読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「コンビニ人間」

2018年04月17日 | 日記
村田沙耶香(文芸春秋)

 実に面白かった。わずか150ページほどなので、機内の1時間プラスくらいで読了。
 コンビニの仕事に完全に同期するとこうなるかもね、と思わせて、その雰囲気の文章が特別な印象を醸し出す。

 内容紹介は
『第155回芥川賞受賞作!
36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。 日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、 清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、 毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、 私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、 正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

著者略歴
村田/沙耶香
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」が第46回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。09年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞   』

・・・まさに正常と異常の感覚だけど、今やそういう若い人たちが増えているのではないか?
すぐ読めてしまうけど、独特の文章とその雰囲気が面白い。文学ってこうなんだと思わせる。お勧めです。
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