何を考え何を想い何するの

神戸の山の暮らしから。
育児のこと、日々の手シゴト、身の廻りの自然のこと。
悩み進む楽しく愛おしい日々。

助け合う

2007年11月14日 | 育児のあれこれ

私が育児について云々語る立場ではないのんだが、最近、ストン。と心に留め置いたことがある。

ずっと以前に、 いつものように公園で 母親達とおしゃべりしていて、 何となく印象に残っていた話があった。

ちょうど春から幼稚園の年少組に行き出した三歳の子の母親が、息子のお弁当についてアレコレと話をしていたのだが、 まず、お弁当箱やフォークを入れるケースを自分であけられるものを捜して購入することから始まり、いざ お弁当の中身も、フォークで刺して一口で食べられるようにしたり…と、  ちゃんと一人で食べられるのかがいつも心配だ、と。

私は 話を聞きながら、正直驚いた。 もちろん、自分の娘にも お弁当の中身を残さず食べるような工夫は してあげようとは思うけれど…   フォークで上手く刺せなくても お腹が空いてたら手づかみででも食べるやろうし、先生だって側に居るのに… そんな心配するものなのか?もしくはそんな心配をしなくちゃいけないような幼稚園の状況があるのか?……

で、三ヶ月程前だったか、新聞の「声」という一般投書欄に掲載された文に心を留めた。

うろ覚えだが 簡単にまとめると、

その方の三人目の子供が、自然で思いっきり遊ぶ事を主体にしている保育園に行っている、と。その方の上の子は普通の幼稚園に通わせていたので、その時のように、お弁当を子供が出し入れしやすいように巾着に入れて持たせていたら、ソコの園長先生に、「お弁当は風呂敷に包んで欲しい。その方が手先が器用になる。出来なくても、出来る大きな子達が手伝うからモンダイない。」と言われ、とても感激した。  ってな内容。だったかと。

私はコレを読んで、「おぉ~っ」と 心の中に、ある考えが落ち着いた。

つい、「他人に迷惑を掛けないよう、 自分のことは自分で出来るように。」と考えがちやけど、

それよりも、

困っているときに 「手伝って」と言えること の方が大切なんじゃないかって。

そして、ソノ手伝ってもらった経験があると、今度は 困っている子に手を貸してあげる気持ち も自然と生まれてくるだろう。 

大人になってからの 気遣い合う心や 助け合う精神も、そんなトコロからも育まれていくんじゃなかろうか。 (もちろん、親の行動が一番影響が大きいとは思うけど!)

なので、そんなことを思いついてからは、

娘に 「困った時は友達や先生に手伝って~って言いやぁ。出来へん子がいたら手伝ってあげやぁ。」ってな事を話してみたり(^^)。(娘が通っている保育園の一時保育はタテ割なので、大きい子小さい子、様々やし解りやすい。) 娘は外でちゃんと気持ちを主張しない性格なので、特にね。

やはり「自分のことは自分で」を気にしてばかりの世の中は ギスギスして冷たくなるんじゃぁないのかなぁ。

私は、幼い頃から甘えることを我慢していた性格やからか、 ずっと、上手に他人に頼ることが出来なかった。 そんな時期は やはり他人にも厳しかったなぁと 思う。 30代頃から なぁんか肩の力が抜け出して、他人に甘える事はそんなに恥ずかしい事じゃないと考えるようになってからは、 自分も楽になったし、他人に対しても随分と優しくなったような気がする。

もちろん、

何かを一人でやり遂げる精神を育むことは大切!それはソレでまた別物である。