まるで移動遊園地かサーカスがやってきたのでは?という錯覚に陥りそうな賑やかさの中、夢から醒めた夢が開幕しました。
1年ほど前、地元川口で全国公演として観たときには、会場が広かったために違和感は感じませんでしたが、秋劇場となるとどうなるものかと心配をしていました。
開場時間の18時に着いてみると、劇場は多くの人で身動きが取りにくいほどの状況になっていました。
ロビーパフォーマンスの一部は劇場を抜け出し、エントランス前でもパフォーマンスを行っていました。
初日ということもあってか、ロビーには御大のお姿も。
假屋崎省吾さんと握手をされている姿も見かけましたが、一瞬鹿鳴館のように今回の舞台にも花が置かれるシーンがあるのかなとも思ってしまいました。
舞台自体も、このパフォーマンスの延長のような雰囲気のままスタートです。
今回のキャストは、ピコ役の吉沢梨絵さん、マコ役の花田えりかさん、メソ役の飯村さんは予想通りでした。
一方、デビル役に道口さん、夢の配達人に北澤さん、老婦人役の佐和さんというキャストは、ちょっと驚きでした。
配達人として登場した北澤さん、相変わらず良い声ですね。
役柄上、クールな表情しか見られませんが、ラウルの熱い子爵とは違い新鮮です。
さらに注目は、デビル役の道口さんです。
ユタと不思議な仲間たちでのヒノデロの艶のある役とは違い、オカマぽさのあるコミカルな演技は見ている人を引き込みます。
ヒノデロの時のように迫力のある低い声もギャップがあり、子供達にも人気が出そうですね。
李香蘭、南十字星に続く出演で、秋劇場が続いている佐和さんの老婦人、品の良い感じで老人役の維田さんとお似合いの夫婦という感じです。
吉沢さんの変わらず元気いっぱいの演技や、花田さんの歌声は、安心して観ていられます。
私としては、マコ役での花代さんや苫田さんの歌声も聴いてみたいです。
昨年、初めて観た夢から醒めた夢で予想外に泣かされてしまったのですが、今回もやはり・・・。
四季の劇場で初日公演と言うことでリピーターも多いのでしょうが、2幕の愛をありがとうあたりから啜り泣きの声がチラホラと聞こえ始めました。
そんな観客が多い中で始まったカーテンコールは観客の大きな拍手の中で、何度も応えてくれました。
四季劇場[秋] | 2008年8月14日 |
ピコ | 吉沢梨絵 |
マコ | 花田えりか |
マコの母 | 織笠里佳子 |
メソ | 飯村和也 |
デビル | 道口瑞之 |
エンジェル | 有賀光一 |
ヤクザ | 野中万寿夫 |
暴走族 | 大塚 俊 |
部長 | 田中廣臣 |
老人 | 維田修二 |
老婦人 | 佐和由梨 |
夢の配達人 | 北澤裕輔 |
【男性アンサンブル】 | 石野喜一 |
金子信弛 | |
田井 啓 | |
中村 巌 | |
松本和宜 | |
牛 俊杰 | |
畑野年孝 | |
【女性アンサンブル】 | 南 めぐみ |
井上あゆみ | |
大橋里砂 | |
佐伯真由子 | |
小澤真琴 | |
白澤友理 | |
鈴木友望 | |
中元美里 | |
有村弥希子 | |
鈴木真理子 | |
海野愛理 | |
峰岸由佳 |