NHK-FM横浜放送局が放送する、FMサウンド★クルーズ。
9月の『劇団四季バックステージツアー』のゲストは、佐野さんです。
入団までの経緯や、オペラ座の怪人、美女と野獣を中心に、興味深く話を聞くことができました。
四季への入団のきっかけは、友人が総てセッティングしてくれたものを受けたら、合格したとのことでした。
佐野さんと言えば、オペラ座の怪人。
初演からアンサンブル、ラウル、オペラ座の怪人を演じてきた俳優です。
ところが、初日に記憶は、あまり残っていないそうです。
そんな佐野さんならではのものが、ラウルとして歴代のファントムと対峙したそうです。
ただし、初代ファントムの市村さんとは、お稽古の場だけだそうです。
それらの経験が、自身のファントムを演じるのに役立っているそうです。
こだわりのシーンは、怪人の墓場でクリスティーヌが放り投げたベールを拾い上げた後のシーンだそうです。
ファントムの中の諸々の心情の変化や、ベールを握りしめる指先の動きにまで気持ちを込めているそうです。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトは、#が7つ付くそうですが、♭なら5つで同じ譜面が書けるそうです。
なぜ、7つの#で書いたのかが疑問だそうです。
冷たさを感じさせるために、#を付けたのではないかと考えられるとのことです。
美女と野獣では、20kgもあるビーストの衣装を着けて、重さを感じさせない秘訣はの問いに、佐野さんの回答は気にしないことだそうです。
ファントムと同様にビーストの特殊メイクで表情を伝えるのは、目力が重要だとのことです。
表情を出すための気持ちの振り幅を、いかに大きく持つかが大事だそうです。
大切なシーンは、ベルとの気持ちが通い始める2幕の図書館だそうです。
作品のこだわりの一つとして、衣装の色を挙げていました。
ビーストは、孤独を表すブルー。
ベルは1幕はブルーで孤独を表し、ラストは黄色のドレスで希望を表しているそうです。
ビーストが着けている野獣の顔のペンダントが、1幕は険しい表情だったのが、2幕では少し穏やかな表情になっているそうです。
今まで演じた役で、普段の佐野さんに近い役は?との質問に、マンマのハリーが自分に近いと感じているそうです。
プライベートでは、料理を作るのが好きだそうです。
ビールを飲み、NHK-FMを聴きながら、有りものを使った料理を作るのが至福の時だそうです。
数多くの舞台で一番印象に残るのはの問いには、間奏曲の幽霊が印象に残っているそうです。
20年振りのストプレで、音楽のないところで演じるのは緊張したそうです。
この幽霊、思いの外コミカルで楽しかったそうです。
最後に、次に演じたい役は?の問いには、「ナイショ」との事でした。
それでも、出来ることならオペラ座の怪人全役をやってみたいそうです。
オペラ座は、家みたいな安堵感のある作品ながら、登り続けるけれど登り切れない高い山みたいな作品だそうです。
毎回の事ながら、1時間弱の番組は、あっと言う間に終わってしまいます。
横浜からのFM放送となると、首都圏でも聴きにくかったりするのが残念です。
放送エリアを拡大して欲しいと思っている方も、少なくないのでは?
来月はどなたが出演されるのか、今から楽しみです。