My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
私のお気に入りです。

国盗人

2007年07月10日 23時59分00秒 | 観劇

W. シェークスピア原作の『リチャード三世』をベースに、野村萬斎さん、白石加代子さんらが演じるものです。
ここ世田谷パブリックシアターは、野村萬斎さんが芸術監督をされていることもあり、能楽の要素を取り入れた舞台です。
通常の舞台よりも客席側にせり出した舞台は、まるで焼けて柱と梁、高床だけが残った用な印象を与え、見た瞬間に能の舞台を思わせます。
本舞台の客席側の両サイドには目付柱と脇柱にあたる短い柱が残され、短い橋掛りが放射状に伸びています。
本舞台正面の白州梯子は、役者が客席と本舞台を行き来するのに使用していました。
鏡板に相当する場所には透明なアクリル?があり、黒のブラインドの開閉を利用して、舞台奥の様子を効果的に演出しています。
赤薔薇一族と白薔薇一族の争いの中、白薔薇一族の一郎・善二郎・野村萬斎さん演じる悪三郎の三兄弟により、勝利を掴むことに。
他の2人と異なり、醜い容姿の悪三郎は権力を手中に収めるために次々に処刑をし、自分の周りから排除していき、ついには王の座を手中にする。
しかし、欲望の固まりとなった悪三郎には忠実な腹心までもが信じられなくなり、若い王子や妻の命をも奪いさる。
実の母からも見放された悪三郎は、自分自身の影に怯え、殺害した者たちの呪いにより、理智門に討たれてしまう。
こうしてみると血なまぐさい冷酷な悪人を描き、観ているのも辛くなりそうな舞台を狂言の世界を取り込んだ演出は、時に笑いを巻き起こし、時に能楽の語りや舞で粛々と進められ、その世界に引き込まれます。
こうして観ていると、1月に新橋演舞場で観た『朧の森に棲む鬼』が重なってきます。
いのうえ歌舞伎と呼ばれた『朧の森に棲む鬼』に対して、能楽の世界で表現をした『国盗人』両方を観ると、とても興味深いものがあります。
今日の舞台はカメラが入っていたので、いずれ何かに形で映像を目にすることができるのかも知れません。
野村萬斎さんのみならず、4人の女性を演じ分けた白石加代子さんの存在に大きいですね。
さいたま芸術劇場での蜷川さん演出のシェークスピア作・コリオレイナスでも強い母親役を演じていたのが印象的でした。
悪三郎の影法師(影)を演じていたじゅんじゅんさんも、印象的でした。

夏草や兵どもが夢の後


ユダは何処に?

2007年07月10日 23時56分41秒 | 観劇

今週のジーザス・クライスト=スーパースターのキャストをチェックしているのに、前日になっても未定のまま!
そこには、 芝 清道さんでも、キム・スンラさんでもなく、Wキャストでもなく、未定のまま。
何事が起きているのか?

11日のキャストで、キム・スンラさんになっていました。 それにしても、何があったのでしょうね?