読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「新任巡査」

2016年05月20日 | 日記
古野まほろ(新潮社)

実に丁寧に新任巡査の教育が描かれていて、やはり経験者?でなければ分からないティテールがあるようだ。
何せ、653ページにもなる膨大なもの。交番勤務の細かな日常があり、それが二人の新人、ライトとアキラによってこちらも「経験」させられていく。これは面白い工夫。
後半からは「事件」が発生。想定外の展開となる。正直な話、これはないでしょう・・・と思いますよ。

内容紹介は
『あなたは交番のことを、警察官というお仕事のことを、何も知らない――。凡庸にして心優しい頼音。ある能力を備えた男勝りの希。ふたりの新任巡査の配属先は駅の東と西にある交番だった。毎秒成長し続けなければ、警察官としてやっていけない――。元キャリアの著者にしか描きえない圧倒的ディテイル。深淵を知る者だからこそつける噓。最前線をぶっちぎりでかけぬける、まったく新しい警察小説、誕生!

平凡だけど心優しい、キラキラネームの上原ライト。首席の女警でいつも能面、歩くパソコンこと内田アキラ。警察学校で大きな差のついた新任巡査ふたりは、ターミナル駅の東と西で、人生初の交番勤務を始める―朝から次の朝まで、24時間の泊まり勤務。ライトは生き残ることができるのか。アキラはやっぱり優秀なのか。ふたりを襲う、あまりにも過酷な試練と陰謀とは? 』

著者は以下。
『古野/まほろ
東京大学法学部卒。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la S´ecurit´e」専攻修士課程修了。フランス内務省より免状「Dipl^ome de Commissaire」受領。なお学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務の後、警察大学校主任教授にて退官。2007年、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞し、デビュー』

二つ、言いたい。
話の展開には、前述のように「無理」がある。けど、まあ、エンターテインメントと割り切れば面白いか。
どこまで本当、事実をベースにしているのか、を考えると・・・愛予県の知事の息子なるものが登場するけど、それって知っている人は知っているの世界。つまり愛○県の文部官僚から天下った?知事の○○守行となれば、あの人。著者はこの県に出てたのかな? ところで、「警視庁キャリア」というのはあるのだろうか?
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