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ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム・バージョン

2007年07月29日 23時29分50秒 | 観劇

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14日のジャポネスク・バージョン以来のジーザス・クライスト=スーパースターを観てきました。
今回は、エルサレム・バージョンとなり、前回とはキャストも演出もかなり変わりました。
前回までの白一色で大八車によって、セットに変化を付けていたジャポネスクとは大きく変わり、荒漠とした赤土の土地を思わせる急傾斜の舞台となりました。
ジーザス、ユダ、マリアは14日と同じ、柳瀬大輔さん、キム・スンラさん、高木美果さんでしたが、カヤパにペテロを演じていた飯田洋輔さんが抜擢されました。
アンナスは阿川健一郎さんが演じ、司祭には佐藤圭一さんが演じられました。
飯田さんのカヤパですが、第一声は良い感じですね。
一番気になったホサナでの低音は、多少物足りなさを感じなくもないのですが、好印象でした。
ピラト役は、田島享祐さん。
こちらも気になったヘロデ王には、半場俊一郎さんが演じられていました。
キム・スンラさんのユダは、前回同様に熱演されていて、素晴らしいものでした。
自殺をする前、『私は解らない・・・』のあたりから、ユダの表情を見ていたら思わず涙が出てきてしまいました。ジャポネスクと異なるセットで、どのように姿を消すのかと思っていたので、目のあたりにして納得しました。
今回のセットは傾斜が強いため、群衆がパイプを持って斜面を下ってくると、勢いがあるだけに6列センターの席にいたにもかかわらず体が避けてしまいそうでした。
ジーザスが十字架にかけられ、その十字架が立てられたとき、思わず目を覆いたくなりました。
ジャポネスクではなかったのに、エルサレムでは手足に打ち込まれた釘から血が滴り落ちていました。
特に両手からの血は、かなりの時間流れ落ちていて、私は目を向けているのは嫌でした。
ラスト、十字架のジーザスを見つめるマリアの姿が、涙を誘いました。
ジャポネスクとエルサレム、これほどまでに印象の異なるものとは思ってもいなかっただけに、とても楽しめました。