熊本の地震の報道は見るたびに心が痛みます。
ボランティアの受け入れ態勢も少しづつ整ってきたようです。
5年前の東日本の時にはいろいろ感じたこともあり、当方ブログでも多くの記事を書いていました。
今、改めて読み返してみると今のこの時期にも伝えたい事があると思い、5年前の記事を再度アップしてみます。
以下、2011年4月5日の記事です。
現在の熊本の状況とは違うことはご承知ください。
今、被災者のために何かしたいが、何をしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
何もできない自分を責め神経を病む人もいるとか。
そんな中、震災直後からひとり歩きし始めた「迷惑ボランティア」という言葉が、被災地に行って力になりたいという人を躊躇させているとのこと。
実際のところ、今ボランティアが押し寄せたら、被災者にとって本当に迷惑なのでしょうか。
ある大学教授の談話を見つけたのでご紹介しておきます。
現在、受け入れ態勢が出来ていないとか、準備不足で行くと現地に迷惑がかかるという声が流布されたことで、ボランティアの動きにブレーキがかかっているんだそうです。
以下、、「ニューズウィーク日本版」より抜粋
阪神淡路大震災のときはボランティアが大勢来たが、被災者はちっとも邪魔とは思わなかったはずだ。
迷惑に思っていたとすれば、登録したり名簿を作ったりするのに、一度に来られたら対応しきれないという行政だろう。
今回、ボランティアを自粛させている1つの原因は、地元のボランティアセンター自体が被災したため、ボランティアを受け入れる機能を失っていること。
受け入れ態勢が出来ていないので、少し待ってくださいということになる。
被災者は来てほしいと思っている。
家には物もないし、人も来ない。
本来ボランティアというのは被災者の方を向いて、被災者の声に耳を傾けて、現状をどう改善するのかを考えなければいけない。
なのに、阪神淡路大震災のときにはこうだったとか、過去の「マニュアル」に従ってしまっている。
ボランティアが100人いれば、なかには迷惑をかける人もいるだろう。
でも、みんな迷惑をかけに行っているわけではなく、助けようと思って行っている。迷惑をかけたら、ちょっと注意すれば済む話。
なのにボランティアに注文ばかりをつけて、ハードルを上げてしまっている。
最も重要なのは被災者の立場に立って、被災者を助けようという心がけだ
NPOなどは行政のボランティアセンターを当てにせず、自分たちでボランティアの受け入れ体制を作ろうという方針に変えた。
ボランティアセンターが募集を制限する理由の1つは、泊まる場所がないからだが、NPOの中にはテントを張ったりプレハブを建てるところもあるし、被災地から少し外れれば民宿もある。
実際はガソリンも普及し始めているし、県外の人を断る必要はない。
県内では中高生までが必死で働いているが、もうみんな疲れてきている。
早く外からも行って励まし、助けてあげなければいけない
ニーズは歩いて探しに行かなければいけない。
浸水した家の2階の電気もない場所に数家族が身を寄せ合っていて、水も食料もないと悲鳴を上げているのに、ニーズがないなんてことはあり得ない。
泥にまみれた家が何万棟とあるなか、泥が固まる前に誰がかき出すのか。
今ボランティアに行くと迷惑をかけるという世論が、どういうわけか出来上がってしまった。
それを変えるのはとても大変だ。
ボランティアは押しかけていい。
迷惑をかけてもいい。
迷惑かけた分の何倍もいいことをしてくればいい。
来てくれただけで、本当に喜ばれるのだから。
とのことです。
迷っている方は是非参考にして下さい。
また、以下の文は2011年4月に東日本の被災地にボランティアに行ったうちの主人がブログに書いていた文章
こちらも参考にしてみてください。
ただし、宿舎、食料、その他活動に伴うものは自己責任にてお願い致します。
ボランティアに参加される際には ボランティア保険 に加入されることをお勧めします。