

中央大学ロースクールは合格者数日本一!祝 (^-^)//""
まあ、そもそも学生の数がハンパではないようですが。

私の住む田舎でも、地元唯一のロースクールから、一人合格者がでました。
学習塾経営の男性で38歳、理学部出身で、7年前に通信教育で法律を
学び始め、地元大学の法科大学院に既習で入学。見事、合格した方のようです。

いろいろと刺激を受けるバックグラウンドの方です。

日ごろ、勉強していると妻から、「ナンか司法試験でも受けるの?」と
コバカにされている私ですが、いやあ、こういうニュースに接すると、
意味も無く頑張らなければという気持ちになりますね。
私の場合、別に法曹を目指している訳ではないのですが。

通教で法律勉強しはじめてから、司法試験がいかに難しいものであるか、
が実感できるようになりましたし、法学セミナーなんかの記事や、実際に
ロー生である人の話を聞くと、勉強も実に大変そうです。

素朴に法律学を学ぶものとして、司法試験の合格者の方は、素直にすごいな
と思います。自分も少し刺激をもらって、まずはゼミレポートの完成を
目指すこととします!

とかいいつつも、来年ロースクールにチャレンジするか!?
などという妄想も出来心で沸きますが、来年は息子も小学生。

現実路線で、卒業目指してがんばります。はい。

さようなら、小泉総理!

2006-09-20 21:10:56 | その他
予想通り安倍さんが自民党の総裁となりました。
議院内閣制の下では政権与党の総裁が総理になるんでしょう。

小泉総理よ、さようなら。
これからも、勝手に感動してください。

私は政治学を履修していないので、これが何を意味するのか判りませんが、
何となく、一つのステージが終わっちゃったなという感慨があります。

今から5年前。旧経済企画庁系の官庁エコノミストで内閣府に勤務する友人が
経済財政諮問会議の主導権争いで、結局、財務省が経済産業省に勝ったんだと
言ってました。だから、小泉さんは財務が主にコントロールするだろうと。
その後の動き、三位一体改革にしても、各種の民営化改革にしても、
結局は彼女が言ったとおりの5年間だったんでしょうか?
だとしたら、虚しいことですね。

いやしくも、一国の首相が表舞台を去るというときなのに、何の感慨もありません。
そのことが、ちょっと悲しいですね。

今日は、私の第2のふるさとであるタイでも政変があって、それがいかにも
タイらしくて、そっちの方が興味深かったですね。

苦しくも楽しいゼミレポート

2006-09-19 20:21:52 | 演習
今日も10月分のゼミに向けたレポート作成に励んでおります。

今、一所懸命やっていることは、

(1)基礎体力養成として、原田「行政法要論」、芝池「行政救済法講義」読み込み
(2)取り上げる判決や比較対照の判決について、下級審から最高裁まで
判決文本文を読み込んで、事実の概要、両当事者の主張、判決の論理を整理
(3)これらの判決の評釈記事を改めてデータベースで検索し、入手できたものを読み始める

というところです。文献を入手するため、地元の大学図書館の学外利用者証もゲットしました。
車で行くのが面倒くさいけど、これで3冊まで貸出しもOK!
参考書として、日弁連が出した「実務解説行政事件訴訟法」も借りました。
古本屋で宮崎「行政争訟と行政法学」も見つけ、これもゲット。

さあ、やるぞ!と意気込んでますが、資料を集めただけで、何となく達成感があり(?)、
小泉内閣の改革スピード並にスローダウンしています(羞)。

でも、自分の関心のある分野について、色々と深く勉強することって、
苦しいけど、楽しいなあ。教科書レベルから踏み出して、参照文献なんか読むと
とたんにレベルが高くなり、読むだけでも大変だし、それを自分なりに文章にまとめるのは、もっと大変。正直、苦しいとさえ思うときもあるけど、関心のある分野について、どんどん知識が深まっていくことが楽しい。

「白門」9月号(皆さん、白門を読みましょう)の裏表紙に、
卒業論文作成指導会において憲法の橋本先生が述べられたことが書いてあって、
すごく共感しました。

「書いていて楽しいですか。
非常に素朴な判断基準なんですけどね、
出来の良い論文というのは書いていて楽しいんですよ。
なんでこんなもの書いているのかなと思ったら、
やめてテーマを選びなおした方がいいかもしれない。」

全くその通り!と思います。自分の場合、卒論ではなくてゼミレポートですけど、
将来は卒論のテーマにしたいなと思える分野に巡りあえたという感じがします。
入学当初は、憲法(新しい人権)と財産法がクロスする分野をやりたいと
漠然と思ってましたが、今取り組んでいる行政救済法の分野は、自分にとって
最も関心があり、「書いていて楽しい分野なんじゃないか」と思うようになりました。

調べて楽しい。知って嬉しい。(でもレポにまとめるのは苦しい _(^^;)ゞ

ゼミレポート作成は楽しく苦しいプロセスですが、卒論はこの数倍は厳しいものだと想像します。

「書いていて楽しいですか」

今、しばらくはこの問いを自問しながら、進んでいきたいなと思います。

芝池:行政救済法に着手

2006-09-17 20:39:28 | 行政法
♪ Under the spreading chestnut tree
  There we sit both you and me
  Oh how happy we will be
  Under the spreading chestnut tree ♪

少なくとも、”大きな栗の木の下”では、
上からイガイガが落ちてこないか、ハラハラです。

さて、昨日までにS式入門訴訟法の通読を終えて、
とにかく、民訴の基礎を駆け足で頭に入れました。

そして、いよいよ今日から、先生お勧めの芝池本へ。
東の原田、西の芝池。両方ともお勧めです。

芝池先生の行政救済法講義は、国民の権利を行政活動から
守ろうとする、先生の侠気が行間に感じられ、好きです。
行政救済は、自分の卒論にしようとしている分野。

ゼミレポート作成に向けて、まだまだウサギ飛びをしている
段階ですが、これまでの受身の勉強と違って、自分から
どんどん、興味を深める方向に進む勉強。すごく楽しい。

今日は、栗拾い→りんご狩り→日帰り温泉とテンコ盛りコース。
正直、眠いけど、さあ、もう1章、芝池本の読み込みを。