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 本は私の人生の友・・・

『困難な結婚』

2016年12月23日 | 


著者 内田 樹

この本は、こちらにコメントをくださっているPokeさんのブログで知りました。
興味を持ち、すぐに読みたくて購入して読みました。
私達夫婦は結婚して40年以上になります。
夫は基本的に優しい人ですが、年老いたからか持論を強調して言うように感じます。
もっと柔らかい口調で言ったらいいのにとも思いますが、
言ってることは私に向けてではなく政治的なことだったりなので、
そういうときは聞き流したり、ちょっと用事を思い出したフリをして席を外します。
これからも続けていく結婚生活の参考に沢山の文章を抜粋させていただきましたが、
最後に抜粋させていただいた文章は、まさに夫に対する私の気持ちです・・・。


>結婚しておいてよかったとしみじみ思うのは「病めるとき」と「貧しきとき」です。
結婚というのは、そういう人生の危機を生き延びるための安全保障なんです。
結婚は「病気ベース・貧乏ベース」で考えるものです。

>配偶者との関係を穏やかで健全な状態に保とうと思ったら、
まず「自分はどうすれば機嫌がよくなるのか?」について考える。
この場合、配偶者のことは忘れてください。
配偶者がどうあれば私は上機嫌になるのか、というふうに問題を立ててはいけません。
配偶者のことは脇において、自分はそれ以外のどういう条件が
クリアーされると機嫌がよくなるか、それを考える。
そして、それが実現するように こつこつ努力して、「心ない一言」で
「コップから水があふれる」ような危険な水域に自分を持ってゆかないことです。

>自分自身の人生が楽しいと、倦怠期は起きても、それほど致命的なものにはなりません。
「倦怠している」人たちというのは、ある種の自己倦怠を病んでいるからです。
自分で自分自身のありように うんざりしている。
そして、その倦怠を自分の周囲の人間関係全体に拡大している。
自分自身が日々新しい発見にわくわくしながら暮らしていたら、
選択的に配偶者についてだけ「倦怠する」ということにはなりません。

>ある年齢を過ぎた人間に「人生観を変えろ」と言うのは無意味なことです。
言ってもいいけれど、問題をこじらせるだけです。
あなたに対して よけい頑(かたく)なに攻撃的になるだけです。
だから、逃げる。
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