圀府寺 司(光文社新書)
珍しい分野の研究書でしょう。確かに近代ないし現代美術の分野には、ユダヤ人の作家が目立つ。また、第二次世界大戦の過程でアメリカに逃れたユダヤ人や作家も多い。
それらの結果、アメリカが戦後の現代美術の中心二なり得たという側面があろう。それにしても、ホロコーストの影響はかくも美術史に大きな跡を残したと思える。
内容紹介は
『あなたはいかなる像も造ってはならない(「出エジプト記」4‐5)―。ユダヤ教では偶像崇拝が厳しく禁じられていた。しかし、啓蒙主義思想が浸透しはじめた19世紀以降、ユダヤ人の画家や彫刻家は一気に増えていく。本書に登場するのは、時代と場所に恵まれ、才能と運に恵まれ、歴史に名を残すことになった一握りのユダヤ系芸術家たちである。有史以来、離散、追放、移住、迫害を余儀なくされてきた人々は、どのようにして美術という世界と関わり、そこに自らの生を託してきたのか―。これまで、いくつかの理由で語られることのなかった“美術をめぐる静かな闘争”を綴った貴重な物語。
著者略歴
圀府寺/司
1957年大阪府生まれ。大阪大学文学研究科教授。大阪大学文学部卒業。1981~’88年、アムステルダム大学美術史研究所に留学、文学博士号を取得。広島大学総合科学部助教授を経て現職。専門は西洋美術史。オランダ・エラスムス財団よりエラスムス研究賞を受賞 』
・・・面白い分野の本を読んだ。そんな感想です。
珍しい分野の研究書でしょう。確かに近代ないし現代美術の分野には、ユダヤ人の作家が目立つ。また、第二次世界大戦の過程でアメリカに逃れたユダヤ人や作家も多い。
それらの結果、アメリカが戦後の現代美術の中心二なり得たという側面があろう。それにしても、ホロコーストの影響はかくも美術史に大きな跡を残したと思える。
内容紹介は
『あなたはいかなる像も造ってはならない(「出エジプト記」4‐5)―。ユダヤ教では偶像崇拝が厳しく禁じられていた。しかし、啓蒙主義思想が浸透しはじめた19世紀以降、ユダヤ人の画家や彫刻家は一気に増えていく。本書に登場するのは、時代と場所に恵まれ、才能と運に恵まれ、歴史に名を残すことになった一握りのユダヤ系芸術家たちである。有史以来、離散、追放、移住、迫害を余儀なくされてきた人々は、どのようにして美術という世界と関わり、そこに自らの生を託してきたのか―。これまで、いくつかの理由で語られることのなかった“美術をめぐる静かな闘争”を綴った貴重な物語。
著者略歴
圀府寺/司
1957年大阪府生まれ。大阪大学文学研究科教授。大阪大学文学部卒業。1981~’88年、アムステルダム大学美術史研究所に留学、文学博士号を取得。広島大学総合科学部助教授を経て現職。専門は西洋美術史。オランダ・エラスムス財団よりエラスムス研究賞を受賞 』
・・・面白い分野の本を読んだ。そんな感想です。