someday

~ずっと ずっと 一緒さ~
温泉、お酒、ドライブが好きな二人の日々の暮らし

3月24日

2017-03-23 20:02:44 | Day
3月24日
明日は母の命日で丸3年経ちます。
2週間ほど前に12年間勤務していた職場から、現在の職場へ異動になると上司からお聞きし、24日は引継ぎ初日だった。
2人の方が担当していた仕事を私1人で担当することになり、初日から聞き慣れない言葉を聞き、頭はパニック。
そして携帯を確認したのはお昼過ぎ。
午前から「母危篤」とメッセージが入っていたが、見ることが出来なかったため気がついて電話したときは、午後も引継ぎだし行けそうにもないと思っていたら、当時の元上司が「すぐに行きなさい」と言っていただき、母がお世話になっていた施設へと急いだ。
なぜか涙もなく、淡々と駆けつけたのが今でも不思議に思うこと。

父の時はすでに死亡していたのだけど、バスや電車の中でひとり涙を流しながら向かっていたが、母のときは涙もなく、冷静だった。
施設に駆けつけると姉たち2人がいて、葬儀屋さんと打合せをしていて、ベットにには亡くなった母がいた。
まだ触るとほんのり暖かかった。
そこから私は忌引きで5日間お休みをいただいた。
私としては引継ぎが気になっていたので、出勤したかったのだけど、上司が「休みなさい」と言ってくださり、お言葉に甘えた。
葬儀は家族葬だったのだが、母は着付け教室の講師をしたので生徒さんや、娘たちの会社関係、親戚が弔問にきていただき、派手好きな母を盛大に送ることが出来た。

どうして母の死に涙もないのだろうとずっと思うのだが、闘病生活が約10年と長く、白内障から始まり、帯状疱疹、下肢静脈瘤、子宮体がん、間質性肺炎、胆石などで病院もそれぞれに変わり、そのたびに入院セットを持ち付き添いやらお見舞いやら、泊まり込みも当番でしていた。
退院してからは姉たちと交代で実家へ泊まって、母の世話をしたりしてきた。
私は3姉妹だから良かったけど、一人っ子だったらどんなに大変で心折れるかと思った。
母の態度は横柄でわがままなため、病院や介護施設で恥ずかしく思うことも多々あった。
抗がん剤治療を受けたいたときは、それはそれは大変で、気持ちは悪くなるし、食べれないし、辛い顔をしている母を見ているこちらも辛かった。
母の世話をしても、家族の世話は別にしなくちゃいけなく、当時は夫は単身赴任だたため、病院へ行く日は、朝出勤前に夕飯の支度をし、洗濯や掃除も朝やっていた。
夜遅く自宅へ戻る私はもう食欲もなく、食べないで寝ていたし、自由な時間もなくいつ倒れてもおかしくないほどの精神状態だった。
それは姉たちも同じで、母が亡くなったとき、ある意味ほっとした。
このままだったら誰かが倒れると思っていたし、3人ともフルタイムで働いていて、子供もいたため、本当に大変だった。
葬儀では3人とも喪服をきて、髪の毛は姉がセットしてくれて、背の高い私たちは颯爽としていて自分でいうのもなんだけど、着慣れているし、美しかった。

母が亡くなってから毎年その時のことを思い出すのだけど、父の時は思い出すだけですぐに泣いてしまうのに、どうして母の事は泣けないのだろう。
冷たいのかなと思いつつ、やることをやれたということなのかな。。。
もっと母に甘えたかったし、親孝行もしてあげたかった。
私が母にしてあげれたことといえば、まだ元気だったとき夫が単身赴任していた「九州に行きたい」という希望をかなえ、飛行機に乗せ3泊4日で福岡、大分、宮崎を回れたことだろうか。
母は料理が上手で、調味料など適当に入れているのだが、それが絶妙で母の手料理が懐かしく思う。
とても真似の出来る味付けではなく、今でも姉たちと集まると母の作ったあれが食べたい、これが食べたいと話す。

これだけ書いても涙ひとつ出ない。
不思議だけど、それでいいのかな。
母の死をきっかけに、西洋医学に不信感を持ち、必要もない治療をたくせんさせてしまったことへの罪悪感。
母を引き取ることが出来ず、病院や施設任せだったため、先生の言うがままの治療を受けてしまったことへの自分たちの無知加減。
賢くならなければいけないと思った瞬間だった。

そして、3年前の私
4/1に忌引きあけで出勤し、新しい場所へ。
半日しか仕事の内容を聞かず、前任者は別の場所へ異動したため、まったくわからないなかでの年度始め。
とてつもなく辛い日々が始まったのでした。
2人分の仕事が少し減ったのは、それから2年6ヶ月してから1,5人分になり、なんとなく手の抜き方もわかってきたし、たまにネットニュースを見る気晴らしも出来るようになりました。
働き者の両親に育てられたので、今もこうして頑張っていられるのかもしれません。
明日は母の遺影に般若心経を唱えよう。
コメント
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