ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

刑事政策新理論:アルゴリズム行進で更生!

2006-10-30 07:55:37 | 刑法
小さいお子さんをお持ちの方は分かると思いますが、
NHK教育の”ピタゴラスイッチ”という番組の中で
アルゴリズム行進というのをやってます。
幼稚園でもやったりするんですけど、私は結構好きです。

ところが、某コミュで拾ってきたんですけど、
なんと、このアルゴリズム体操をフィリピンの刑務所では
囚人のみなさんが訓練でやっているのです。
オドロキの映像は、↓をご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=WjMd2Vabcv8

セブ職業復帰支援センターで取り入れているようですけど、
すごい!ただ、ひたすら、スゴイ。

アルゴリズム体操やら、ピタゴラスイッチやら、
おかあさんといっしょやらのコーナーを一生懸命やってたら、
なんだか、心が穏やかになって、社会復帰も早いかも??

これで、刑事政策の卒論が書けたりして!
ホンマかいな??


今日は全国的に短スク最終日ですね

2006-10-29 07:39:16 | その他
週末短スクもいよいよ今日が最終日ですね。
bibaianさん、駿さん、suzukaさん などブログ仲間の皆さん。
試験、頑張ってくださいね!

遠く、棚田にて、子供と一緒に脱穀しながら、皆さんの
試験がうまくいくことを中大レンジャーとともに
念じております。

そうして勉強する仲間とは異なって、私は棚田へ。

今日は、今年一年参加してきた田んぼの学校のフィナーレなのだ。
6月の田植から始まって、夏の生き物調査、秋の稲刈り、そして
今日は収穫祭ということで、天日で乾燥させたおコメを竹筒なんかを
使って、古代人さながらに手で脱穀。

大変なんだけど、この天日干しの棚田米は本当においしいんですよ。
ラジオ局も取材に来たりして、実はソムタムもちょびっとラジオ初出演。

作業の合間には、寝転がってちょびっとお勉強。
持参したのは、ジュリスト948号。実は、この号の時の判例コーナーでは
刑法各論第2課題に直接関連する平成元年七夕判決が取り上げられており、
しかも執筆者は担当と思われる最高裁の香城調査官(当時)。

最高裁の考え方を知るには、調査官が書いたものを見ると、実によく整理されて
いて、参考文献として最適ですよ。

さあ、今日は棚田で脱穀作業もしたし、もちも食べたし、調査官報告も読んだし、
あとは、、、眠い、、。

それでも眠気を我慢しつつ、なんとかレポ第2課題完成。
でも、今から清書するチカラは無いので(ただいま22時12分、、)、
あとは初めてのパターン、出張先のホテルで清書だあ!
都庁を眺めつつ、レポ課題の清書。おっしゃれ~♪

ホントか??

刑法各論第2課題に着手(やっと)

2006-10-28 21:55:46 | 刑法
ずう~っと、躊躇していた刑法各論のレポ作成に取り組みはじめました。
まず、最初は第2課題から。

これは、いわゆる自動車金融業者が買戻期日の切れた瞬間に自動車を持ち去る
事案で、法外な利息を取る一種の金融手段であったことから、いろいろと
社会問題ともなったものです。

これについては、有名な平成元年の七夕判決があり、これは、刑法242条を適用し、
窃盗罪の保護法益に関して占有説を基本とする立場に立脚しつつ、
車の取り上げ方がヒドイじゃないか、そこまでするのはダメよということで
違法性判断も加味する方向を明確にした画期的な判決です。

判決の立場にたてば、平穏な占有説などで構成要件該当性を阻却するというより、
借主の所持の性質、貸主の行為態様などを考慮して、正当な取り戻しであれば
違法性を阻却するんだという考え方の方が馴染むンでしょうね。
ということは、やっぱり本権説をベースに中間説にアプローチするのかなあ。

それにしても、占有説ベースで書くのか、本権説ベースで書くのか。
迷います。

が、、この迷いが、ナンとも刑法の楽しいところ。

とにかく、この甲は悪い奴に違いないし、乙さんはきっと借金で首が回らず
困っている人のはず。何とか、乙さんを救い、甲をとっちめてやりたい。
その理屈を、(悪人とは言え)人に刑罰を科す法的構成を考えるのが
刑法各論の醍醐味といえましょう。

ま、今日は迷うだけ迷って、明日あたりに一気に書き上げましょう!

って、明日は子供を田んぼの稲刈りイベントに連れて行くんだった、、、。
ま、これもまた、楽しいから良しとしましょ。

ドロボウって、当たり前じゃないか?

2006-10-27 21:54:33 | 刑法
ホテルやら飛行機の中やらで刑法各論のお勉強。

ここのところ、刑法各論第2課題との関係もあって、
窃盗犯の箇所を集中的にお勉強。

法学部に入るまでは、ドロボウって一目瞭然だと思ってました。
人のもの盗んだら泥棒だよね、当たり前やん、って感じで。

アサハカでございました。私が悪うございました。

確かに当たり前のときは、いい。

でも、何が窃盗にあたるのか?
要は、考えたことすらなかったというだけなのだ。

何が窃盗にあたるのか?他人のモノを盗んだことなの?
じゃあ他人のモノって何?所有権といったって、そんなに
明確じゃないこともある。民法上の権利関係といったって、
現実には白黒はっきりしない段階だってある。
そのとき、所有権を主張するものが、実力で取り返したら
これは窃盗?それとも不処罰?

これは窃盗罪の保護法益とは何か?という問題に帰結します。
民法で規律される財産秩序の他に、刑法でさらなる規律をなすべきか、
という法秩序の整合性の問題も、実は含んでいます。

刑法各論の勉強をしていて、実におもしろいな、と思うのは、
ドロボウにしても、誘拐にしても、新聞なんかで、当たり前に思ってる
犯罪について、実は奥深い解釈学の世界が広がっていることを発見する
ことでしょうか。

人間が人間を刑罰で裁く。真摯にして、重たい行為であるからこそ、
刑法学の重厚な論理構成が熱く議論されているのですね。

法学部に入るまで、こういうこと、全く知らなかったなあ。
うちの大阪の母親なら、たいていの犯罪は、
「そんな悪い奴は、死刑や!」で終りだったもんなあ。

私も成長したものだ!

刑法各論の思考方法

2006-10-25 21:58:27 | 刑法
出張中、刑法各論のレポ課題に挑戦するための知識づくりにと
持参したのが、大塚裕史先生執筆の「刑法各論の思考方法」。

飛行機の座席に着くなり、いきなり窃盗犯の保護法益に関する
議論を読み始めました。
私の隣にはコワモテの人がヒジとか足とか私のマイスペースに
張り出してスポーツ新聞とか読んでたんですが、私が刑法の
本を読み始めたとたん、ココロモチ小さくなってくれました。

それから、私を法律家とみたスッチーがサービスしてくれました。
私は、機内が乾燥するのでマスクを着用するのですけど、
刑法各論の思考方法を5ページ読んだところで爆睡しておりました。
はっと気がつくと、座席のポケットに直筆メモがはさんであり、
お体お気をつけ下さいとのメッセージとともに、飴ちゃんやら
ティッシュやらを入れたコブクロが。

ううむ。やはり法律家は、、、。って、普通のサービスですね。

ところで、刑法総論のときも大塚裕史先生の「刑法総論の思考方法」に
お世話になりました。

この本のいいところは、現役法科大学院教授である大塚先生ですが
某司法試験予備校でも教えていたこともあるとの噂もあり、
とても教え上手なノウハウが感じられるところでしょうか。
教科書、基本書でサラッと書いてあることの、行間をいかに読むか、
複雑な学説の対立をいかに整理して考えるか、そのあたりについて
分かりやすく説明されています。

この本は、一応教科書なんかを読んだ上で挑戦すると、結構理解が
深まる本なんだと思いますが、いきなり読むと厳しいかなとの印象です。
まあ、好き嫌いがあるかもしれませんけど、、。

刑法各論について、現役ロースクール生である友人のお勧めは、
論点講義シリーズで、井田先生の刑法各論でした。
また、今度古本屋を探してみようかな?
(って、そろそろレポ作成に取り掛からないと、やばいかも?)


演習の成績通知到着!

2006-10-22 16:30:58 | 演習
昨日、何気なくポストを覗くと、見慣れた中央大学のロゴ入りの白い封筒が。

なんだなんだ、日ごろ、中大通教のこと誉めているので、目ざとく見つけた
通教事務局が、「新入生勧誘奨励賞」か何かくれるのかな?

ふんふん、そうだろ、そうだろ。オンデマだって、紹介してるしね。
単位ポイント20%還元とか、そういうのだったらいいなあ(以下、妄想自粛)。

そうっと、和風に開封してみると、丁寧に3つに折りたたまれた書類が。
あけてみると、演習の成績通知でした。なんだよ~、勝手に妄想して損した。

”2006年度演習の成績について”と題されていて、あなたの成績評価は
下記のとおりです、ってんで評価が書いてありました。

ま、演習の成績はみんな同じでしょうから、特段どうということはありませんが、
自分としては、評価よりも、あの苦しかった演習レポ作成の日々を思い出し、
少し感慨深いものがありました。

演習の受講を通じて、法律を勉強するときの気構え、一つ一つの学説の違いは
どういう解釈上の効果を導くのか、そもそも法律用語の定義をきちんと把握
しているのか、要件は何でその効果は何かという基本はできているのか。

そういう”幼稚園で習う人生の基本的事項”みたいなものの法学部生版のような
ものを教わったと思います。

そして何よりも、通教生に決定的に欠けている点であるところの、とにかく
間違ってもいいから、恐れずに議論してみること。その経験ができたこと
が楽しかったのと、北は北海道から西は島根県まで、全国の通教生の皆さんと
一緒に濃密な時間を持てたことは良い思い出となりました。

みなさん、演習はお勧めですよ~!是非、受講しましょう!!

オイ、コラ、オッサン!

2006-10-20 22:49:43 | 民事訴訟法・執行保全法
行政法ゼミ仲間の中に大阪の女性がいました。
彼女も働きながら中大で勉強しているのですが、
ときどき裁判の傍聴に行くそうです。

そこで彼女から聞いたのですが、サスガ大阪の裁判は
ちょっと違います!

民事訴訟なんかで、裁判所の中で被告と原告が子供のような
喧嘩を始めるそうです。

「いや、もう、こいつね、ほんまに酷いヤツですわ。カネは返さへんし!」
「いやいや、こいつこそ、借金踏み倒してますねんで!」
「お前、嘘つくなや!こいつの言うてること、全部嘘やで!」
「何やと、お前がどんだけヒドイ奴か、教えたろか!」
「ウルサイわい、喧嘩売っとんのか!」

そこで裁判長たまらず、「まあまあ、少し静かに、、、」

そしたら、すかさず争ってた原告が裁判長に、

「オイ、コラ!オッサン!黙っとかんかい!」

裁判長に、オイ、コラ、オッサン、、、、。

さすがに大阪の裁判です。一度、傍聴に行きたいなあ_(^^;)ゞ

オンデマンド授業のススメ

2006-10-17 22:38:08 | その他
オンデマンド授業で刑法各論を受講していますが、現在のところ
14単元中9単位まで終了しました。

何度聞いても、いいなあ。只木先生の授業 (*´ェ`*)

オンデマの良いところは、もちろん何度でも分からないところを
繰り返して聞けることですが、それ以外にもネット上で質問できる
ことも大きな特色です。
私は、ID管理ページで私用メールアドレスを登録してますので、
質問の返事はメールでも受け取ることができます。
先日は、名誉毀損罪に関する真実性の錯誤について、よく分からない
ことがあったのでネットで質問したところ、その日のうちにメールで
インストラクターの先生から回答を頂き、
疑問は氷解しました ヘ( ̄▽ ̄*)ノ・ ・.♪ヒャッホーイ♪.

私は大したことではなくとも、ちょっとした疑問は何でも聞いてますが、
インストの先生もちゃんと答えてくださるので、是非活用をお勧めします。

地方在住の私は結構オンデマを活用していますが、これまでに受講(視聴)
したものを良いと思われる順番で紹介しますと、

1位 刑法各論(只木):内容、分かりやすさともに最高。これはもう必修!
2位 憲法(佐藤こぶ平):違憲審査を中心に講義。軽妙で分かりやすい授業。
3位 刑法総論(立石):視聴のみ。教科書は難解だけど、授業は分かりやすい。
4位 労働法1(近藤):教科書執筆者の熱い気持ちは伝わる。
5位 行政法1(中西):個人的には好きな先生ですが、授業は分かりにくいかな?

今後の予定としては、来期前半に永井学長による会社法を受講したいなあ。
コンテンツサンプルを見た限りでは分かりやすそうな授業ですね。
でも、中大の商法は厳しいらしいので、果たしてレポ合格できるのか???

もっともっとコンテンツを増やしてもらいたいですね。民事訴訟法なんか
やってくれないかなあ!


先生なら許せるのですか?

2006-10-15 20:54:40 | 刑法
只木先生の刑法各論をオンデマで受講中です。

色んな犯罪について只木先生が講義されます。
そんな講義のあいまに、先生は犯罪と刑罰について語られます。
特に少年犯罪について、先生は悲しい表情ながら雄弁です。

少年犯罪を厳罰化すればいいというけど、それだけでいいのか。
少年院に入っている犯罪を犯した少年たち。
少年たちは悪いのでしょうか。もちろん、その通り。
悪いことをしたから少年院にいるのです。しかし、少年たちだけを咎める
べきなのか。少年たちだけが悪いのか。
やはり、その背景にある家庭の問題、社会の問題に目をつむったままでは
問題の解決にはなりません。

栃木の女子刑務所の話をされます。彼女たちに仮釈放の話が出ます。
仮釈放は身元保証人が必要なので両親に電話します。
身元保証人になってくださいと。
ところが、両親は断ります。何故か。両親は自分の娘だからいいけれども、
親戚の目がある、ご近所のことがある、犯罪者がもう帰ってきたと。
だから、刑期を終えるまで刑務所にいてくださいと。こうして仮釈放は夢と消え、
結局、彼女は歌舞伎町に戻っていきます。歌舞伎町で犯罪を犯し、刑務所に
入れられ、釈放されても歌舞伎町にしか行き場がないという悪循環。

こうした犯罪者の更正、人間の尊厳の回復を語るとき、只木先生は必ず質問を
受けるそうです。いわく、「理想論としては分かるけど、先生自身が犯罪の
被害者となったら、そんなこと言えますか?」と。

只木先生は、先生が指導教授から聞いたという話をされます。いわく、家族を
殺された弁護士さんがいた。怖い人だったらしく誰もが関わりを恐れて弁護人を
引き受けない。とうとう、結局、その被害者の弁護士さんが犯人の弁護を
引き受けたそうです。
娘さんにも時期がきたら、その指導教授から聞いた話をしたいと言っておられました。

それが、只木先生の答えなのでした。

つながるチカラ

2006-10-12 23:43:03 | その他
最近、とみにブログをやって良かったなと思います。

昨年5月に編入し、文字通り一人でやってきました。
レポの書き方も、勉強の仕方も、試験の準備も、
何一つ判らないまま、孤独に勉強してました。

あるとき、レポ課題のヒントを得ようと検索したらhyomiさんの
ブログにたどり着きました。思い切って書き込みをしてみました。
コメントがいただけて嬉しかったんですね。

そうしたら自分でもブログを書いてみたくなり、早速はじめました。

以後、少しずつ、ネットワークが広がり、今では、ブログ仲間の皆さんと
交流することも、通教の大きな楽しみとなりました。

レポ大変だったよ、こんなことで悩んだよ、試験受けてきたよ、結果来たよ、
スク行ったよ、こんなおいしいもの見つけたよ、試験鬼だったよ、

いろんなこと、あんなこと。
他愛ないことも多いけど、それでも、仲間のコメントが嬉しい。

通教は孤独な学習だと言われるけど、だからこそ、つながるチカラ。
これからも、皆さんと一緒に卒業目指して頑張っていけたら、嬉しいなと
思います。