ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

ロブスター岩礁の灯台

2007-03-11 21:03:44 | その他
ロブスター岩礁の灯台という本を読みました。

基本的には児童文学なのですが、大人でも充分楽しむことができます。
どんなお話かというと、なかなか説明するのが難しいのですが、、

「風のうしろの幸せの島」という島を探す一人の作家が帆布職人の親方と
出会い、1週間お話を聞くこととなります。

そのお話の中では、ロブスター岩礁で、灯台守のおじさんや、その友人の
ユーリエおばさん、かもめのアレクサンドラなど、お話好きの一風変わった
登場人物たちによって、さまざまなお話が語られます。

どのお話も、不思議で楽しく、幸せな感じのするお話なのですが、
その中で、そのお話は本当にあったことなの?と聞く登場人物に対して、
本当にあったことかどうかなんてどうでもいいんだよ、
お話で大切なのは美しいかどうかということなんだよ、と語られます。

私は中でも、人形のアグラヤの話、メリーゴーランドの100歳の
誕生日の話が心に残りました。不思議と心がホッコリとする本です。

作者のクリュスは日本ではあまり知られていませんが、世界的な童話作家。
背表紙によると、”第二次世界大戦の敗戦国ドイツの荒廃した大地を前に、
クリュスは若者たちを戦場に駆り立てる不幸を繰り返してはならないと痛感した。そのためには、子どもたちに自分の頭で考えることを教え、寛容と
共生の精神を育む必要があると判断し、児童文学の世界に跳び込んだ。”
そうです。

最近、卒論の準備が思うように行かず、疲れていたのですが、
今日、一日かけてこの本をゆっくりと読んで、
なんだか気持ちが軽くなりました。

さあ、また明日から、頑張ろう。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ken2sukusuku)
2007-03-12 09:21:23
クリュス氏が児童作家になられた理由を読んだ時、正直複雑な気持ちになりました。
ドイツではネオナチというヒトラーの考え方を支持している団体が少しずつ拡大化してきているそうです。
教養の得られない若者達に、ヒトラーの考え方は正しいと教える大人達がいて、知識のない若者達はうのみにしてしまうんだそうです。
「子どもたちに自分の頭で考えることを教え、寛容と
共生の精神を育む必要があると判断し」
とても大切な事ですね。

長くなってしまいました。
ソムタムさんの気持ちが軽くなって良かったです。
私もソムタムさんのあとに着いていけるように頑張ります!(遥か遠いですが・・・)
返信する
Unknown (hyomi)
2007-03-12 09:27:54
物語りって、いいですね。
「ほんとにあったかどうだかなんてどうでもいい」
たしかに、たしかに…。
よい気分転換になられたようで、よかったです。
じゃ、わたしは、今から何を読もうかしら…。
(って、そろそろ勉強のほうをしなくちゃ、ね…^_^;)
返信する
共生の精神 (ソムタム)
2007-03-12 15:02:22
ken2sukusukuさん
クリュスさん自身が若き兵士として戦争体験をされてます。
この本にでてくるお話では、戦争のおろかさをわかりやすく
といたお話(結構笑っちゃいます)や、人種差別の無意味さを
とくお話なんかもあるのです。
共生の精神に満ち溢れていてますので、
ken2sukusukuさんのレポート課題にも役立つのでは?
と思っています。
返信する
次は何を読もうかな? (somtam)
2007-03-12 15:04:01
hyomiさん
読みたいリストに本がいっぱいです。
図書館に行くと読みたい本が、おいでおいで
をしているので、我慢、我慢と卒論準備です。
返信する